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読書と旅行と柴犬のブログ
目標は留学生に日商簿記3級合格を!
ヤプログから引っ越してきました。

「マルセイユの決着」158分は長い!思い入れが強すぎで重い。

2009-01-30 00:09:30 | ミニシアター系映画
「マルセイユの決着」★★★
ダニエル・オートゥイユ 、モニカ・ベルッチ 、ミシェル・ブラン 、ジャック・デュトロン 出演
アラン・コルノー監督、2007年、フランス、158分



「夜や室内のシーンが多く、
全編モノクロ映画を見たような気分」



先日同じ劇場で「パリ PARIS」を見た時の
予告編が物凄く良かったので
今年二本目のフランス映画だ。

裏切られた事の「おとしまえ」をつけなくては
自分のプライドに関わるからと、
主人公は捨て身の闘いに挑んで行く。

予告の出来が良すぎたからか、
本編を見始めて「やられた」とすぐに悟った、

思い入れたっぷりの映像は
ひとつのシーンが長く長く
退屈だった。

同じような銃撃戦を描いていても
香港映画のように洗練されていない
無骨さが愛しいような
そんな親しみはコチラにないからかもしれないが、
ドタドタとおよそ「凄腕」とも思えない
主人公がかなりの無鉄砲さで
裏切りものを殺していく様子は、
どうにも納得出来ずに違和感だけが残った。

宿命を背負った哀しい男が
ありったけの力で
裏切りものに対抗していくわけだけど、
ラストまで主人公を好きにはなれなかった、
というか「何してるんだ?」と、
常に疑問符が浮かんで映画に入り込めなかった。


★100点満点で55点

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モノカ・ベルッチは疲れた女を好演、
どんな場所にいても美しい。

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007首位獲得!国内映画最新ランキング(1/25付)

2009-01-29 00:09:53 | 映画のランキング
国内映画最新ランキング(1/25付)



今週 (先週)   
 1 (初)  007/慰めの報酬 

前作で洗練よりも泥臭いと言った方が
的確と思えたボンドは、今回も泥まみれで
ガンバッテます。


 2 (1)  感染列島 

20億ラインは見えたようです、ただもう少し
宣伝を増やすと良いと思うが、
インフルエンザ流行の季節で控えているのか。
 

 3 (初) 劇場版「炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー」


 4 (初) 誰も守ってくれない

TVで「誰も守れない」を見たばかり、
映画はどうだろう。


 5 (初) レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで

空いた時間でチョットと言う感じでは見られない、
背筋が伸びるというか、寒くなるというか
色々考えさせられます。
地味なので成績はこんなところか。


 6 (3) CHEチェ 28歳の革命

この週末には続編が公開、
こんなふうに「世界を変えた」と言われる人が
何を考えどう行動したか、
そんなものも映画は見せてくれる。


 7 (2) WALL・E/ウォーリー

まだ居ましたか、昨年見ているので
懐かしい感じさえしますが、
36億稼いでいるようで、ただし40億は厳しいかな。


 8 (4) K-20 怪人二十面相・伝

こちらはもうちょっと頑張れたと思うが、
16億ちょっと、20億はムリのようだ。


 9 (5) 赤い糸 


10 (6) 地球が静止する日

大作映画でキアヌ主演ということで
22億あまり、まあまあの成績か。

今週のベストテンの映画は7作見てます。


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「CHEチェ 28歳の革命」が意外に健闘していると感じた。

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「告白」職人技が冴え渡る秀作!

2009-01-28 00:09:43 | 読書の時間
「告白」★★★★オススメ
湊かなえ著、1470円




「この教室に私の娘を殺した犯人が居ます」

主人公の幼い娘が
学校のプールで死んで居るのが見つかった。
主人公は教壇に立つ最後の日、
その犯人の名前をイニシャルで話すことで、
静かに復讐を開始する。

当事者数人の告白や手紙で
ひとつの事件が語られ、
主人公の投げかけた石が
池の中で同心円を描いて
徐々に広がるように、
読み手にも全体像が次第にあきらかになっていく。


うまい語りの小説だ。

これが大人の社会なら
これ程のインパクトはないだろう、
学校という閉鎖的な社会で、
ひとつの事件が別の形にへと変形していく。

ムリな飛躍もなく、
そんなこともあり得るだろうなと
ちゃんと納得させてくれるのは
作家の力だ。


非常にうまいつくりで、
突っ込みどころも無く、整然としている、
逆にいえば鮮烈な驚きというか、
ある場所から「ポーン」と
思い持つかない場所へ運ばれるような
そんな感動はなかったな。

それでも次が楽しみな作家とまた巡り会えた、
と思って居たら、書店で新刊発見、
即買いです。

★100点満点で75点

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雑誌ダヴィンチの「今月のプラチナ本」にも
選ばれて居た。

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「感染列島」見終えて帰る地下鉄の中で咳き込む人が気になる映画

2009-01-26 00:29:47 | 邦画
「感染列島」★★★☆
妻夫木聡、檀れい 主演
瀬々敬久 監督、2008年、138分



「たとえ明日、世界が滅亡しようとも
今日、私はリンゴの木を植える」

(映画の中で印象的に使われた言葉)

ー多くの人が亡くなるとしても
 嘆くより未来を見つめたいー


謎のウイルスが広まり
日本全国で感染し死者が増えていく。
ウイルスは何が原因で
その治療法はあるのか、
まんざら現実離れだけとは思えない映画だった。

突っ込みどころはたくさんある、
主要人物の顔をしっかり映す為か、
ウイルスの菌が飛び交ってるだろう場所でも
いちいちマスクを外しては話すので
その度「危ないだろ」とこっちが心配してたくらい。

日本が大騒ぎなのに
第一発見者の主役が
海外の小さな国へ感染の発生源を探しに行くあたりは
「そんなことは他の人に任せてもいいんじゃないか」等々

まあ、せっかくの大作なので
そんな細かいことは気にしないで

それでも「自分だった、どうするだろう」と
思いながら進展を見守るのが正しい見方か。

今年のインフルエンザは
特効薬のタミフルが効かないなどと
先日聞いたばかりなので
それもこの映画を見ていて
怖いなと思ったことだ。

何でこんなものが発生し
人間の体を蝕むのか・・・・
そんなふうに考えていたら
こんな爆発的、短期的ではないにしても
自分達人類は「風邪」も「ガン」も
決定的な治療法を持っていないと気づく。

今回のウイルスに感染すると
大量の血を吐いて、
目からも血の涙をながすという
ワリと惨い症状をしっかり写すので
帰りの地下鉄で咳き込む人に対して
冷たい視線を注いだ。

地下鉄ではマスクを着用しよう!

★100点満点で70点

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医療で働く人たちには、「天職」という言葉が思い浮かぶ。

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「禅 ZEN」自分と深く静かに対面することは難しい

2009-01-24 10:33:26 | 邦画
「禅 ZEN」★★★
中村勘太郎 出演
高橋伴明 監督、2008年、128分



「観客の年齢層がいつもと違う劇場で、
ひたすら座り続けることで、
”さとり”を見出そうとする
ひとりの僧侶の一生を見た」



冒頭での母と子の印象的な会話
「死んで極楽へ行くより、
生きている今こそ極楽でないと」

鎌倉時代の庶民の生活は楽ではなく、
その分、死後の世界に
極楽を求めたのだろう。

しかし、必死に祈っても、
この世で幸せを約束してくれないなら、
無意味な気がしてしまうのは、
現実的過ぎるのkだろうか。

修行というとこの映画のような
座禅や托鉢での全国行脚や
滝に打たれたり等々の
ちょっと簡単には出来そうもないことを
連想するが、
何も足の痛いのを我慢して座禅しなくても
自分の心と対面することは出来そうだ。

日々、自分たちは何かの折に
自分の弱いところや
ずるい所を見つけては立ち止まったりしている、
目をそむけて見なかった振りをしたり、
何かの間違いだと自分で自分に言い訳したり。

何も厳しい修行なんてしなくても
自分の毎日の暮らしを
平静の心で見つめることができたら
それはかなり修行に近いことかもしれない。


でもそれが一番難しいんだよな。
だから体に刻み付けるみたいに
何か日常とはかけ離れたことを
修行というのかもしれない。

映画は道元が歩いたかなり厳しい道を
丁寧に描いている、
でもとくには心を動かされなかったのは
やはり自分とはかけ離れているからだろう。
信仰を心に持たないものは「弱い」という、
それでもなんとかやっていくしかないのだ。

★100点満点で60点

soramove
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もっと気分を高揚させるような盛り上がりとか
期待したが、強烈に伝えたい何かは感じられなかった。

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