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「現代の老い」硬い問題もたまには考える

2006-10-05 18:00:42 | 時事もの
現代の老い

吉本隆明の文章は難解だ。
何を読んでそう思ったのか忘れたが、
遠ざけて居たことは確かだ。

今回、朝日新聞で「現代の老い」について
語っている。

本人曰く、1924年生まれの自分にとっては、
月一度くらい訪れる病院での対応は
その人の年齢で判断し、画一的だという。

何十年もそれぞれの職業で体を使って
千差万別の人生を生きてきたのだから、
対応は、患者本位に切り替えるべきだと。

もちろん病院では医者や看護士、介護士は熱心に
面倒を見てくれる、だからこそ
「世話になって居るのに、意見を言うのは
申し訳ない」と考えてしまう。

老いは自己の意志と現実に自分の体を動かすことが
出来る運動性との間の乖離が、
若く健康な人には創造が出来ないくらい広がることだ。

老いはいつかやってくる、
頭で考えて居ることが、動作として出来ないもどかしさをかかえながら、
おじいさんらしくふるまうのは、やはり大人だから
出来ることだろう。

何より、年を経るごとに自分の気持ちは
どんどん繊細になり、相手の細かい言葉にいちいち
打撃をうけているのに、
そのことを表す身体の動きは鈍くなって行く矛盾。

様々な評論をし、言葉を駆使して
考えを伝えてきた人が、
自分を表して、老人というより新しい感覚をもった、
新人間とでも呼んでもらいたいという。

効率を追求し、医療を発達させ
世界一の長寿を誇る日本は、これからどんなふうに
すべきなのか、いろんな意見に耳を傾け、
それに自分がどう関われるか考える時が
来ているようだ。

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