「水を縫う」寺地はるな(著)(読書の備忘録)
(2020/7月読んだ)
手芸好きの男子高校生は
学校では浮いた存在だけど
本人はそれほど、気にしていない様子。
ホントはそんなことないだろうなと
思いながら読み進める。
一番多感で他人の目が気になるし、
社会人のように学校生活は
他人とは
切り離せない場所だからね。
だからこの、現実感の無さは
気になった。
そして過去の記憶から
―かわいいものや華やかな場が
苦手な姉のため、
ウェディングドレスを
手作りすると宣言するー
大丈夫か、いくらなんでも
結婚式の衣装だぞと思うが
まあ、小説だからねと。
ふわふあっとした
なんかとても大切なものが
そこにあるのに、現実感のなさが
そうさせるのか
もうひとつ、こちらに届かない。
それでも
「失敗すること」
「雨に濡れること」
日常の何もかもが
時には必要なのだなぁと
強い何かをそこに求めないなら
こんな読書体験もアリ
☆☆
最近は読んだ本はほとんど
すぐにメルカリで売ってる、
買うことも多いが、皆きれいな
状態で送られてくるのが嬉しい。
☆☆