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読書と旅行と柴犬のブログ
目標は留学生に日商簿記3級合格を!
ヤプログから引っ越してきました。

映画「アニマル・キングダム」環境はやはり大切

2012-02-28 21:44:44 | ミニシアター系映画
「アニマル・キングダム」★★★
ジェームズ・フレッシュヴィル、ジャッキー・ウィーヴァー、
ベン・メンデルソーン、ジョエル・エドガートン、
ガイ・ピアース、サリヴァン・ステイプルトン出演

デヴィッド・ミショッド監督、
113分、2012年1月21日公開
2010,オーストラリア,トランスフォーマー
(原題:Animal Kingdom )






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「実話をベースにしているらしいが
この劣悪な環境で17歳の少年がどう生きるか、
少しくらい悪いことをしても仕方ないか、
そんなふうに思わせるような家族に囲まれ
少年はどんな決断をするのか・・・
最後はその個人の倫理の問題だけれど
その基準はやはり生活環境が影響するだろうな」



母親はドラッグの過剰摂取で
少年の目の前で亡くなり、
頼ったのはお婆ちゃんだった、
その家には少年の伯父たちがいて
彼らは悪事を働いては
警察に捕まれば弁護士を抱き込んで
刑務所はなんとか逃れるような
最悪な生活をしている家族だったのだ。


そんな時、少年の彼女が伯父によって殺され
それを知った少年は警察側の証人になることを決意する。


見ていて致命的なのは
少年がもっさい感じで
とても17歳には見えないこと、

だからって演技でカバーするような映画じゃないし
主人公が違っていたら
もっと印象も変わっただろうな。


お婆ちゃんを中心とする家族も
極悪人揃いというよりは
せこいコソ泥級の勢揃い、

もっと大悪党級の犯罪に手を染めてるなら
少年の葛藤も鮮やかに浮き上がるのに
どうにも中途半端だ。


ただこれが現実だったというのだから
当事者にとっては地獄だっただろうな、
でもそれ以上の強烈に心を揺さぶられるような
何かってのはここには無かった。


レンタルまで待っても損失ナシ。


★100点満点で60点


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決定!2012アカデミー賞
<作品賞>
「アーティスト」

<主演男優賞>
ジャン・デュジャルダン(「アーティスト」)

<主演女優賞>
メリル・ストリープ(「マーガレット・サッチャー」)


<監督賞>
ミシェル・アザナビシウス(「アーティスト」)

<助演男優賞>
クリストファー・プラマー(「人生はビギナーズ」)

<助演女優賞>
オクタビア・スペンサー(「ヘルプ 心がつなぐストーリー」)

<長編アニメーション賞>
「ランゴ」

<外国語映画賞>
「別離」(イラン)

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ひとつの終わり、そして始まり

2012-02-27 23:41:42 | soramove
ひとつの終わり、そして始まり


ひとつのクラスの担当が終わった、
何か贈る言葉を探すが見つからない、
だったら自分の好きな映画を贈ろう、
レンタルで探して
見てくれたら嬉しい。


「マラソン」★★★★
チョ・スンウ、キム・ミスク主演
(「マラソン」韓国映画歴代ナンバーワン2005年07月04日(月) の記事より再掲載)





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自閉症の青年が
走ることで自己表現を
勝ち取る

完走したからって、そこに
ゴールがあるわけではない。
自閉症が治るわけでもない。

しかしこの爽やかさはどうだ。


昨年末にソウルに行ったときは
あらゆるところでこの映画のポスターを見た。
寒い街のなかで
チョ・スンウが草に寝転ぶシーンは
それだけで、見たくさせる効果絶大だった。


監督と併走し、走り終えて
うまく話せない主人公が
監督の手をとって、自分の胸の鼓動を
感じさせるシーンはジーンときた。

言葉の要らない美しいシーンだ。

「人生にゴールはない」
何かを達成すれば、また次の目標があるだけだ。

スポーツは「ゴール」という目に見える目標がある。
もちろん仮のゴールが延々と続くだけかもしれないが。


だったら自分たちは一体何をもって
ゴールとすべきなのか。



そして何よりもやりたいと感じることができる
その「何か」を果たして見つけられるのか。


いや、もうその「何か」に向かって走り始めているのかもしれない。
「これでいいのか」っていつも自分に問いかけながら。


人の幸福は誰にも決められない。
長い長いずっと先の「ゴール」に
いかにして向かうか、その術の日々のささやかな達成に
喜びを見出すことが幸せなのかもしれない。

★★
何かが出来るということは
それだけで素晴らしい
けれど懸命に努力することこそ
本当に本当に大切なのだと
当り前すぎて言葉にするもの恥ずかしいが
素晴らしい映画に出会って
そんなことに改めて気付かされる。
★★


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映画「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」形あるものは壊されても、途切れない希望はある

2012-02-25 22:47:40 | 大作映画ハリウッド系
「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」★★★★
トム・ハンクス、サンドラ・ブロック、トーマス・ホーン、
ジェームス・ガンドルフィーニ、ゾーイ・コールドウェル出演

スティーヴン・ダルドリー監督、
129分、2012年2月18日公開
2011,アメリカ,ワーナー・ブラザース
(原題:Extremely Loud and Incredibly Close






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「この映画はアメリカでなら『9.11』
我が国日本でなら『大震災3.11』以後と以前では
同じ様な映画が作られたとしても
感じ方は随分違ったと思う、
もし、そんなことが起こったら・・・という
仮定で語られるものじゃなく
自分達は人災も天災も起こってしまうこと、
その事実を痛いほど分かっているから」



主人公は9歳の少年オスカー(トーマス・ホーン)、
彼は父親(トム・ハンクス)とのゲームに夢中だった、
父親の示唆する僅かなヒントから
目的のものを探すゲームには
マンションの向かいに住むおばあちゃんも駆り出され
人付き合いの苦手なオスカーは
ゲームのなかで他人と触れあうようにと
父親は考えていたようだ。


そしてその日
同じ日の繰り返しと思われた日常が失われた。



太陽が爆発しても
8分間は地球では太陽は輝いている
太陽の光は8分かかって地球に届くから
その間、地球では太陽の光を見ることができる、
少年は偶然見つけた「鍵」を
父の最後のメッセージと考え
その鍵が開くモノを見つけようと
ニューヨーク中を駆け回る。



明日何が起こるか分からない
怖いモノはそれだけじゃない
街中に溢れてる
大きな音、空を横切る飛行機
地下鉄、悲鳴、泣き声
オスカーの視線で街を眺めると
確かなものは無く、なにもかもが脆く映る。


勇気を振り絞って街中を
鍵穴を探すオスカーに助っ人が現れた、
彼はおばあちゃんのアパートの間借り人で
何かが原因で声が出ないため
筆談で意志疎通を図るが
それはなかなか人とうち解けないオスカーには
却って良かったのだろう、
このコンビの掛け合いが
心温まる素敵なシーンとなった。



話せないことで筆談をするが
それより多くの時間
彼の瞳の作る表情が
雄弁に色んなことを物語っていて
助演候補もうなづける。


オスカーが探し当てたのは
実は鍵の本来の持ち主だった、
ガッカリするオスカーだったが
その持ち主も父親から譲られた鍵を探していた事を知り
彼の気持ちがよく分かるのだった。
不確実な世の中にあって
大切な人との絆は
目には見えないけれど
確実に繋がっているのだ。



サンドラ・ブロック演じるオスカーの母親も
あまり表には出ないが
さりげない優しさでオスカーを見守る、
どうしたらいいのか
何が最良なのか答えは無い、
だから誰もが試行錯誤し
不器用な優しい気持ちを押し付け合うのだろう、

それは何もかもをそっと包むと言うより
時に無骨で心に痛いこともあるが
それも全部愛情からでたことなのだ。


オスカーが全力で走るシーンは
何も語らないが
自分達はそんな何気ないシーンにも
色々と考えてしまう、
途切れた糸をまた繋いでいくのも
人間なのだ
その力を信じたいし、希望はあると教えてくれた。


★100点満点で85点



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スティーヴン・ダルドリー監督作品
リトル・ダンサー Billy Elliot (2000年)
めぐりあう時間たち The Hours (2002年)
愛を読むひと The Reader (2008年)
ものすごくうるさくて、ありえないほど近い Extremely Loud and Incredibly Close (2011年)

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「アカデミー賞2012」発表までもうすぐ!!

2012-02-24 23:59:31 | 大作映画ハリウッド系
「アカデミー賞2012」発表までもうすぐ!!





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アカデミー賞2012 候補作

さて、2/27(月)朝9時からwowowの予約録画して、
帰るまで結果を間違ってもどこかで
見てしまわないように
楽しみにしたいイベントまでもうすぐ。
まだ日本公開されてる作品が少ないので
比べられないが
作品賞候補は全部見たいです。



作品賞
「アーティスト 」
「ファミリー・ツリー 」
「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い
「ヘルプ ~心がつなぐストーリー~ 」
「ヒューゴの不思議な発明」
「ミッドナイト・イン・パリ 」
「マネーボール」
「ツリー・オブ・ライフ」
「戦火の馬」


主演男優賞
デミアン・ビチル『A Better Life(原題)』
ジョージ・クルーニー『ファミリー・ツリー』
ジャン・デュジャルダン『アーティスト』
ゲイリー・オールドマン『裏切りのサーカス』
ブラッド・ピット『マネーボール』


主演女優賞
メリル・ストリープ『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』
ミシェル・ウィリアムズ『マリリン 7日間の恋』
グレン・クロース『Albert Nobbs(原題)』
ヴィオラ・デイヴィス『ヘルプ ~心がつなぐストーリー~』
ルーニー・マーラ『ドラゴン・タトゥーの女』


監督賞
テレンス・マリック『ツリー・オブ・ライフ』
ミシェル・アザナヴィシウス『アーティスト』
ウディ・アレン『ミッドナイト・イン・パリ』
アレクサンダー・ペイン『ファミリー・ツリー』
マーティン・スコセッシ『ヒューゴの不思議な発明』


助演男優賞
マックス・フォン・シドー『 ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』
クリストファー・プラマー『人生はビギナーズ』
ケネス・ブラナー『マリリン 7日間の恋』
ニック・ノルティ『Warrior(原題)』
ジョナ・ヒル『マネーボール』


助演女優賞
オクテイヴィア・スペンサー『ヘルプ ~心がつなぐストーリー~』
ベレニス・ベジョ『アーティスト』
ジェシカ・チャステイン『ヘルプ ~心がつなぐストーリー~』
メリッサ・マッカーシー『Bridesmaids(原題)』
ジャネット・マクティア『Albert Nobbs(原題)』



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昨年のおさらい
2011年(第83回)
作品賞 英国王のスピーチ
主演男優賞 コリン・ファース『英国王のスピーチ』
主演女優賞 ナタリー・ポートマン『ブラック・スワン』
監督賞 トム・フーパー『英国王のスピーチ』
助演男優賞 クリスチャン・ベール『ザ・ファイター』
助演女優賞 メリッサ・レオ『ザ・ファイター』


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映画「TIME タイム」発想は斬新だけどそのテンションが続かない

2012-02-23 07:54:32 | 大作映画ハリウッド系
「TIME タイム」★★★☆
ジャスティン・ティンバーレイク、アマンダ・サイフリッド、
キリアン・マーフィ、オリヴィア・ワイルド、
マット・ボマー、アレックス・ペティファー出演

アンドリュー・ニコル監督、
109分、2012年2月17日公開
2011,アメリカ,20世紀フォックス
(原題:IN TIME )






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「近未来、人口増加を抑制するため
遺伝子操作により人類は25歳で成長が止まり
老化がなくなるが、以後の寿命は1年と定められた。
それ以降は労働で自分の時間を獲得し
日々の様々なモノはその時間と交換、
コーヒー一杯が3分
笑っちゃうけど
見方を変えたら同じことをしてるのかもね」



主人公ウィル・サラス(ジャスティン・ティンバーレイク)は
スラムに住んでいるが、
ある日酒場で余命116年という男の命を救うことから
彼の余命を引き継ぐことになり
男は自ら余命を終わらせてしまう。


面白いのは腕にブルーのネオンサインのように
自分の余命が表示されていて

刻々とその時間が縮まって
人々は街中で時々タイムが終わった人が倒れているのを
何気なくチラ見しながら
何もなかったように過ごしている、
こんな未来だったら
人々は何に希望や夢を見出すんだろう。



多くは自分の余命を伸ばすことに汲々として
「未来」なんて言葉は
みんなの頭から無くなってしまうかもしれない、
なんだかそれじゃあつまらないな、

何が出来るか分からないけれど
それでも「何か」したいと願いながら
明確だったり、明確じゃない
自分の将来像に向かって
日々、あれこれウロウロするのが
楽しいんじゃん。


映画では貧乏人と金持ちはタイムゾーンで
厳しく区分けされ
そのことで整然と暮らしは守られているが
それで納得しているように見えるのは
どうにもおかしな感じがした、

ニュースや現在を語る評論みたいなものは
ないのだろうか?
まあ、そこまでやると面倒くさいことになるから
そのへんは割り切って見るべきだろう。


大金持ちの娘として登場するシルビア(アマンダ・サイフリッド)は
他の作品と全く違うタイプで登場し
映画のなかで際立っていた、
ストーリーとは関係ないが
まさに女優の輝きを放っていて目が離せない。



見終えて思う、
アイデアは突飛だけれど
自分達は同じことをしている
それを貨幣というものに変えるだけで

お金が無くては
自分の望む余命をどう生きるか
そんなこと考えていられないような
そんな時代が近いと連日ニュースが言っている。


★100点満点で75点



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国内興行成績(2/20付)
①TIME タイム
②ドラゴン・タトゥーの女
③ALWAYS 三丁目の夕日’64
④ものすごくうるさくて、ありえないほど近い
⑤麒麟の翼 劇場版・新参者
⑥はやぶさ 遥かなる帰還
⑦逆転裁判
⑧日本列島 いきものたちの物語
⑨海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン THE MOVIE
⑩アフロ田中


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