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読書と旅行と柴犬のブログ
目標は留学生に日商簿記3級合格を!
ヤプログから引っ越してきました。

「恋するベーカリー」若さを諦めない欲張りママが行く!

2010-02-27 00:09:03 | ミニシアター系映画
「恋するベーカリー」★★★
メリル・ストリープ、スティーヴ・マーティン、アレック・ボールドウィン主演
ナンシー・マイヤーズ監督、103分、 2010年2月19日公開、2009年,アメリカ,東宝東和
(原題:IT'S COMPLICATED )



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「アラフォーならぬ60歳のラブコメって
メリル・ストリープのはしゃぐ姿は「マンマ・ミーア」以来
どうも違和感アリ、
軽めのコメディは彼女にしてみたら
次の作品までの息抜きのよう、
でもちゃんと2時間見せてくれるのはさすが」



離婚してベーカリー営む主人公は、
娘の結婚式の前後数日間に
元ダンナとヨリを戻したり、
家の増築にも手をつけたり、
朝にはipodを聞きながらジョギングと忙しい。

忙しくしてることで
心の淋しさを忘れているのかもしれない
3人の子供を育て上げ
今度は自分のことに目をむけようと、
夫婦ひとつひとつある洗面シンクにいら立ち、
元ダンナの若い新しい妻に冷たい視線を送る。

まだまだ全てに諦めきれないのだという
パワーに溢れていて
誰でもそうあるべきなのだろうけど、
元気過ぎて見てるこっちの方が疲れる



ベーカリーのシーンはごくわずか、
経営者なのにほとんど私生活中心で
いつ働いてるんだろう?
もっと美味しいパンを作るところも
見たかったな。

娘と結婚してるダンナ(ジョン・クラシンスキー)が面白かった、
間に挟まれて肩身が狭いかと思えば
仲良し家族の一員になりたいと
心底思ってるのがよく伝わった、
こういう小品でもキラリと光る役者を見ると
次、どこで見かけるか楽しみだ。
(実生活ではエミリー・ブラントと婚約)

なんだか若くあることが唯一絶対の幸せのような
そんな雰囲気には疑問があるが

そんなこと考えるよりは
良く練られた脚本と今のアメリカのファミリー像を
ポップコーンでも食べながら見るのも楽しい。


★100点満点で60点

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メリル・ストリープは今年もアカデミーにノミネートされている。

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「オーシャンズ」優しい気持ちになり、そして身が引き締まる

2010-02-25 10:00:41 | ミニシアター系映画
「オーシャンズ」★★★★
ネイチャー・ドキュメンタリー
ジャック・ペラン、ジャック・クルーゾー監督、103分、 2010年1月22日公開、2009,フランス,ギャガ・コミュニケーションズ
(原題:OCEANS )






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「恐竜のようなガラパゴス海イグアナが
岩場にすくっと両手で顔を上げ、
その遥か向こうの青空を突っ切るように
ロケットが一直線に上昇する、
これって合成?と思いながらも
何かこの映画を象徴しているようだ。」



子供の頃、こういった動物ものや
火山やギアナ高地といった自然を紹介した
番組が好きだった、
いつからか興味の対象が別に移って
あまり気にして見なくなったが
この映画を見て色んなことを考えた。

海の中にカメラも一気に潜っていく、
ダイビングをしているときの
自分の体重を忘れた自由な浮遊感覚が蘇る、

そして夥しい生き物の世界が大画面に、
それを見ているだけでいい。

どうやってこんな映像撮影したんだろう、
そんなことを感じるシーンが次から次へと、
きっとベストショットを待って
何時間も何日も費やしたのだろう、

きっとこの映像は次の世代にも残るだろう、
でもそれが海洋博物館で
「かつて」を紹介する画像になるかもしれない。

この映画はその自然の危機への
警告を発してもいる、
声高に言われなくても
この青い青い海と生物の営みを見れば
自然と自分たちの行為についても
考えてしまう、そのくらいが良いだろう。

人間はこういう映像を見て
優しい気持ちにはなれる、

アザラシの子供が初めて海へ入る時、
なかなか決心がつかなくて
母アザラシが辛抱強く待っているシーンなのに
心を動かされない人はいないだろう、
だからって家に戻って全ての現代的な
生活を止めてしまえる訳じゃない。

今更ここに描かれたことだけが
唯一の真実だとは思わないが
ある事実であることは確かだ、
作為的な比喩を感じないこともないが
それより大きな視点に立てば
自分たちの責任というものに行き当たることも確か。

色々考えるところあり、
感じたこともあったが、
まずはこの美しい映像をただ楽しみたい。
DVDになったら手に入れて音を消して
映像だけ流してもいいだろうな。


★100点満点で80点

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映画としてはどうなのかとも思うが、感動した。それでいいと思った。

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「抱擁のかけら」ペネロペ・クルスの様々な表情に酔いしれる

2010-02-24 07:25:42 | ミニシアター系映画
「抱擁のかけら」★★★★
ペネロペ・クルス、ルイス・オマール、ブランカ・ポルティージョ主演
ペドロ・アルモドバル監督、128分、 2010年2月13日名古屋公開、2009,スペイン,松竹
(原題:LOS ABRAZOS ROTOS )



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「事故で視覚を失った男(ルイス・オマール)は、
かつて映画監督だったが現在は脚本を執筆している。
ある夜、事故に遭った知人の息子の病室で
一晩過ごすことになったハリーは、
自分の過去を語り始める。
それは情熱的な運命の物語だった」


オレンジ、赤、ピンク、緑と
カラフルな色に包まれた映画、
日本人は選びそうにない原色の壁紙、
使い易そうで形もシンプルな家具は
自分らしさを主張している。

ストーリーを追うよりも、
ペネロペ・クルスを見つめることに尽きる

その場面、場面での様々な表情を見せる
彼女から目が離せない、
監督が好んで彼女を使うことも納得。

そして美しい女の記憶を永遠に
閉じ込めたように
盲目となった脚本家は
現在の生活を存分に楽しんでいることが窺える、
その理由がやがて明らかにされる。

色々な対比や比喩に満ちた映画だ、
けれどそんな深読みするようなことより
画面から溢れだす激しい感情や心の揺れ、
そんなものを受け止めたい。


心に今後ずっと残る映画、
そこまでは言わないが
座り心地の良さそうなソファや
機能的な中にこだわりを感じる家具など
生活の中で同じ様なアイコンを見る時
ふいに鮮やかにペネロペの様々な表情を思い出すだろう。



嫉妬と欲望に翻弄され、
愛に狂った男女の切なくも激しい愛の物語
現実離れと思う部分も多いが、
それでも心を揺さぶられる映画に変わりない。


★100点満点で80点

ペドロ・アルモドバル監督作品
オール・アバウト・マイ・マザー (1998)
トーク・トゥ・ハー (2002)
死ぬまでにしたい10のこと (2003)
バッド・エデュケーション (2004)
ボルベール <帰郷> (2006)


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「ボルベール」は小品だったが、ペネロペの鮮やかな笑顔は
記憶に残っている。

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書籍「犬の力(上・下」重厚な雰囲気と多層的な登場人物のドラマを一気読み

2010-02-22 21:09:47 | 読書の時間
書籍「犬の力(上・下」★★★★
ドン・ウィンズロウ著、角川書店 2009-08-25



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「血みどろの麻薬戦争に巻き込まれた、
DEAのエージェント、ドラッグの密売人、
コールガール、殺し屋、そして司祭。
戦火は南米のジャングルから
カリフォルニアとメキシコの国境へと達し、
苛烈な地獄絵図を描く-角川書店HPの紹介文よりー」



アメリカと国境を持つメキシコ
安価なものが国境を超えるだけで
何倍もの勝ちを持つことから
そこに犯罪も生まれる、
マフィアと警察との闘争の日々を描いている。

青年は悪党と成長する、
それは宿命なのか。

気が付いたら人の上に立つ極悪人、
けれどどこかで罪を意識もしている。

対する警察官たちも、
悪の片棒を担ぐものもいれば
正義に燃える者もいて、
それらの混沌とした部分が実に人間的で
やるせない。


実際にこういうことってあるのだろうな、
麻薬が無くならない現実世界で思う、
そこにこの小説に描かれるひとつひとつが
リアルに迫ってくるのだ。
翻訳がスムーズだからだろう、
実に映像的な描写が多く楽しい。


上下巻の長い長い物語の中に
数人の主要登場人物がいて
彼らは密接につながり、すれ違いながら
ラストへとなだれ込む。

悪人がただ悪人としてでなく、
ひとりの人間として様々な部分を持っていることを
ちゃんと描いているのが
この小説を身近に感じる要素だろう、
場所は違えど日常の生活で
彼らとすれ違っているのかもしれないのだ。


小説世界でありながら
絵空事とは思えない。

メキシコを舞台にした小説自体珍しいが
重厚で読みごたえがあり
本読みを楽しませてくれる作品だ。

次の作品も是非読みたい。

★100点満点で75点


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すでに93年ころから10冊近く出版されているようなので
チェックしたい。


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「バレンタインデー」豪華スター競演を2時間楽しむ

2010-02-21 09:41:27 | ミニシアター系映画
「バレンタインデー」★★★☆
アシュトン・カッチャー、ジェシカ・アルバ、ジェシカ・ビール、パトリック・デンプシー、ジュリア・ロバーツ主演
ゲイリー・マーシャル 監督、119分、 2010年2月12日公開、アメリカ,ワーナー
(原題:Valentine's Day )



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2月12日―14日の北米映画興行収入ランキングで、
5240万ドル(約47億2000万円)で初登場1位となった。



「アメリカでバレンタインデーが
こんなに盛り上がってるって正直驚いた、
日本のクリスマスのようだ。
ロサンゼルスを舞台に、年齢も職業も愛のかたちも様々な、
男女15人のバレンタインデーを描く、
大好きな「ラブ・アクチュアリー」っぽい雰囲気だが、
出来はそこまで到達していない」


豪華な出演者が次々と登場し
2月14日という特別な一日の恋人たちのドタバタを
コメディタッチで見せてくれる、

この手の映画は結構好きなので楽しめた、
色々高望みしても仕方ないので
そのシーンそのシーンを楽しみたい。

グラミー賞で4冠を達成したテイラー・スウィフトが
『トワイライト』のテイラー・ロートナーと
高校生のカップルで登場したのは
ちょっと驚いたが、他の豪華なスターの中では
輝きはまだまだ。


主人公のひとりは花屋を経営するアシュトン・カッチャーが演じ、
商売が繁盛することは嬉しいが、
「大切な贈り物なら自分で届けたらいいのにね」と
つぶやくセリフはしみじみ同感、

本当にかけがえのない相手なら
花屋から届けさせるなんてしないだろう。

小学生の可愛らしい恋から
シャーリー・マクレーンの熟年夫婦の愛情まで
様々な年代のそれぞれのバンレンタインデー、
どうでもいいよと言ってしまえば
それまでだけど、それでも当人たちにとっては
大切な一日、
見終えてほんわかとした気分になれる映画。


ジュリア・ロバーツが
僅かな休憩をともにする相手が分かると
優しい気分になる、
彼女がハイヤーの中でハリウッドあたりを通る時の
セリフも「プリティ・ウーマン」を連想させて
シャレている、
そんな小技も映画を楽しませてくれる。

★100点満点で70点

ゲイリー・マーシャル監督作品
プリティ・ウーマン (1990)
プリティ・ブライド (1999)
25年目のキス (1999)
プリティ・プリンセス (2001)
プリティ・ヘレン (2004)
プリティ・プリンセス2/ロイヤル・ウェディング (2004)

プリティばかりのタイトルは原題とは違い
「プリティ・ウーマン」がヒットしたからだろう。
監督本人は知ってるのかな。


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アシュトン・カッチャーは「バタフライ・エフェクト」で知った俳優、
なかなかそれ以降はぴったりの役に当たっていない、
今回はフツーの出来。

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