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「ブラック・ダリア」宣伝ほどのスキャンダラスな印象は薄い

2006-10-24 16:57:20 | 大作映画ハリウッド系
「ブラック・ダリア」★★★☆
ジョシュ・ハートネット 、ヒラリー・スワンク、スカーレット・ヨハンソン 主演
ブライアン・デ・パルマ 監督、2006年アメリカ

1947年の未解決事件をヒントに
大胆な脚色と解釈をした作品。

ハリウッドの裏通り、通称ブラック・ダリア通りで
猟奇的な殺人事件が発生した。
特捜課でコンビは事件の捜査にあたることになる。

舞台のように作り込んだセットと、
セピア調に感じる光の具合が
画面をクラシカルに見せている。

その光の具合か、主演のジョシュ・ハートネットは
端正な横顔を見せ、監督は新しい魅力を
引き出すのに成功している。

また善と悪を対症的に演じる二人の女優は、
それぞれの持つ内面の危うさや
時に見せる心の闇を
巧みに表現して
それが物語を一層スリリングにしている。

惜しいのは関わるほとんど全ての人に
翻弄される男の心の動きが
今一つこちらに迫ってこなかったところだ。

しかしイメージというのは恐ろしいもので、
ヒラリー・スワンクは
アカデミー主演女優賞を2度も受賞し、
そのどちらもが、女性らしくない役だったからか、
長い髪に露出の多いドレスを来ても
どうしてもそれほどセクシーには見えない。

スカーレット・ヨハンソンはブロンドで
無垢な感じがよく出ていた、一番の役得だったかもしれない。

話題作だけど、もう一つ楽しめなかったのは、
美しい画面や細部にこだわるあまり、
肝心なストーリーに説得力があまり感じられなかったからか。

多分DVDになって細部まで見ると、
製作者のこだわりがもっと感じられそうな作品だ。

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