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読書と旅行と柴犬のブログ
目標は留学生に日商簿記3級合格を!
ヤプログから引っ越してきました。

書籍「陸王/池井戸潤(著) 」面白いけど、情熱が足りない

2016-08-21 09:59:53 | 読書の時間
書籍「陸王/池井戸潤(著) 」★★★★
池井戸潤(著)
集英社 (2016/7/8)
592ページ、1.836円


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勝利を、信じろ――。
足袋作り百年の老舗が、ランニングシューズに挑む。

埼玉県行田市にある「こはぜ屋」は、
百年の歴史を有する老舗足袋業者だ。
といっても、その実態は
従業員二十名の零細企業で、
業績はジリ貧。社長の宮沢は、
銀行から融資を引き出すのにも苦労する日々を送っていた。
そんなある日、宮沢はふとしたことから
新たな事業計画を思いつく。長年培ってきた
足袋業者のノウハウを生かした
ランニングシューズを開発してはどうか。
社内にプロジェクトチームを立ち上げ、
開発に着手する宮沢。しかし、
その前には様々な障壁が立ちはだかる。
資金難、素材探し、
困難を極めるソール(靴底)開発、
大手シューズメーカーの妨害――。
チームワーク、ものづくりへの情熱、
そして仲間との熱い結びつきで難局に
立ち向かっていく零細企業・こはぜ屋。
はたして、彼らに未来はあるのか? 。」

Bookデータ HPより)


安定した読みごたえを感じる、
書店でこの厚さ、592ページの本を見ると
それだけで
「これ面白くなかったらシャレにならない」と
まずは存在感に圧倒される、
でもまあ、池井戸潤だからね、
と、内容を信じて読み始めた。

面白い、
「頑張る」ってことが
恥ずかしいような風潮の時代、
仕事を成功させるだとか、
社会の役に立つものを
提供したいだとか
正論過ぎる熱さは
物語の中だけの、特別なお話にも感じる。



折しも「オリンピック」
何年もこの僅か数分の舞台に
懸命に努力している人達を見ると
自分達の日常でも
やはり「頑張る」シーンはあるわけで
そういうことが
必ずや自分の将来の何か素晴らしいとことに
結びついてくれるように。


で、この本だけど
確かに展開もスピーディーで
前半ほぼ劣勢
最後に光が見えてハッピーエンドで
読後感も悪くないが

なんか「下町ロケット」の頃のような
「熱」が圧倒的に足らないと感じた。


読み手が慣れてしまったのか
それとも要求が高くなりすぎたのか。



主人公達が「善」であれば
その行く手に立ち向かう
様々な困難の多くが「悪」のような
描かれ方の典型的な部分も
「世の中そんな簡単じゃないだろ」と
突っ込みをいれたくなる。

それでもこの分厚い本を
最後まで飽きさせずに読ませるのは
さすが

次もきっと買って読みます。


★本日の教訓★
面白いものも、似たようなものが続くと
飽きるのも結構早いのです。


★100点満点で80点

soramove
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書籍「コンビニ人間/村田 沙耶香(著) 」芥川賞最新作、読んでみた

2016-08-07 20:10:50 | 読書の時間
書籍「コンビニ人間/村田 沙耶香(著) 」★★★☆
村田 沙耶香(著)
新潮社 (2016/4/28)
319ページ、1.836円

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第155回芥川賞受賞作品


「36歳未婚女性、古倉恵子。
大学卒業後も就職せず、
コンビニのバイトは18年目。
これまで彼氏なし。日々食べるのはコンビニ食、
夢の中でもコンビニのレジを打ち、
清潔なコンビニの風景と
「いらっしゃいませ!」の掛け声が、
毎日の安らかな眠りをもたらしてくれる。
ある日、婚活目的の新入り男性、
白羽がやってきて、
そんなコンビニ的生き方は
恥ずかしいと突きつけられるが…。
「普通」とは何か?
現代の実存を軽やかに問う衝撃作。」

(Bookデータ HPより)


芥川賞と直木賞受賞作は
少なくとも読もうと思っているので
今回も予約していた本が届いたので
早速読んでみた。


コンビニのバイトは
世の中のバイトの象徴的なもの、
コンビニ店員になりたいと
目指す人はいないだろうが
コンビニを利用しない人は少ない。

こんなに身近で便利なのに
そこでバイトと考えると
やはり一生の仕事というより
バイトそのものって感じ。


しかしこの本の主人公は
ついには「コンビニの一部に
その歯車になりたい」と言い放つ。

そのために体調を整え
コンビニの仕事に備えるのだ。

コンビニの様々な音や
人々の行動、
マニュアル化された接客

そういったことは
新鮮味は無かった
日々自分も触れていて
敏感にはならなくても
書かれた事の多くは知っている。


だから選考委員が
「鮮烈」とか「新鮮」とか
そういう帯のコピーを読むと
大作家になると
コンビニもよく知らないんだろうなと。


主人公の心理描写で
ちょっとずれたというか
いびつな部分が垣間見え
そのあたりにザワザワするが

だからと言って
これが傑作かと考えると
それほどとは感じられなかった。

ただ小説世界は独特で
他の作品も読んでみたいと思った。


★100点満点で75点

soramove
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