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書籍「皆のあらばしり」乗代 雄介 (著) ★★★奇妙な味わい

2022-01-19 10:19:16 | 読書の時間
書籍「皆のあらばしり」乗代 雄介 (著) ★★★奇妙な味わい
新潮社 (2021/12/22)
単行本、 144ページ
@あらすじ@(HPより)
ぼくと中年男は、謎の本を探し求める。
幻の書の新発見か、それとも偽書か――。
高校の歴史研究部活動で
城址を訪れたぼくは中年男に出会う。
人を喰った大阪弁とは裏腹な深い学識で、
男は旧家の好事家が蔵書目録に残した
「謎の本」の存在を追い始めた。
うさん臭さに警戒しつつも、
ぼくは男の博識に惹かれていく。
ラストの逆転劇が光る、
良質のミステリのような注目作。(HPより)

なんとも言いようのない
奇妙な味わいのある作品。

主人公ふたりの会話は
深読みすれば
いろんな解釈が出来そう。

主人公の高校生が
地元の歴史を部活で研究していて
とても知識豊富な大人と出会ったとき
男の外見や行動が少し怪しくても
なんか、その出会いを
すんなり受け入れるのは理解できる。

少し背伸びして
男の知識や先回りした行動に
憧れつつも
ラストで一矢報いるのも
爽快な気分になる

芥川賞候補という先入観で
読み始めると
難解な部分が無くて
肩透かしを食ったような気分になるが
少し読んで
ちょっと戻ったりしながら

たった二人の登場人物を
頭の中で映像にしてみる

すると色んな見方ができて
これも面白い読書体験だった。

@表題の著者の後の★マーク@
★★★すごく良かった、オススメ
★★☆良かった。
★★読んで損なし
★☆


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