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読書と旅行と柴犬のブログ
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ヤプログから引っ越してきました。

映画「未熟な犯罪者(韓国)」“東京国際映画祭”へ行ってきました

2012-10-31 07:09:03 | 韓国映画・アジア映画
「未熟な犯罪者(韓国)」★★★☆
ソ・ヨンジュ、イ・ジョンヒョン、チョン・イェジン出演

カン・イグァン監督、
107分 韓国語 Color | 2012年 韓国 | 
(原題/原作:Juvenile Offender [ 범죄소년 ] )






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第25回東京国際映画祭へ行ってきました。
一本目は韓国映画

映画「未熟な犯罪者」は、
第25回東京国際映画祭の閉幕式で
最優秀男優賞と審査員特別賞を受賞し、2冠となった。



「護観察中の16歳の少年が祖父を失い、
天涯孤独の身となろうとするその時、
死んだはずの母親が現れる。
彼女は17歳の時に彼を産み、逃げたのだった…。
未熟すぎる母親と大人になれない少年の
せつない関係を、
瑞々しさ溢れる役者の魅力を得て
繊細に綴った親子の物語。」

(第25回東京国際映画祭HPより抜粋)


八方塞とはこういうことだと
見ていて息苦しくなった。

少年院に入った主人公は
出所前にたったひとりの肉親の祖父を亡くし、
生き場の無い怒りに身を任せるが
赤ん坊の頃に見捨てられた母親が現れ
出所後は二人は一緒に暮らすことになる。


子供の背中を見て
優しい表情になる母親
だけど愛情だけでは子供は育てられない

17歳で出産した彼女も
何をやってもうまくいかず
自分自身が自立出来ていないのだ。


それでも彼女なりに懸命に努力する姿を見て
その先に二人で笑いあえる日々が来ますようにと
心の底から願うのだった。



とかく過剰な演出が多い韓国映画だけれど
この映画は心の微妙な動きを
視線や表情で語らせ
セリフに頼らないで
こちら側に伝えてくれている。


「いい加減な生き方」と形容したくなる
そんな二人の生活
でももう少し深く入り込むと
やはり人はどんな状況でも、もがいて
夢を見て、ひっそりと笑い合うのだ
まるで共犯者のように。



ラストに僅かな少し先を照らす光が見えて
ほっとした気持ちで見終えた。


★100点満点で75点


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映画「キック・オーバー」メル・ギブソンの挑戦は続く!

2012-10-28 14:37:29 | 大作映画ハリウッド系
「キック・オーバー」★★★☆
メル・ギブソン、ピーター・ストーメ、ケビン・ヘルナンデス、
ダニエル・ヒメネス・カチョ、ヘスス・オチョア、
ドロレス・エレディア出演

エイドリアン・グランバーグ監督、
95分、2012年10月13日(公開)
2011,アメリカ,クロックワークス
(原題/原作:Get the Gringo )






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「メル・ギブソン主演の映画ながら、
何故こんな映画に出たの?と首をかしげたくなる
でもこれが大スターの挑戦なのだとしたら
すごく歓迎したい。
予告もひっそりとしたもので
最近は大作よりも小粒で
一風変わった映画を選んで出演していうのかも、
そんな出来上がりか確かめたくて劇場へ」



マフィアから現金を強奪した主人公は
メキシコ国境で逮捕され
メキシコの刑務所に投獄され、
盗んだ金は警察官に奪われてしまう。


ここまでは非常にテンポよく
刑務所での生活が始まると
ここからがこの映画の始まりと分かってくる、
主人公が放り込まれた場所は
脱獄以外は何でもアリの無法地帯。



生き残るために男は得意な経験を生かし
状況を良く観察し
誰がボスであり、それぞれの役割を分析、
仲良くなった男の子からの情報も取り入れつつ
臨機応変に順応していく。

その後どうなるんだろうと見ていると
彼の考えはひとつ
この場所から逃げ出すことと
奪われた現金を奪い返すこと
それらはどれも途方もなく無理に思えたが・・・。



何でもアリたっだ刑務所が取り壊されることになり
刑務所を仕切るボスの軍団と
警察官の銃撃戦の間に
映画じゃなきゃできない
あり得ない計画が実行される、
ラストは主人公的にはハッピーエンド
まあ、こんなところだろうなと
見てるこっちも納得



大スターのメル・ギブソンが
刑務所でメッタクタのボロボロになりながらも
機転を利かせて生き延び
最後はスリリングな展開で
期待しなかった分、余計と印象は良く
楽しめる作品だった、
でも次回は派手な大作でも姿を見たいものだ。



★100点満点で75点


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メル・ギブソンの最近の出演作品
キック・オーバー(2012)
復讐捜査線(2010)
それでも、愛してる (2012)
ワンス・アンド・フォーエバー(2002)
サイン(2002)
チキンラン(2000)
ハート・オブ・ウーマン(2000)
パトリオット(2000)
ミリオンダラー・ホテル(2000)
ペイバック(1998)

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映画「アウトレイジ ビヨンド」良くまとまった印象でだからこそ物足りない

2012-10-25 08:03:02 | インポート
「アウトレイジ ビヨンド」★★★
ビートたけし、西田敏行、三浦友和、加瀬亮、
松重豊、小日向文世、高橋克典、桐谷健太、新井浩文出演

北野武監督、
112分、2012年10月6日(公開)
日本,ワーナー・ブラザース
(原題/原作:アウトレイジ ビヨンド)






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北野武監督16作目にして初の快挙、
初登場首位獲得、その後も
3位→4位と10億円を超え
「座頭市」(28億)に次ぐヒットとなっている。



「前作は北野武監督作品で
一番面白く見たが、今度はどうだろう
少し期待しつつ見に行ったが
映画としてはまとまっていて
首をかしげるようなシーンも無くて
これはこれで面白かったが
やはり前作と同様で
何故ヤクザ映画が北野武監督に必要だったのか
そのあたりは感じ取れなかった」



死んだはずの男、大友(ビートたけし)が出所した、
過去の遺恨が絡み合い
その大友を利用しようとする者と
抹殺しようとする者
裏切りと陰謀渦巻くヤクザの世界を
暴力と嵐の後のスッキリとした青空のような
奇妙な間が妙に可笑しくて
描かれた世界はほとんど“血みどろ”だったが
見終えて感じたのは
心をざわつかせる寂寥感だった。



画面上で展開する派手な撃ち合いと
怒鳴り合う男たち
ヤクザの抗争に
時折顔を見せる刑事
それぞれの思惑が絡み合い
ラストはやはり全員の殺し合い


映画としては破たんも無く
まとまった印象だけれど
やはり物足りない。



誰でもいいから一人に絞って
心の動きをもっと綿密に描いて欲しかったな

「そういう細かい事はそっちで読み取れ」
そう言われているようで
それならそれで圧倒的な勝者か
それとも敗者をカッコ良く見せてくれれば
そんな登場人物の誰かに
こちらの勝手な想像で
色々考える事も出来るってものだ。


予想外のヒットになって
また続編でも出来そうだけれど
同じ路線じゃなく
生き残りの端役の誰かを
丁寧に追っていったり
もう少し、登場人物の心に迫って欲しい。



★100点満点で65点


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映画「推理作家ポー 最期の5日間」こんなに有名な作家の死にまつわるお話

2012-10-21 16:57:22 | 大作映画ハリウッド系
「推理作家ポー 最期の5日間」★★★
ジョン・キューザック、ルーク・エヴァンス、
アリス・イヴ、ブレンダン・グリーソン出演

ジェームズ・マクティーグ監督、
110分、2012年10月12日(公開)
2012,アメリカ,ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
(原題/原作:THE RAVEN)





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「日本では推理作家として有名な
エドガー・アラン・ポーの死の謎を
彼の著作の模倣連続殺人と結び付け
大胆にアレンジした作品、
実際にポーは4日間の昏睡の後
“レイノルズ”という名を繰り返し呼び
わずか40歳と言う若さで生涯を閉じた、
スリリングな展開ながら
どこか間の抜けたような部分があり
それが作品の興味を半減させている」



子供の頃「モルグ街の殺人」は読んだ事がある、
おどろおどろしいイラストと相まって
結構怖かった印象があるが
日本人でも誰でも知ってるような
こんな有名な作家の死が解明されていなのは
初めて知った、
この映画はその謎を解くというものではなく
当時の状況と彼の作品の模倣殺人を
アレンジして
スルリリングなミステリー映画となっている。



有名になるということは
そrれだけリスクも増える
どこでも顔を知られ
特に作家として名が売れながらも
だからと言って収入が多くない主人公は
酒場での一杯の酒にも窮していたが
作家としてのプライドは高く
だから生きにくくなっているが
それでも作品を生み出そうとする情熱は
かなり激しいものを感じる、
常人には想像はつくが
理解は出来ない部分でもある



彼の身近なところで起こる殺人は
彼の小説を模倣したもので
ついには恋人エミリーが誘拐され
犯人に操られるように
彼や市警の警部は街を奔走する。


犯人はその様子を身近なところから見て
ほくそ笑んでいるのだろうが
それは真相が明らかになるまでは
想像するしかない、
当代随一の推理作家との頭脳戦を挑んできたのは
意外な人物だった。



こういう作品は
途中のエピソードも大切だけど
やはり最大のポイントは犯人が分かる瞬間だ、
そのために途中にいくつかの伏線を用意し
見てるこちらにも認識させつつ
でも後から種明かしされたとき
そうだったんだ!と

思わせてくれるような作品だと
ラストの印象が全く違うのだけど
この映画では最後の方は駆け足で
犯人登場も何だか唐突すぎる。


ここにきてポーが最後の4日間に
昏睡状態の中、人の名前を呼んだという
意味を持たせるわけだけど
これはとってつけたようで
せっかく2時間あまり見せておいて
これはないだろう・・・、
とまあ、ラストの印象は良くなかった。


現代とは違う時代を舞台に
当時の状況を踏まえて
もう少し違っていれば
面白かっただろうなぁと
ちょっと残念な感じでしたね。



★100点満点で60点


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初登場8位と淋しいスタートとなった、
主演、内容と考えるとこのあたりが妥当なのか。

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映画「ツナグ」あなたが逢いたい人は誰ですか

2012-10-18 00:09:41 | 邦画
「ツナグ」★★★☆
松坂桃李、樹木希林、佐藤隆太、桐谷美玲、
橋本愛、大野いと、遠藤憲一、別所哲也、
本上まなみ、浅田美代子、八千草薫、仲代達矢出演

平川雄一朗 監督、
129分、2012年10月6日(公開)
2012,日本,東宝
(原題/原作:ツナグ/辻村深月著)





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初登場3位で発進したが
2週目で首位に浮上
最終的には15億辺りまで行きそうな勢い



「映画を見ようと思った時
邦画の優先順位は低いが
この映画は予告編から見たいと前売券を買っていた、
死んでしまった人と一度だけ逢えるという
奇跡の様な機会をツナグ主人公
そしていくつかのエピソード
見ながら色々考えた」



死者と生者を再開させる使者の役割は
主人公の歩美(松坂桃李)の家に受け継がれて
歩美はその役割を引き継ぐかどうか
そして3組の再会の希望者の死者との再会が
映画の主なストーリー、
「もし死んでしまった人と逢えるなら・・・」
この映画を見たら誰でも
そんなことを考えるだろうな。



生きている時
何でも話せる訳ではないだろう、
だからせめてもう一度だけ逢って
僅かな時間でもいいから話がしたい
「お前はお前のままでいいんだよ」
そう一言いって欲しい、

最初のエピソードは母と息子が
夜明けまでの時間を一緒に過ごすものだったが
それを見ながら
自分達は実際には逢えなくても
常に心の中で
あの人はこんな時どうするだろうかだとか
「これで良いよね」と
問いかけている気がする。



死者と生者を繋ぐ大切な役割を
自分が受け継いでいくのか
それは本人の意思で決めること
主人公は自分が仲介したいくつかの出会いを見て
その気持ちを固めて行くが
これは自分の「仕事」を決める事に似ている。


死んでしまった人と再会することで
残された者が
本当の意味でその「死」を納得するというか
受け入れる事ができるのだろう、

けれど主人公は死者にも寄り添い
そんなふうに生きているもののために
死者が呼び出されることにも
独りよがりな行為だと感じる。


結局、自己満足の世界だろう
でもそれでいいのだとも思った、

いかに生きるか
そしていかに死んでいくのか
考えれば考えるほど
答えは無く
そしてまたこのような映画が
何かしらのヒントをくれている。


★100点満点で75点


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