soramove

読書と旅行と柴犬のブログ
目標は留学生に日商簿記3級合格を!
ヤプログから引っ越してきました。

「パリ、ジュテーム」パリを舞台の14のスケッチ

2007-03-31 17:25:22 | ミニシアター系映画
「パリ、ジュテーム」★★★☆ワリと良かった
ナタリー・ポートマン、
18人の監督、ガス・ヴァンサント他


パリの20区を舞台に18のストーリーが生まれた。

短編がパリの街というひとつの設定から
どんどん語られていく。

統一感は無いが、
見ているうちに感じる、
これはどこの街でも同時に起こっている
自分たちの物語でもあると。

友人がいる、
親子がいる、
恋人がいる、
夫婦がいる。

まだ関係さえ始まっていない人達や
長い夫婦の歴史を閉じようとしている人達
出会いや別れや何気ない日常まで
どこかにあるそして何処にでもある
些細な日常がそこにある。

しゃれたセリフもあれば
特にどうということのないスケッチもある

パリの街の特別じゃない観光案内であり
色んな人間の群像劇であり
終わってみれば、誰かの一言や
さりげない風景が心に引っかかったりする。

大絶賛の傑作というわけじゃないけど
贅沢でそして楽しい気分になれる映画。

18人の監督が特に力むわけでもなく
さりげない演出が多く、それが還って
パリの街の印象とあいまって良い雰囲気を
映画全体に与えている。

ということで★3つ半、まあまあの出来。
レンタルを待っても問題ないけど、
暗闇の中でこの映画と対面すると
自分だけのパリの風景を見つけられそう。


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クリストファー・ドイルだけは余分だった、
唯一他との統一感を乱して、気負いがすごく
感じられて残念。

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「蟲師」不可思議な事柄にも理由はあるのです

2007-03-30 22:30:04 | 邦画
「蟲師」★★★
オダギリジョー、蒼井優主演
大友克洋監督

かつての日本には「蟲」が不可思議な
現象を引き起こしていた、
その蟲と共生し、時には行動を封じるのが
オダギリジョー演じる蟲師だ。

ストーリーを追うより
不思議な時代の不思議な現象を
映画館の暗闇で大きな画面を見つめるのが
正しい見方かもしれない。

蟲の表現は幻想的で
美しくもあり、時には気持ちの悪いものもあるが、
ファンタジーとして安っぽくなく、充分成立している。

オダギリジョーはどんな扮装をしようと
相変わらずオダギリジョーそのものだけれど、
蒼井優のはかなげな存在感はなかなか良かった。

通常では割り切れないことは
「何か」が引き起こしているのかもしれない、
その実態はあるのか、無いのかも分からないが
「蟲」が引き起こすと言われれば
そうかもなと感じた。

現在、都会は夜でも明るい
「蟲」の居る場所も限られてしまっているだろう、
田舎の暗い道では、不思議な物音が聞こえたり
何かがサーッと通ったりする、
民話の世界である。

日本は土地の広さは変わらないのに
随分と拡大し、都市と田舎では
たたずまいが全然違う、
山を歩き、鳥の声を聞くような生活をしていると
この映画の不可思議な部分も納得できるところもある。

割り切れない「何か」は
あるような、無いような不確かさで
それでも存在している。

桜の散るのを見て
胸がざわめく
「蟲」が騒いでいるのかもしれない。


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強烈な伝えたい「何か」は感じられなかった、
ファンタジーにこだわるあまり、ストーリーが稚拙になったが、
それでも緑の多い懐かしい風景は楽しめた。

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「デジャヴ」ありえるかもな、でもどうかな腑に落ちない

2007-03-29 23:02:53 | 大作映画ハリウッド系
「デジャヴ」★★★★オススメ
デンゼル・ワシントン、ポーラ・パットン主演
トニー・スコット 監督

初めてなのに、
ここって以前に来たことがあるような気がしたり、
初めて会う人を、なんだか懐かしく感じたり
誰にでも時に感じる既視感は錯覚なのか、
もしかしたら実際にこの地を訪れ、
目の前の人とも会ったことがあったとしたら。

色々な断片がぴったりと符号する、
デンゼル・ワシントンがちょっと都合いい成り行きを
強引になんとか信じさせてくれる。

やはりこういうところに、ちゃんと演技派を
持ってくるところはさすが。

ムリあるだろなんて、少し余裕もって見始めてるのに、
そのうちにしっかり見ようと
前のめりになってる自分に気がつく。

映画はテーマももちろん大事だけれど
始まってしまったら大切なのは「どう見せるか」
分かってるなこの人、と思いながら
楽しめる作品でした。オススメです。

こういう映画は内容とか特に前知識ナシで行くのが正解。

隣の席の「夫婦割り」で1000円で入って来てるダンナが
「爆弾積んでる」とか「ここでつながったんだ」とか
とんでもない解説をしていて、あと少しで
止めさせるところでした。ああいうのホント止めて欲しいね。


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トニー・スコット 監督といえば93年のあの名作「トゥルー・ロマンス」の
監督で、この映画はデンポよし、セリフよし、
キャストバッチリのうまく全部揃っためったにない作品。
名監督の称号を与えよう。

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韓国最新映画ランキング 3/25付

2007-03-28 18:25:38 | 韓国映画・アジア映画
久し振りの韓国映画成績ですが、
異変が起こっているようだ。


①「300」
全米でも2週連続首位独走の歴史戦争もの。


②「パフューム -ある人殺しの物語-」
3/22公開ではトップの成績、このグロイ映画
韓国ではどんな反応なんだろうか。


③「The Number 23」
ジム・キャリー主演の映画


④「壽(ス)」3/22公開
チ・ジニ、カン・ソンヨン、ムン・ソングン、イ・ギヨン主演

19年ぶりに探し出した双子の弟が目の前で死んだ…。
チ・ジニが麻薬組織を相手に派手なアクションに取り組んだ
作品ですが、出足がいまひとつ。
ガンバレ。

監督は崔洋一 という面白い日韓合作?

⑤「The Break Up」
ヴインス・ヴオーン、ジェニフアー・アニストン主演
シカゴ舞台の恋愛喜劇

なんと珍しく、上位5作品中韓国映画が一本だけという週末。
今年はまだメガヒットもなく、これから5月にかけて
面白い映画が出てくるのか、期待しましょう。

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チ・ジニは日本でも「チャングム」で知名度は上がった?
優しい顔がどのくらい変わっているかに注目。

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「ナイト・ミュージーアム」ティラノサウルスが走り回る!

2007-03-27 22:36:03 | 大作映画ハリウッド系
「ナイト・ミュージーアム」★★★
ベン・スティラー、 カーラ・グギーノ 、ロビン・ウィリアムズ 主演
ショーン・レヴィ 監督



失業中の主人公がやっとありついた仕事は
自然史博物館の夜警

仕事を始めると深夜にはそこでは
とんでもないことが繰り広げられていた。

ティラノサウルスが走り回り博物館に展示されている
はく製や歴史上の人物が
そこで発生した事件をみんなの力を合わせて
解決していくのだが、
これはもうお子様向け映画。

大人がハリウッド大作として見に行くと
ちょっと肩透かしを食わせられる、
大人には物足りないが、時間つぶしには
このくらいのノリでもいいのかな。
映画好きにはやはりもう少しなにか味付けがないと
「これで終わり?」って感じるハズ。

でもこの企画が持ち上がったところから
この恐竜や蝋人形を動かし映像化するという
その実現にはやはりハリウッドの資金も必要だろう、
子供だましと言ってしまえば簡単だけれど
こんなに大真面目に取り組んでいるからね
そう思うと懐は深いのだ。

2時間弱何も考えずに笑いたいなら
1000円くらいなら払っても損はしない。
レンタルまで待ってもいいけれど
大画面で見る映画でもあるので難しいところだ。

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ベン・スティラーは出てくるだけで笑えるし、
何かやってくれると期待してしまう。日本ではコメディは
いまひとつだけれど、この人の認知度は高い。

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