soramove

読書と旅行と柴犬のブログ
目標は留学生に日商簿記3級合格を!
ヤプログから引っ越してきました。

「亡国のイージス」守るものを無くした戦艦

2005-07-31 08:52:40 | 邦画
「亡国のイージス」★★★
真田広之、寺尾聰、佐藤浩市、中井貴一、勝地涼主演

テロを仕掛ける者たちと
うろたえる日本の国家首脳陣

何度か見た構図。
それでも「こんな感じなんだろうな」と
納得してしまう。

イージス艦が某国の対日工作員に
占拠され、特殊兵器の照準が
首都東京に向けられる。

日本ほど「国家」というものに
思いいれが無い国民も少ないだろう、
旅をしていて「誇る」ものも見つけられず
ともすると「自国の歴史」さえ
語れない国民なのだから。

かつて「国家」のためという美名の下
多くの命が戦場に散り
多くの命を無残に奪った。

狂気の集団ともなりえた国民の
次の世代は、60年前を想像すらできない
穏やかな表情をし、自分のために行動し、
なるべく争わず、自分のために生きている。

「何を守るか」
「守るものはあるのか」

テーマは重く力強いが
暑さしのぎに劇場にでかける観客の
胸までは届かない。
この映画の出来がどうこういうより
受け手がこの作品が問うレベルで
この映画に向き合っていないのが致命的だ。

★エンタメ系のブログランキングに参加しています。参考になったら是非、クリックしてください。←

@@イージスは必要か@@
自衛隊の全面協力を受けた、迫力の映像、
久々の邦画の大作だ。

しかしこの映画を見ている間中感じていたのは
果たして今の日本にこんな戦艦は必要なのかということだ。



地上に楽園は無い!「アイランド」

2005-07-30 17:53:09 | 大作映画ハリウッド系
「アイランド」★★★☆
ユアン・マクレガー、スカーレット・ヨハンソン主演

大気汚染から守られた
清潔な都市で暮らす人々。

彼らの共通の夢は
地上の楽園「アイランド」へ行くこと。

視覚的な驚きは
いつも新鮮で、
大画面で見ることの喜びを感じる。

そして見たことの無い世界を
画面に見るとき胸が震える。

しかしこの映画にはあまりそういった
要素は感じられない。
主演の二人は魅力的だ。
彼らが体験することを
一緒に体験しながら
それでも乗り切れない自分を強く感じる。

人間ってもっと複雑なものだろう・・・、
そう感じ始めたとき
新たな事実が判明する。

「クローン」とはよく耳にする言葉だ。
自分のクローンが自分の替わりに
何でもしてくれたら楽な気もするが
やはり大変なこともあるから
喜びは大きいだろうから今のままでいいや。

この映画のテーマは
怖くもあるが、実は誰もが「そうなればいいかも」と
思える未来のお話。
人間の欲望は果てなくそして貪欲で
どこか哀しいのだ。

★エンタメ系のブログランキングに参加しています。参考になったら是非、クリックしてください。←

@@ビッグ・バジェット映画@@
「パール・ハーバー」「アルマゲドン」という、
巨額の資金を投入しての
アクション映画が得意なマイケル・ベイ監督が、
セットだと思われた
ジェリー・ブラッカイマーとケンカ別れし、
スピルバーグと組んだこの作品。

全米初登場4位、
1250万ドルで全米で制作費1億2500万ドル回収は
絶望的となった。




万博「ワールドスタンプ・パスポート」②

2005-07-26 08:23:48 | 愛・地球博レポート
万博「ワールドスタンプ・パスポート」②
★グローバル・コモン2★

「アメリカ館」「カナダ館」「メキシコ館」
「キューバ館」「国連館」「中米共同館」
「国際赤十字館」などが集まるエリア。

企業館やインドなどの「コモン1」の隣で
人の流れが多いので
このあたりで滞留している人も多い。

「ドミニカ館」のスタンプは男女が軽快に踊るシルエット、
「キューバ」は鳥が枝に止まっている、
「アメリカ館」は企業のマークのようにすっきりとしているが
あまり面白くない。

ここでは現在8つ押しているので
まだ全部ではない。

「アンデス共同館」は展示も興味深く、
ただの紹介に終っていないので、少し奥まっているが
「赤十字」の前か後には訪れたい。

★エンタメ系のブログランキングに参加しています。参考になったら是非、クリックしてください。←


「我が心のオルガン」凡作でした

2005-07-24 00:15:10 | 韓国映画・アジア映画
「我が心のオルガン」★★★
イ・ビョンホン、チョン・ドヨン主演

田舎の小学校に赴任した
新任教師の恋と
彼に「初恋」を覚える少女。

韓国の少し前の田舎の暮らしが
目に優しい。

「日本と変わらないじゃん」と
ごく当たり前の感想を持つ
隣の国なんだ、沖縄に行くより近い国。

DVDの作品紹介で「感動作」とあるが
これには偽りあり、
焦点を絞りきれていない凡作だ。
それでも主演の二人の存在は
作品の質とは別に際立っている。

作品には楽しみ方は色々あるのだ。
レンタル半額のときなんかに借りるなら
時間のムダとまでは言わない。

★エンタメ系のブログランキングに参加しています。参考になったら是非、クリックしてください。←

この作品の頃のイ・ビョンホンはまだTV中心で
コメディ路線の色が強かった。
彼が「甘い人生」にであうのはまだまだ先のこと。


「キル・ビルVol.1」ブッタ斬り!

2005-07-23 08:18:44 | インポート
「キル・ビルVol.1」★★★☆
ユマ・サーマン主演、タランティーノ監督

日本の任侠映画が好きだという
タランティーノは
オマージュという言葉を
借りながらパクリまくりの映画を作った。
(らしい)

元ネタを知らないので
そういうことは気にならないが
斬って、斬って、斬りまくる
鮮血ほとばしる映画だ。

実はかなり好きな映画。
知性派だとばかり思っていた
ユマ・サーマンを殺人鬼に変身させ、
ルーシー・リューの頭を
斜め斬りに至っては、拍手もの。

冷静に考えたら
ちょっとやりすぎなのだが
最近は描写控えめ映画が多いので
たまにはいい。(こんなのばっかじゃ困るけれど)

「復讐」の理由づけができたら
後はもう目的のために
千葉ちゃんに作ってもらった刀で
闘う女は強く美しい。

この映画の公開時に、かつて日本の任侠映画を
作っていた人たちが、「いいものがたくさんあった」等々の
発言をしていたが、いかにも落ちぶれた感じで
よろしくなかった。
そのときの情熱を失くしているのなら
こんな場面に情けない顔をさらすべきではないのだ。

かつて元気のあったものが
その勢いを失うのは、なにも映画だけじゃない。
価値や興味の対象はどんどん移っていくもの。
それを反映できないものは置いていかれるのだ。

かつてどんな小さな町にも映画館があった(らしい)
今はそれがレンタル店に変わっているのかもしれない。
だとしたら文化は残っているのだ。

★エンタメ系のブログランキングに参加しています。参考になったら是非、クリックしてください。←