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読書と旅行と柴犬のブログ
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「スウィーニー・トッド」飛び散る血飛沫にご用心

2008-01-30 17:41:34 | 大作映画ハリウッド系
「スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師 」★★★☆血が大丈夫なら楽しめる
ジョニー・デップ主演
ティム・バートン監督、2007年、アメリカ



完全なる大人向のお伽話、
この映画を素直に面白い!と
絶賛はしにくい映画だ。

作り込んだ画面は、ほぼモノトーンで、
主人公も白塗り、歌を歌い出し
普通の映画を見たい人を
最初から突き放す。


そして主人公が銀の剃刀を
振り上げると
ジョニー・デップの顔も
血に染まる。

こんなのいいのか、
そんなふうに思う、何でここまでやるのか。

「パイレーツ・オブ・カリビアン」のノリで
ジョニー・デップ映画を見に来た人は驚くだろうな、
でもこれは「シザー・ハンズ」以降、監督と2人で
趣味のごとく続けている延長に過ぎない。

ドサリと階下へ落ちる死体、
そしてそこで作られる血のしたたるミートパイ、
悪趣味だ、ジョニーのファンはこれを
どう受け止めるのだろう。

そんなことを感じながらも、
自分自身としてはゾンビやスプラッターものが
好きなのでワリと楽しめたのは事実。

でも天下のジョニー・デップ主演でやるなら、
もっとお伽話の要素を強めて、
不気味な点は押さえるべきじゃなかったか、
これが全世界でヒット中というのも
ちょっと映画ファンとしては複雑だ。

監督はジョニー・デップを使って
自分の好き放題をやらかしてるし、
見に来た人を戸惑わせ驚かせ
してやったり!ってところかも知れないが、
見せかけの下に隠された悪意くらいに
しておいて欲しかったなというのが
素直な感想だ。

かなり楽しみしていたけれど
悪趣味だという感じが強かった。

★100点満点で70点★

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描く対象と出来栄えは必ずしも一致しなくても
想像で補える部分を残して欲しかった。

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「ジェシー・ジェームズの暗殺」交差する視線、緊迫の時間

2008-01-28 00:09:33 | ミニシアター系映画
「ジェシー・ジェームズの暗殺」★★★★☆オススメ
ブラッド・ピット、ケイシー・アフレック主演
アンドリュー・ドミニク 監督、2007年、アメリカ、160分



映画の中では「有名な」という言葉が
何度か使われた主人公の名前、
あの有名なジェシー・ジェームズ

不思議なことがあった、
帰りの地下鉄で読みかけの文庫を開いて
少し読み進むと
「俺は私立探偵だ、ジェシー・ジェームズじゃないぞ」
と、「ラグナ・ヒート」というミステリー小説の中での会話が、
こんな偶然って凄いぞと
だからそれが何かのサインなのかは
全く分からないが、それくらい有名なんだなと実感。

実在の人物の話しというのは
理解するには少しはその人となりなり
背景も知っているといいのかも。

さて前置きが長くなったけど、
これはまさに映画らしい、映画だった。

160分の長さながら
饒舌な人は少なく、会話は限定的、
100年以上前のアメリカの片田舎は
家も少なく人だってそれほど多くない、
そんな空間を想像を誘う映像が、ゆったりと
画面を流れていく、
語りの少ない分、主人公たちの心の動きを
自分で感じることになる。

輝くような生きながらにして
伝説になろうとする男と
その輝きを見るだけの男

「なろうとしてなりきれなかった」

その想いは十分に伝わる、
あわれな男だと人から言われても
結局人はそんなものだ、
まばゆく輝くものに憧れながらも
その光の届く範囲にいるくらいがやっとなのだ。

複雑な人間関係がない分、
濃密な時間が視線を釘付けにする
派手なところは全くないが
完成度の高い映画だった、
幸せな時間

★100点満点で90点

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ブラッド・ピットはエキセントリックな主人公を好演

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「ジプシー・キャラバン」命の輝きを見る奇跡の様な時間

2008-01-26 00:09:42 | ミニシアター系映画
「ジプシー・キャラバン」★★★★オススメ
世界各国のロマ(ジプシー)出演
ジャスミン・デラル 監督、アメリカ、2006年、115分




音楽は何故人の心を打つのだろう、
ここにあるのは超絶技巧でもなく
7オクターブの歌声でもない、
ここにあるのは、その人の生き様そのものだ。


インドを起源に全世界へと散った
ジプシーとも言われる、
故郷なき民族。

世界で活躍する彼らが集まり、
全米ツアーを行う、
かなり年配の人が多く、時折疲れた表情も見せるが
ステージの上での彼らの輝きに
自然と涙が出てくるのだ。

生きていること自体が感動するって
たまに聞くけれど
この映画を見て、それが実感できる。

悲しい過去とかが強調されがち
だけれど、感じたのは、それでもこうして
歌い演奏できる喜び。

自分には何があるかなとふと思う、
別に誰かに影響なんて与えなくても良い、
どんなふうに見られても構わない、
ただ自分の好きなことをしたい、でも
それが見つからない。

だからかな、彼らの生き様が眩しいや、
誰かの為に何かをするなんていうと
おこがましいが、自分が好きなことをしていたら
それが結果的に誰かの為にもなっていたら
そんな幸福なことはないだろう。


映画が終わって
サントラを劇場で購入、
こんなこと初めてだ。

以前、「ブエナ・ビスタ・ソシアルクラブ」っていう
映画があって、全体的には似た作りになっている、
でもそんなことはどうでも良い、
彼らが生きて彼らの命の音楽を
届けてくれたことを確かに見て感じたということが
大切なことだから。

★100点満点で100点、
点数はつけられない、映画としては75点かな★

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夢のような時間を映画には求めている、
でもたまにはこんな魂の歌声もいいな、
見ることができてよかった、ありがとう。

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ジョニー・デップが首位/国内映画興行成績(1/20付)

2008-01-24 21:09:34 | 映画のランキング
ジョニー・デップが首位/国内映画興行成績(1/20付)

今週  先週   
 1   初  「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師 」

人気のジョニー・デップながら、ティム・バートン監督と組んだ
映画はただ楽しいというわけでなく、かなり血なまぐさいようだ。
「チャーリーとチョコレート工場」比85%ということで、
内容と考えると30億くらいかな。



 2   1  アース

大画面で見るとまた感動はちがうかも。

 3   3  銀色のシーズン

この映画がまだ粘っているのは驚き。

 4   初 Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!

以前NKKでドラマが放送された頃、一時ピークを
迎えたが、まだまだ健在なんだな。
このくだらなさは日本人にはちょっと違うかな。

 5   4  マリと子犬の物語

 6   2  アイ・アム・レジェンド

 7   5  ナショナル・トレジャー/リンカーン暗殺者の日記

 8   初 シルク

内容はたいしたことないけど、拡大公開でどこまで
伸ばせるか、坂本龍一まで引っ張り出してます。

 9   初 28週後...

これは見たいけれど、近くで上映していない。残念。

10   7 ルイスと未来泥棒

ということで、新作が4本入ってます。
ジョニー・デップの歌声が気になるな。

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広末ってこんなに自然体でいい役者さんだったのかと
認識した。

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第80回アカデミー賞ノミネート発表!

2008-01-24 00:09:19 | 大作映画ハリウッド系
第80回アカデミー賞ノミネート

今年も楽しみな季節、3月にはwowow録画して
長い長い授賞式を見よう。

★作品賞★
『Atonement/つぐない』
『Juno/ジュノ』
『Michael Clayton/フィクサー』
『No Country for Old Men/ノーカントリー』
『There Will Be Blood/ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』

どれも見ていないし、公開もされていないので
なんとも言えない。
こういうとこころに、これはアメリカのお祭りなんだと
疎外感をおぼえる。


★監督賞★
ジュリアン・シュナーベル
『潜水服は蝶の夢を見る』
ジェイソン・ライトマン『Juno/ジュノ』
トニー・ギルロイ『Michael Clayton/フィクサー』
イーサン・コーエン、ジョエル・コーエン
『No Country for Old Men/ノーカントリー』
ポール・トーマス・アンダーソン
『There Will Be Blood/ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』


「潜水服は蝶の夢を見る」は昨年、東京国際映画祭で上映されたが、
見ていないので、どれも何も言えない。


★主演男優賞★
ジョージ・クルーニー『Michael Clayton/フィクサー』
ダニエル・デイ・ルイス
『There Will Be Blood/ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』
ジョニー・デップ
『スウィーニー・トッド~フリート街の悪魔の理髪師』
トミー・リー・ジョーンズ
『In the Valley of Elah/告発のとき』
ヴィゴ・モーテンセン
『Eastern Promises/イースタン・プロミセズ』

こちらも見ては居ないが、ジョニー・デップ取れるかなー。


★主演女優賞★
ケイト・ブランシェット
『エリザベス~ゴールデン・エイジ』
ジュリー・クリスティ
『Away From Her/アウェイ・フロム・ハー~君を想う』
マリオン・コティヤール
『La Vie En Rose/エディット・ピアフ~愛の讃歌』
ローラ・リニー『The Savages/ザ・サベージ』
エレン・ペイジ『Juno/ジュノ』

ケイト・ブランシェットは助演女優賞にもノミネートされている。


★助演男優賞★
ケーシー・アフレック
『ジェシー・ジェームズの暗殺』
ハビエル・バルデム
『No Country for Old Men/ノーカントリー』
フィリップ・シーモア・ホフマン
『Charlie Wilson's War/チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』
ハル・ホルブルック『Into the Wild/イントゥ・ザ・ワイルド』
トム・ウィルキンソン『Michael Clayton/フィクサー』

ケーシー・アフレックはお兄さんがベン・アフレック、
お兄さんは演技賞はもらえそうにないので、弟はどうかな。


★助演女優賞★
ケイト・ブランシェット
『I'm Not There/アイム・ノット・ゼア』
ルビー・ディー
『American Gangster/アメリカン・ギャングスター』
セルシャ・ローナン
『Atonement/つぐない』
エイミー・ライアン
『Gone Baby Gone/愛しき者はすべて去りゆく』
ティルダ・スウィントン『Michael Clayton/フィクサー』

ケイト・ブランシェットがボブ・ディランを演じているというが、
どんな映画なのか。
共演のヒース・レジャーが死亡したと知ったばかりだ。


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ヒース・レジャーは、つい最近「キャンディ」では薬物におぼれた
破滅的な人間を演じてたけど、実生活も荒れたいたのか、残念だ。

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