soramove

読書と旅行と柴犬のブログ
目標は留学生に日商簿記3級合格を!
ヤプログから引っ越してきました。

「涙そうそう」こんな映画好きじゃない

2006-10-06 01:02:57 | 邦画
「涙そうそう」★★★
妻夫木聡、長澤まさみ主演
土井裕泰 監督、2006年



登場する沖縄の人達の独特の
イントネーションが耳に優しい。

これは沖縄から遠く離れて、旅行で行くような
「ハレ」の場所だからそう感じるのだろう。

主人公の暮らすビルの屋上の
簡素な家は花や草木に囲まれて
そこに居れば涼やかな風も吹いてきそうだ。

主演の二人とも自然でさりげない演技で
懸命に生きて居るどこにでも居る、
だけどここにしか居ない二人がリアルに感じられた。

しかしこの映画の目指すものは
観客を泣かせること、ほかにどんな事を言いたかったのか
分からないが、
泣かせることには成功しているが、
こんな映画好きじゃない。

10代から頑張って働いて、家に仕送りをし
夢を果たそうとする人間に、あのラストは厳しすぎる。
甘いと思われるかも知れないが、
どこか希望の持てるラストの映画が良い。

「フラガール」は単純なハッピーエンドだった、
もちろん観客も人生にそう単純なハッピーエンドは無いと知っている。
でもだからこそ、懸命に頑張ることに素直に感動し、
そして勇気をもらって
「よし、自分も明日からもっと頑張るぞ」という気分になるというもの。

お金を払ってまで、厳しい現実を見たくは無いのだ。

ゆったりとして晴れ渡ったイメージの中、
大変だけどなんとかやってる、
そのくらいで良かったんじゃないかな。
頑張る人に無残な結果を突き付けるような映画を
この映画を見る人は望んでいないはず。

でもしっかり泣かされました。

★参考になったらココもクリックよろしく!←ランキング上昇ボタン

★映画としてどうというより、ストーリーが好きじゃないです、
ただ沖縄の風や空気感は感じられます。