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読書と旅行と柴犬のブログ
目標は留学生に日商簿記3級合格を!
ヤプログから引っ越してきました。

映画「GANTZ PERFECT ANSWER」完璧な答えは示されなかったが、アクションだけは最高!

2011-04-28 22:35:50 | 邦画
「GANTZ PERFECT ANSWER」★★★☆
二宮和也、松山ケンイチ、吉高由里子、本郷奏多、
夏菜、綾野剛、水沢奈子、千阪健介、白石隼也、
伊藤歩、田口トモロヲ、山田孝之出演

佐藤信介監督、
141分、2011年4月23日公開
2011,日本,東宝
(原作:原題:GANTZ)






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前作は破天荒でかなり面白かった、
今度は主人公達の置かれた状況の
タイトル通り答えが示されるハズと劇場へ、
でもなんだか前作と同じで
後半以降が失速気味で消化不良だった、
でもアクションシーンはかなりの迫力で満足」



アクション自体は前作よりパワーアップして
大満足の出来上がりだった、

何といっても最強の敵に対して
電車の中のバトルはかなり興奮した、
最高のシーンと言っていい。


ガンツの中に入ってる人間に
危機が訪れることでGANTZ(ガンツ)の
システム事態にも異変が起こり、
何やら新しい動きも、
どうなるんだ?という興味は掻き立てられる、
けれど何で対する星人が
前作のバカバカしいキャラから
全然変わってしまったのか
そのあたりはもう何が何だか分からない。



今回は玄野(二宮和也)に想いを寄せる
多恵(吉高由里子)が何故かターゲットにされ
彼女を守る側と狩る側に分かれ
戦うことの葛藤なども描かれるが

なにせ短い時間の中だから
心に迫るほどのものは感じられない、
まあ初めからそんなものは
求めて無いのかもしれないが。


そして今回唐突に前回死んだはずの
加藤(松山ケンイチ)が現れるが、
彼は星人であり、
100点で生き返った人間の加藤と
複雑な対決を繰り広げるけど
星人は圧倒的に強いのに
なかなかとどめを刺さないのが
どうにも不思議で納得できない、

もちろん加藤が簡単に殺されたら
それはそれで映画にならないんだけれど。


ラストは結構好きなオチだった、
けれどこんな複雑な物語にする必要はなかった、
もっとシンプルな構造にした方が
分かりやすくそして共感しつつ
ラストの静けさに自然と繋がっていけたと思う。



全体的に突っこみどころ満載の
不思議な映画となっていたが
アクションシーンは最高の出来で
これが次に繋がれば
最高の映画が出来るぞと希望が見えた。



★100点満点で65点


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松山ケンイチは前編と比べて後編では太ってて
悪者星人として登場しても悪そうに見えなかったな。

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映画「ダンシング・チャップリン」監督からの全編ラブレターだ

2011-04-27 19:09:11 | 邦画
「ダンシング・チャップリン」★★★☆
ルイジ・ボニーノ、草刈民代、
ジャン=シャル・ヴェルシェール、リエンツ・チャン出演

周防正行監督、
131分 、2011年4月16日公開
2011,日本,アルタミラピクチャーズ、東京テアトル
(原作:原題:ダンシング・チャップリン)






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「予告編を見た時
この映画はバレレの舞台「 ダンシング・チャップリン」を
作り上げる過程を描いたものだと思っていた。
実際映画を見たら、監督がチャップリンの息子に会って
交渉する姿やもちろんバレエの練習風景、
そして映像にするための見せ方などを練り上げる前編と
5分の間をあけてのバレエの舞台の映画的な再現という
ちょっと変わった映画になっていた」



表向きのこの映画の製作意図は知らないが
監督は結局自分の妻のバレエの引退記念の映画を
作りたかったのだろう

もう少ししたらバレエを踊るには
厳しい年齢となる美しい妻の今を
映像に残したい、きっとそんな映画。

だから全編これは監督のラブレターだ。


バレエの舞台を一度も見たこともない自分にも
「 ダンシング・チャップリン」の舞台は
見たくなるようなものだった、
やはりそこにはチャップリンがいるからだろう。
舞台の映画化についての
あれこれを見るのは面白かったが
だからといって映画としてどうかと考えると
こんなの前半部分はメイキングで
TVで映画宣伝の一環として放送してもいいくらいの
普通のドキュメンタリーだった。



そのあたりは不満と言えば不満

ただしその苦労がこのように
舞台に反映されているのだと
すぐに分かるので、これは構成の勝利なんだろう。



けれど自分達観客は常に受け手だから
その出来上がりを楽しみに待ち、
そして出来上がったら劇場で見るだけだ、
だからこそこの作品は映画としては
非常に中途半端な感じがした。

しかしあのつま先立ちって
どうなってるんだろう、
心の中では「痛い!」って悲鳴をあげてるんだろうな、
そこに「美」を見出し
人間の肉体の限界の美しさを表現しようと
日々鍛錬することの
その壮絶な肉体と精神の葛藤に思いを馳せた。

良い作品なんだろうが
自分はいまひとつ楽しめなかった。

やっぱり自分は『Shall We ダンス?』のような
映画らしい映画が好きらしい。


★100点満点で65点


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もういっかい『Shall We ダンス?』を見たくなった、
こちらは名作です。



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書籍「華竜の宮」遥か未来25世紀の地球

2011-04-25 00:09:11 | 読書の時間
「華竜の宮」★★★★
上田 早夕里 著 ,
早川書房、2010/10/22、初版
( 592ページ , 2,100 円)



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「この本もTVの週刊ブックレビューで紹介され、
その場にいた選者の全員が絶賛していたので
さっそく注文して届いた本は
上下段の分厚い本で、
久し振りのSFで読み切れるかという不安と
これが面白かったら
この本の厚さは楽しみだという気持ちで
さっそく読み始めた。」



陸地の大半が水没した25世紀の地球、
僅かに残った土地に住む陸上民と
遺伝子変化で海に適応した海上民が暮らし
現在では考えられない生態系が登場している。

読みながら
よくこれだけ考えたよな
そればかり思った、

人間の想像力の豊富さを存分に味わう。
そうしながらも
これは日本では映画化できないだろうな、
ハリウッドあたりなら
この仮想世界を表現してくれるかも。


今回の震災もあって
地球と人間なんて壮大なテーマも
今は身近に感じられる、

「快適」を文明の進化のように考え
地球はどんどん人間にとって
小さくなって
もっと早く、思うがままにと
自分達の自由になると奢ってきてしまったのかも
そんなことを考えながら
本の中で展開する未来の地球を頭の中で想像した。


映画でもそしてこの本でも
自分達人間はどうやら
平和的に共存共栄が苦手のようで
争いあったり
他から抜きんでようと
競い合ったりしている、
そしてそんな映像をスクリーンで見たり
本で読んでも納得できるのは
今までの歴史に由来してるからだろう。

遠い未来は頭に描けないが
もっと身近なところで
地球とうまくやっていくことを
これから考えるべきなんだろうなと
この壮大なSFを読みながら
あれこれ考えたとても貴重な読書体験だった。



こういう世界を描ききったこの作品は
素晴らしく、
またSFも良いなと感じた。


★100点満点で80点

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そういえば以前はよく星新一を読んでたな。
久し振りになんか読んでみようか。


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映画「大韓民国1%」コメディタッチの軍隊映画

2011-04-23 10:36:16 | ミニシアター系映画
「大韓民国1%」★★★☆
イ・アイ、ソン・ビョンホ、
イム・ウォンヒ、キム・ミンギ出演

チョ・ミョンナム監督、
105分、2011年3月5日公開
2010,韓国,アルシネテラン
(原作:原題:대한민국1%)






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「韓国の軍隊の中でもわずか1%のエリートしか
入ることができないという海兵隊特殊捜索隊。
そこに女副士官イ・ユミ(イ・アイ)は入隊するが
女性ということだけでなかなか認めてもらえない、
けれど彼女の頑張りで周囲の理解を得るまでの
スポ根そのものの映画、
キツそうな訓練は見るだけでやりたくは無い」



想像した通りのストーリー展開、
最初はなんとか主人公をモノにしようとする
ワン・ジョンパル下士(イム・ウォンヒ)は、
彼女の実力があなどれないと分かると
今度は彼女に失敗させようと
ボートのエンジンを盗んだり、
銃弾を隠したりとかなりあり得ないことをするが、
最後は改心するというお決まりパターン。

先日も北の攻撃を受けた
境界線近くの島の事件が報道されたが
北は何を考えているのか
いまだに臨戦態勢といえる
元は同じ民族の現在を思うと重苦しくもなるが
この映画はそんな重さは
一切取っ払って
性差別を超えてガンバル女の子という
単純な図式で描いている。



主要人物がそれぞれの個人の事情を抱えながら
同じ場所で訓練しているが
その人物の掘り下げは
深く描きそうで描かない
その肩すかし具合が
気楽に見れる映画としているが

もうちょっとどこかに重点をおけば
ピリッとした映画になっただろうが
どうもそのあたりはのらりくらりと
ちょっと掘り下げてはほったらかし、
次の新しい事件が起こって
またそちらを少し掘り下げてと。

ソウル一の繁華街ミョンドンを歩いていても
休暇なのか兵隊の制服のまま
連れだって歩いている軍人をよく見かける、
日本ではちょっと見られない光景だ。

このあたりの感覚は
平和ボケの日本とは全く違う、
だからこのコメディ色の強い映画でも
受け止め方はきっと違うのだろう、

まあでも映画は映画、
楽しんでちょっと隣の国を考える
そのくらいで良い。


★100点満点で70点


@韓国の俳優ヒョンビン、兵役で朝鮮半島の最前線に@


ドラマ「私の名前はキム・サムスン」などで人気となった
韓国の俳優ヒョンビンさん(28)が、
兵役義務で入隊した海兵隊で、
北朝鮮に近い最前線の島ペンニョン島への配属を命じられた。
(ロイターより)

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見逃したくないとまでは言わないので、
レンタルで見つけたら見ても損は無い。


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映画「台北の朝、僕は恋をする」思わせぶりなタイトルだけどユルユルな感じ

2011-04-22 10:10:42 | ミニシアター系映画
「台北の朝、僕は恋をする 」★★★☆
ジャック・ヤオ、アンバー・クォ、ジョセフ・チャン、
クー・ユールン、カオ・リンフェン出演

アーヴィン・チェン監督、
85分、2011年3月12日公開
2010,台湾、アメリカ,アミューズソフト、ショウゲート
(原作:原題:一頁台北)






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「この映画ラストに重要な舞台のひとつである
書店で主演の二人とそこにいるお客全員が
ゆるゆるとしたダンスを踊るわけだけど
まさにその意味のないゆるゆる感が
この映画そのものって感じだった。
ちょっと気分が良くて体を揺すってみたい、
そんな映画」



台北の下町に暮らすカイ(ジャック・ヤオ)は、
パリに留学する恋人を見送るが、
彼女はあまり連絡をくれなくて、
それなら自分も行こうと
とりあえずお金は無いので
書店でフランス語の本を読む毎日。

そこで働くスージー(アンバー・クォ)は、
そんな彼が気になって仕方がない。
なにかと話しかけるが
彼の反応は鈍く
そんな毎日が続くが
ある夜、いろんなことが一変する。


台北というと台北101がそびえる
大都会をすぐに思い浮かべるが
この映画はそんなノッポビルを遠くに眺め、
小さな商店が並ぶ庶民の町を舞台に
入り組んだ道路を
彼らは歩いたり、屋台で何か買って食べたり、
果てには悪いヤツラに追いかけられたりする。



カメラで主人公達を追いかけてる
その向こうに見える小さな雑貨店は
一瞬で画面から消えるけれど
その店が何の店か気になったり、
食堂の器に盛られた食べ物が
ホント美味しそうに画面を横切るわけで
地元の生活が垣間見えるのも楽しい。


主人公のカイは恋人を追って
パリまで行きたいと強く願う気持ちはありながらも
行動力があるタイプじゃなく、
書店員のスージーが好意を寄せる態度も
全く気付かないような
まさに草食系男子、
やりたいことを求めてパリへ行くような女の子とは
合わないだろうなぁと。

強烈に何かを伝えるような映画じゃなく
観終わって強く印象に残る「何か」なんて
全く無いけれど
悪くなかったな、この映像体験、
そんな映画だった。


だって自分たちの毎日もこんなものでしょう。





★100点満点で65点


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レンタルまで待っても損はない、TV放送はされそうもない
小品だけど、こんな映画も悪くない。

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