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読書と旅行と柴犬のブログ
目標は留学生に日商簿記3級合格を!
ヤプログから引っ越してきました。

書籍「 判決破棄(上・下)/リンカーン弁護士/マイクル・コナリー著」

2014-12-30 08:29:16 | 読書の時間
書籍「判決破棄(上・下)/リンカーン弁護士/マイクル・コナリー著著」★★★★マイクル・コナリー 著 ,
講談社 (2014/11/14)
(350/355ページ ,各896円)

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「24年前の少女殺害事件に対して
出された有罪判決破棄および差し戻し。
DNA鑑定で被害者の
ワンピースについていた精液が
服役囚とは別人のものだとわかったのだ。
刑事弁護士ミッキー・ハラーは、
ロサンジェルス郡地区検事長の要請で
特別検察官として
勝算皆無の再審を引き受ける。
息詰まる法廷劇が始まった!」

(講談社 HPより)


こういう事も出来るんだなと
読み始めて、心の中でニヤリと笑う、
リンカーン弁護士こと
マイクル・ハラーの手がける裁判に
ハリー・ボッシュ刑事が加わった。
弁護士と刑事は
いわば敵対する存在なんだけど、
ハラーが今回限りの検察官を
引き受けた事で
夢のコラボ実現となった。



24年前の少女殺人事件が
冤罪として
元死刑囚は出所し、
新たな裁判に挑むことになる、
マスコミは無罪を確信し、
検察、弁護士共々
特に新しい証拠が出るわけでもなく
どうなるんだろう?と。


裁判がこの本のハイライトだけど
それよりこの小説の主人公は
ボッシュ刑事だと感じた

彼のちょっとした機転で
思わぬ事実の片鱗が見つかり
それが「合理的な疑い」の
核心に迫っていく。


今回は事件の他にも
一緒に暮らし始めた娘を
持て余し気味なのも
微笑ましい瞬間だった。


アメリカの司法制度は
日本と違い
裁判の場は「事実」より
演じる事の方が
勝利に近くなる様な所がある、
だからこそ、面白いんだけど
裁判って本来は面白くなくて
良いんだよな。

今回も一気読み
次を待つのが楽しみだ。


★100点満点で85点


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映画「メイド・イン・チャイナ」何を信じたら良いのか、突き付けられる

2014-12-29 19:09:44 | 韓国映画・アジア映画
映画「メイド・イン・チャイナ」★★★★
パク・ギウン、ハン・チェア、イム・ファヨン出演

キム・ドンフ 監督、
東京国際映画祭で上映
100分 韓国語 Color | 2014年 韓国 | 
(原題/原作:Made in China [ 메이드 인 차이나 ])



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「中国でウナギの養殖業を営むチェンは、
自分が輸出したウナギが
安全であることを証明するため
韓国に密入国するが、
検査の結果、ウナギが
汚染されているという
致命的な結果が出てしまう」

東京国際映画祭 HPより


韓国映画のジャンルのひとつ、
北の人間がソウルにやってきて
脱北者やスパイの悲しみを
描くというのがあるが
この作品は中国人が密入国してくる。


陸続きっていうことは
常にこんな状況があるのだなと
島国の自分はボヤッっと考える。
傍観者そのものだ。

この映画は10月に
東京国際映画祭で見た作品だ



中国でウナギの要職をしている
主人公は、韓国に出荷したウナギが
汚染されているということで
取引停止なったが、
そんなはずは無いと
ウナギを箱に入れ、密入国して
なんとか再検査をしてもらおうとする。


ウナギが悪いというより
それらを管理する公的な機関が
悪い結果を出すように
裏で取引をして
その検査に不合格となったウナギを
横流ししている事実を掴む



こんなことホントにあるかどうか
分からないが、
あっても驚かない、
そのくらい自分自身も
韓国と言う国に不信感を
持っているのかもしれない。

なんか、何でもアリって感じで。


ただこの映画はそれだけじゃなく
一緒に密入国した男から
妻が韓国人に奪われたので
復讐して欲しいと言われ
そのもう一つのミッションも
スリリングに描かれる。



検査局の女性は
極度に食物の産地や製造国に敏感で
メイドイン・チャイナは決して
口にしない。

そういうことが本当にあると
何処かで聞いた事があるが、
口から入るものに
花瓶になる気持ちも分かるが
中国人が中国産を信じなくてどうするって、話。

そんな現状を描きつつ
当事者たちの
なんともいえない心情を
深くえぐる。
秀作だ。


でも、地味だからヒットは
しないだろうな。
描いてる内容も歓迎されるものじゃないしね。

脚本をキム・ギドクが担当しているので
公開されるかもしれないが、
名古屋では無いかもしれないな。


★100点満点で80点

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映画「バチカンで逢いましょう 」バチカンの楽しい魔法

2014-12-27 21:22:16 | ミニシアター系映画
映画「バチカンで逢いましょう」★★★★☆DVD鑑賞
マリアンネ・ゼーゲブレヒト、アネット・フィラー、
ミリアム・シュタイン、ジャンカルロ・ジャンニーニ、
ラズ・デガン、ジョヴァンニ・エスポジト出演

トミー・ビガント 監督、
105分 、2014年4月26日公開
2012,ドイツ,エデン
(原題/原作:OMAMAMIA)



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「カナダで生活するドイツ人のマルガレーテ
(マリアンネ・ゼーゲブレヒト)は夫に先立たれ、
長きにわたり暮らしてきた家を離れて
長女マリーと暮らすことに。
敬虔(けいけん)なカトリック信者の彼女は、
以前から楽しみにしていた
ローマ旅行を心待ちにしていたが、
その話はうやむやにされてしまう。
結局マルガレーテは手紙を残し、
一人でローマへと向かう。」

シネマトゥディ HPより


敬虔なカソリック信者として暮らしてきた
主人公マルガレーテは、
バチカンに行くと言う約束を
娘が破ったため
ローマ法王に会うため
たったひとりでバチカンに向かう。


彼女には法王の前で
懺悔しなければならないことがあった。



この映画の良いところは、
太っちょの70歳のバアさんが
スクリーンの中で
いつも軽やかに、そして楽しく
動き回っているのを
見られる事だ。



オカタい、マルガレーテは
孫がとんでもない生活をしていようと、
突然見知らぬ男に
プロポーズされようと
見てるコッチが笑うしかないような
行動を見せてくれる。


そしてひょんなことから
廃業寸前のドイツ料理店で
シェフとして店を立て直していく、
それはお伽噺にしか思えないが
その魔法のまま
とても幸せな気分にさせてくれる。



自分の居場所を
誰もが探している

バチカンは彼女の元居た
カナダからは遥か遠いが
彼女は一歩大きく踏み出すことで
自分の「夢」を実現していく。



その過程はとても夢物語じゃなく、
しっかり彼女がこれまで
生きて来たいからと納得させてくれる。



これは劇場で見たかったな、
こういう映画に出会えるから
また新しい出会いに期待してしまう、
しみじみ良い映画だけれど
何度も何度も笑わせてくれた。

★100点満点で90点

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書籍「 3時のアッコちゃん/柚木麻子著」今度も面白い!

2014-12-26 20:25:59 | 読書の時間
書籍「 3時のアッコちゃん/柚木麻子著」★★★☆
柚木麻子 著 ,
双葉社 (2014/10/15)
(168ページ ,1.188円)


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「アッコ女史ふたたび!
大人気の「ランチのアッコちゃん」に、
待望の続編が登場!!
澤田三智子は高潮物産の契約社員として、
シャンパンのキャンペーン企画チームに
入っているが、会議は停滞してうまくいかない。
そこに現れたのが黒川敦子女史
、懐かしのアッコさんであった。
イギリスでティーについて
学んできたというアッコさんが、
お茶とお菓子で会議の進行を激変させていく。
またもやアッコさんの
底知れぬ力をまざまざと見
せつけられる三智子であった――
表題作ほか全4編。う」

(双葉社 HPより)

前作も面白かったが、
今回も一気に読んでしまった。


アッコちゃんは、ズカズカと
他人の懐に飛び込んで来る
それは現代の生き方からすると
過剰でおせっかいで
受け入れられない・・・・、
かれどそのことで魔法の用に
関わった人達の生活が変わっていくのは
読んでいて気持ちのいいものだ。


こんなことあり得ないと
思いつつも
やはりどこかで、この本を読んでる人は
アッコちゃんの出番を待っているのだ



何かを変えたくらいで
自分の生活が一変することなんて
あり得ないと思うし
この小説で出てくることも
ファンタジーっぽく感じる


それでも、
非現実的と投げださないのは
誰か他人ということでなく
自分の中にこそ
彼女のような、発想の転換の
きっかけに気が付く瞬間を
願っている。



何もかもいつでも
うまくいく事ばかり・・・なんて無い、
どこかで躓いたり
悩んだり
誰だってあることだ。


前向きに、と分かっているけれど
そうそう頑張れない時もある


だからそこ、こんな小説を読むと
少し顎を上げて
空を見上げるような
そんな気分にさせてくれる


深みは全くないが
とにかく時にはこんな小説は必要だ。

★100点満点で80点


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映画「ゴーン・ガール」知ってる筈の身近な人がどんどん遠ざかっていく

2014-12-23 20:40:09 | 大作映画ハリウッド系
映画「ゴーン・ガール」★★★★
ベン・アフレック、ロザムンド・パイク出演

デヴィッド・フィンチャー 監督、
149 分 2014年12月12日公開
2014,アメリカ,20世紀フォックス映画
(原題/原作:GONE GIRL)




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「結婚5周年の記念日。
誰もが羨むような幸せな
結婚生活を送っていたニックとエイミーの
夫婦の日常が破綻する。
エイミーが突然姿を消したのだ。
やがて事件は思いもよらない展開に…。」

cinemacafe HPより

妻が失踪した、
自宅には争った跡があり
妻の血痕が拭き取られた
痕跡が認められる、
多くのマスコミが集まったのは
両親が書いた人気の童話
「アメイジング・エイミー」で
全米で誰一人知らない人はないほど
有名な子供だったからだ。

当初は妻を探す夫として
同情を集めるが
次第にエイミーを殺害したのではないか?と
疑惑の渦中に巻き込まれていく。

途中から真実が明らかにされるが
エイミーの描き方が
サイコっぽくて気になった。



原作でもおかしな行動はあったが
彼女は子供の頃から
誰からも注目されていて
ハーバード出の才媛だけれど
実は「普通の主婦」を
何より望んでいた事や
リーマンショック後の
それまでの生活を続けられない苦悩なんかが
あまり描かれていないので
彼らの心情や性格の深みは
もうひとつ。



それでも妻と夫の
両者の視点から描かれる中盤以降は
俄然面白くなっていく、
これは普通の生活に
置き換えることは無理だけど
それでも
一番身近で知っているつもりの相手を
本当に分かっているのか・・・という、
究極のミステリーを
デフォルメして描いている。



ロザムンド・パイクは画面で見た時から
「007」での強烈な印象を
すぐに思い出した、
しっかし巧みな女優だ、
普段の顔から、見知らぬ顔に
僅かな瞬間にサッと豹変する、
それを思うとベン・アフレックは
大味な感じだ。


映画としては上質な出来、
原作とは別に
とても面白かった。



ベン・アフレックはマット・デイモンと
共演した「グッドウィル・ハンティング」から
だいぶ経つが、印象は変わらない、
大物っぽくなくて
そこが良くもあり、役者として
もうひとつ何かが足りないのか。

この映画はDVDになったら
もう一度見たい。

★100点満点で85点

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