書籍「路ルウ/吉田修一著」★★★☆
吉田修一著,
文藝春秋、2012/11/21
(447ページ , 1,733 円)
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「台湾で出会ったふたり
旅行で訪れていた多田春香と
偶然出会い案内をしてくれたエリック、
旅の想い出がその後の人生を決める事もある、
台湾新幹線が走り出すと
二人の運命も重なりあう、
まさにドラマチックな展開で戸惑いもするが
447ページという持った時の嬉しい厚み
本を読む時間を楽しんだ」
台湾新幹線という名前は聞いたことがある、
システムや車両、土木工事で
ヨーロッパと争い
結局折衷案で落ち着いたが
台北駅から高雄市345kmを
これまでの4時間かかった工程を
僅か1時間30分で結ぶ高速鉄道が完成した。
それから中国の脱線事故の時も
安全性重視の運用で紹介されていた、
我らが誇る新幹線が台湾を走っているのは
なんとも誇らしい気分だ、
次はこれに乗る為に旅行に行ってもいいな。
主人公達の出会いやその後の関係
そして新しい展開と
台湾新幹線の開業と並行して
それに携わる人間の大きな仕事への
意気ごみやプレッシャーなど
仕事と恋愛がバランスよく書かれている。
何といっても台湾のあのねっとりした気候と
美味しい食べ物の描写が秀逸で
2度訪れた台北の騒々しさや
賑わいそして安価で美味しい食べ物の記憶が
パーッっと蘇ってきて
それが頭の中で勝手に画像を結んで
これってやはり文章が巧いからなんだろうな。
ただ描かれた内容としては
それ程驚きが無かった、
仕事で得られる喜びや苦悩などは
池井戸潤の描く世界の方がしっくりくるし
こと恋愛に関しては
展開自体が最初から分かってしまい
その意味でありふれていた。
ただ嬉しいのはこの本の厚み
よくも、なにも無いところから
ここまで登場人物を動かし
読んでいる自分達を別の場所に連れて行ってくれた、
それはもう本を読む喜びだ。
心を揺さぶられるようなものは無かったが
読み物としては
充分に楽しんだ。
映画かドラマになりそうだ。
★100点満点で75点★
soramove
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文藝春秋、2012/11/21
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偶然出会い案内をしてくれたエリック、
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まさにドラマチックな展開で戸惑いもするが
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台湾新幹線という名前は聞いたことがある、
システムや車両、土木工事で
ヨーロッパと争い
結局折衷案で落ち着いたが
台北駅から高雄市345kmを
これまでの4時間かかった工程を
僅か1時間30分で結ぶ高速鉄道が完成した。
それから中国の脱線事故の時も
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我らが誇る新幹線が台湾を走っているのは
なんとも誇らしい気分だ、
次はこれに乗る為に旅行に行ってもいいな。
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そして新しい展開と
台湾新幹線の開業と並行して
それに携わる人間の大きな仕事への
意気ごみやプレッシャーなど
仕事と恋愛がバランスよく書かれている。
何といっても台湾のあのねっとりした気候と
美味しい食べ物の描写が秀逸で
2度訪れた台北の騒々しさや
賑わいそして安価で美味しい食べ物の記憶が
パーッっと蘇ってきて
それが頭の中で勝手に画像を結んで
これってやはり文章が巧いからなんだろうな。
ただ描かれた内容としては
それ程驚きが無かった、
仕事で得られる喜びや苦悩などは
池井戸潤の描く世界の方がしっくりくるし
こと恋愛に関しては
展開自体が最初から分かってしまい
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ただ嬉しいのはこの本の厚み
よくも、なにも無いところから
ここまで登場人物を動かし
読んでいる自分達を別の場所に連れて行ってくれた、
それはもう本を読む喜びだ。
心を揺さぶられるようなものは無かったが
読み物としては
充分に楽しんだ。
映画かドラマになりそうだ。
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