soramove

読書と旅行と柴犬のブログ
目標は留学生に日商簿記3級合格を!
ヤプログから引っ越してきました。

「旅の贈りもの 000発」何処か遠くへ行きたい

2006-10-15 20:41:18 | 邦画
「旅の贈りもの 000発」★★★
櫻井淳子 、 徳永英明 、 多岐川華子主演
原田昌樹 監督、2006年

深夜0:00。
大阪駅から行く先不明の
不思議な電車が出発する。

終着駅が不明の電車に
乗り合わせた人達は
風町という駅に降り立った。

電車好きな人や
各駅停車の旅が好きな人は
まずは使われている
電車に注目するらしい、
登場人物のひとりが
写真を撮りまくっている。

訳アリの3人の女性、そのほか
人は普通、旅に出るとき「何処へ」行くかを
最初に決めると思うが、彼らは何処に着くとも知れぬ
電車に乗り、初めての町、何の知識もない町で
数日過ごすことになる。

ゆったりとした町の雰囲気、
人々はすれ違うときお互いに挨拶を交わし、
顔を見れば、何か食べて行きなさいと
家族のようなつながりがある。

今は田舎でもなかなか見られない
時が止まったおとぎ話のような町だが、
美しい海や優しい人々の笑顔が
そんな町があるかもと思わせる。

キャリアウーマンをかもし出す櫻井淳子演じる女性は
先に先へと前を急ぐのもいいけど、少しゆっくり歩いてみたらと
言われて、自分のこれまでを振り返る。

そういった今を反省させるようなセリフが多く、
たぶん映画を見た人の心にもそれぞれ訴えるものがあるだろう。
だけどちょっとストレート過ぎるのが気になる。

こんな優しい映画を斜めから見てしまう自分こそが
その町を訪れるべきだろうが、
ひととき優しい気持ちになろうと、日常へ戻ったら
またそれこそ先へ先へと同じ様に急ぐだろう。

分かっている、分かっているけれど
人はそんな優しいこと言ってられない、激しく前を向いて歩く時も
必要なのだ、そんなことを改めて考えた。
挿入歌の「時代」そしてラストの「いい日旅立ち」
名曲です。

★何か感じたらココもクリックよろしく!←ランキング上昇ボタン

★真面目に作っている映画だけど、肝心のラスト近くのハイライトシーンが
自主制作並みの恥ずかしいセリフの連呼でちょっと厳しいシーンがあり、
いい映画だけど、引きました。