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読書と旅行と柴犬のブログ
目標は留学生に日商簿記3級合格を!
ヤプログから引っ越してきました。

2008年・年間映画興行成績

2008-12-31 00:09:54 | 映画のランキング
2008年・年間映画興行成績(12/15発表)
   
1 崖の上のポニョ 154億円



2 花より男子ファイナル 77.5億円



3 インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国 57.1億円



4 容疑者Xの献身 50億円


5 レッドクリフ PartI 48億円


5 劇場版ポケットモンスター 48億円


7 相棒 劇場版  44.3億円


8 アイ・アム・レジェンド 43.1億円


9 ザ・マジックアワー 39.2億円


10 20世紀少年 39億円


2位の「花男」と5位の「ポケモン」は見てません、
必ずしも良い映画が上位に行くわけではないけど、
まあ話題性から見ても、それなりの結果。


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今年は160本に届かなかった、
200本以上見た年もあるが、来年からはもう少し減らして
本をたくさん読もうかと考えています。

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「ワールド・オブ・ライズ」ディカプリオの渾身の演技も、伝えることは少ない

2008-12-29 16:44:47 | 大作映画ハリウッド系
「ワールド・オブ・ライズ」★★★☆
レオナルド・ディカプリオ、ラッセル・クロウ主演
リドリー・スコット 監督、アメリカ、128分



ー硬派な映画ながら見応えアリ
 過剰な演技ほどは伝わるものは少ないー



リドリー・スコットにラッセル・クロウとくれば、
名作「グラディエーター」が浮かび
見る前から期待してしまう。

中東を舞台にいまだ根強い
反アメリカ的な組織のテロを
連想させるようなスリリングな展開。


ディカプリオは体を張って頑張ってる、
彼の思いついたウソで
テロ組織のボスをあぶりだそうとする計画が
実行されていくのはリアルに感じた。

これに対しラッセル・クロウは太って精彩がない、
というか、この映画に得には必要がなかったように
感じた、とりあえずビッグネームを集めたのかもしれない。

それよりヨルダンの街の様子や
人々の生活を見せてくれたほうが
よっぽど興味があったな、

宗教や国家間の考えの違いが
今でも多くの人の命を危険にさらし、
ホント無駄なことをし続けているのだ。

先日パレスチナのガザでまた争いが始まった、
他者を受け入れられないという
バカバカしい事実は相変わらず無くならないのだ。

ヨルダンの青空マーケットで
ディカプリオが買い物をするシーンや
道端にまでせり出した
たぶんチャイなどを飲ませる店等々、
まだ見ぬ国の日常が垣間見えて
テロ組織対CIAとかでなく
旅行者若しくは駐在員とかの
外人から見た異国を丁寧に描いたものが
見たいなと感じた。

人工衛星でピンポイントで人を見分け
追跡するのを見ると
快晴の空のときは空を見てチェックしようかなと思う、
どこまでが事実なのかは分からないが
それこそ空から俯瞰したら
アホらしいことを人間はしごくマジメにしているのだ。

この映画の出来は悪くない、
けれど心にズシンと響くものはない
主人公のついた嘘で人が亡くなるが
その心の傷が浅すぎるのが
感情移入できない最大の理由なのだろう。

★100点満点で70点

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見応えはあるが、正月映画の華やかさは無い。

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「エグザイル/絆」これぞ香港映画、こだわりの作品

2008-12-28 00:09:42 | 香港・アジア映画
「エグザイル/絆」★★★★
アンソニー・ウォン 、ニック・チョン 、ジョシー・ホー 、フランシス・ン 、サイモン・ヤム 、リッチー・レン 出演
ジョニー・トー監督、2006年、香港、109分



大袈裟な音楽と
スローモーションのような
美しい銃撃戦、
お約束の決めのポーズ。

やってる、やってると
顔がニンマリしてくる、
溜めに溜めた暑苦しい顔のアップや
時折の間の抜けたような
笑えないジョーク。

全てが作り込まれ、
現実感は無い、
アリエ無いよと思いつつ、
ちゃんとそれを受け入れて見るのが
正しい見方だ(たぶん)。


最近は香港映画といえば、
頑張ってるのはチャウ・シンチーくらいで、
有名どころは
ハリウッドへ行ったりと、
真に面白い作品はなかなか見られないが、
この2006年の作品を
劇場でやっと見た、
こんなのが見られるのは、
名古屋ではシネマスコーレだけ

空いた劇場が寂しいが、来年も通うから
面白いの頼みます。

アクションの監督が
出演者とあれこれ言いながら
見せ方や、動き方を映画を撮りながら
楽しそうにやってるのが
伝わる映画で、見せてくれる以外のものを
こんなふうに感じ取れるのも幸せだ。

香港映画が勢いが無くなりつつある頃、
今度は韓国映画が元気で
一時は香港映画がほとんど
上映されないという時期もあったが、
良作はその間もちゃんと作られ
こうして時差があっても
見られるのは嬉しいことだ。

この男臭い、情けない映画が
どのくらいの人の目に触れるだろうかと
ふと考えた、
TVの深夜枠でもやりそうにない作品で、
映画館という空間でこそ
一対一の勝負みたいに
楽しめるのになと、
少し寂しくも感じながら、
ラストシーンに、心の中で
「やったね」と拍手。

来年も面白い香港映画が見られますように!

★100点満点で80点

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見せ場以外はつじつまがあってるのかどうかも
危うい作品だけど、香港映画の血は流れてます。

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「ブロークン・イングリッシュ」本音は言えば良いってもんじゃない

2008-12-26 20:58:02 | ミニシアター系映画
「ブロークン・イングリッシュ」★★★
パーカー・ポージー、メルヴィル・プポー、ドレア・ド・マッテオ出演
ゾーイ・カサヴェテス 監督、2007年、アメリカ



自分の事を他人に話すか、
話さないか、
もちろん時と場合によるし、
何と言っても相手にもよる。

初対面に近い人にも
自分のことを「ここまで言うか」って
思うくらいブッチャケ、話す人がいる。

これまでのことや、これからの夢まで
もちろん日々感じているあれこれ等々。

この映画の主人公は30歳独身、
小さなホテルのVIP担当の
お客様係りのような仕事をしている。

ただイメージするかっちりとしたスーツで
柔らかい笑顔を絶やさないホテルマンという
感じじゃ無く、
机の上に両足をかけて電話対応し、
パソコンに向かいながら物を食べるような
ちょっとだらし無い感じだ。

彼女は母親に
「どうして私は誰にも愛されないんだろう」と
涙ながらに話したりもする。

そして運命の出会い、
果たして彼女の選択は。

今までの映画と違うのは
あまり前向きな感じじゃ無く、
努力とか現状をなんとか変えようとする
前向きさもあまり見えないところか。


だからこれで幸せになれるのは
ムシが良すぎるようにもかんじるが、
棚からぼたもちのような幸福を
願っているのか、
どうも共感するには
程遠い感じだ。


でもこんなものなのかもしれない、
あまりに前向きで頑張ってるから
幸せを掴めたとなると
それもキツイと感じるのが現代なのか。

新しい才能とまで宣伝されてたが
そこまでは感じなかった。

そつない出来は新人監督とは思えないが
新人らしい鮮烈な何かはなかった、
母親のジーナ・ローランズが出演してるが、
まだまだ安心は出来無さそう。

★100点満点で55点

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ニューヨークが舞台なのに
いわゆる摩天楼などでない不思議な映画だった。


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「チャイルド44」ロシアが舞台の新鮮ミステリー

2008-12-25 00:09:30 | 読書の時間
「チャイルド44」★★★
トム・ロブ・スミス著



スターリン体制下のソ連、
自由主義の常識とは全く違うところで
当然のように社会は動いていた、
この事実だけで、ミステリーと言うか
サスペンスたっぷりだ、
たぶんある程度は現実を描いたものだろう。

そう思うと、
個人の意思が押さえつけられた様な社会を
人間は受け入れてしまうものなのか、
何か違う、こんなことオカシイ
そう思いつつも人間はその苦しい枠の中で
それでも自分らしくやっていけるものなのか。

したたかであり
弱くもあり
だから愛しいのか。

寒い寒い国で子供を狙った
連続殺人が発生する、
その事件をめぐって国家保安省の
敏腕捜査官の主人公が
犯人逮捕の為に
踏み越えてはならない一線を越えてしまう。


こんなふうになら無いと良いがと
思う悪い方向にどんどんと進んでいく、
上下巻の読み応えのある作品だ。

映像になったら面白いだろうなと
思いながら読み進めた、
心の奥底の苦悩などが中心の
かなり難しい作品にはなるだろうが。

かなり面白く読めた作品だった、
でも実はラストを迎えてほっとした部分も、
そして蛇足的な部分に目をつぶれば
これはかなり良く出来た作品だ。

都会が舞台の慌しい展開の小説と比べ
新鮮なテンポと新しい感じの恐怖
しっかりとした描写で読ませてくれた。


でもなんだろう、読み終えるのがもったいないとまで
感じるには何か物足りなさも、
でもそれは贅沢なことだろう。

★100点満点で75点

soramove
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今年は文句無く最高!という作品には
めぐり合えなかったな。

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