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ヤプログから引っ越してきました。

最新作「2番目の愛」ハ・ジョンウの大胆演技が話題

2007-06-30 21:02:37 | 韓国映画・アジア映画
昨日からソウルへ来てます。
韓国映画をハシゴして見たいくつかの感想を書きます。

「2番目の愛」★★★☆
ハ・ジョンウ、ベラ:ファーミガ、 デイビッド・マクギネス 主演
キム・ジナ 監督



アメリカに不法滞在中の主人公は
韓国系アメリカ弁護士の妻からの
意外な申し出を受け入れることにした。

それは妊娠できたら成功報酬3万ドル
その条件のもとで2人は密会を重ねる、
そしてしばらくして妊娠したと知らせを受ける。

そのとき2人には、契約ではない感情が芽生えていた。

前もっての知識はこれだけ、就労ビザがないことから
働けない主人公はキツイ仕事を掛け持ち
自分の体を売るという行為を受け入れてしまう。

罪悪感と孤独な心がうまく表現され
雨の振る窓からの景気や
それを見上げる力ない視線ど
言葉ではない部分の表現はなかなか。

子供ができて、目的が達成されたとき
二人の間にはビジネスだけでない感情が芽生えていたが
夫はその仲をひきさいてしまう。

日本で公開されるだろうか?
主演のハ・ジョンウはどこかで見た顔だけど
思出せない、人気があるなら公開されるだろうが、
最近はそんな公開の仕方をしている為、
なかなか良い作品が上映されず、
人気におんぶしたようなものばかりで
これでは韓国映画が間違って伝えられてしまう。

この映画ならかなり内容としてもいいと思うが
テーマが地味だし、どうなんだろうか。

心の動きを丁寧に追った良い出来の作品

★100点満点で75点くらい、次は日本で字幕でみたい★


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金曜の最終回は、ひともまばら
映画を終えて外へ出ると11時、明洞の夜も終わりが早くなり
どんどん店仕舞いの中をホテルへ戻った。

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「黒い瞳のオペラ」そろそろこんな馴れ合いは止めようよ。

2007-06-28 00:44:24 | ミニシアター系映画
「黒い瞳のオペラ」★★☆
リー・カンション主演
ツァイ・ミンリャン監督、台湾2006年(118分)



マレーシアの裏町、
チンピラに殴られ、倒れていた主人公は
バングラデッシュあたりからの出稼ぎ労働者に
助けられ、介抱してもらう。

そして回復してからも
同じ町の界隈をうろつき、
ひとりの女に出会う。

ストーリーは特にない、
主人公は一言も発しない。
主人公が耳にしているであろう
街の音や異国の言葉を一緒に聞く。

監督と役者の長い長い蜜月関係は
作品になんらかの影響を与えているのか
さまざまなことをこの映像を見ている時に考える。

多分熱烈なファンは主人公の行動に
わずかなサインを読み取り、
前作とも結び付けて
精神的なことなんかに理由を見つけるのだろう。

監督もそしてファンも幸せだ、
こんな意味不明の映画を作っても許されること、
そして受け入れることができること。

それでも見るべきところがあるとすれば、
無気力に見える主人公も
どこかで希望の光みたいなものを見つけるところか。

強い意志を持って、何事か成さんとグイグイ
邁進する人もいれば、
流れに漂うように生きながら、
どこかにたどり着く人もいる。

結局人は生き方をそれほど変えられない、
ならばこのまま進むだけだ、
どう過ごしていようと
なるようにはなる、どこかへもたどり着く。

あとはそれを受け入れられるかどうかだ。

★100点満点で評価するとしたら
35点くらいか、ファン以外はレンタルでもキツイ★

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主演のリー・カンションは見る影も無く老けてしまい
なんだか時の流れを感じました。

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「プレステージ」舞台の上で起こった事は他言無用

2007-06-27 00:55:25 | 大作映画ハリウッド系
「プレステージ」★★★
ヒュー・ジャックマン、クリスチャン・ベール主演
クリストファー・ノーラン 監督、2006年アメリカ(130分)

思わせぶりな
「ラストは決して見ていない人に言わないように」という
メッセージで始まる映画。

丘の上、落ち葉や草の生えた一角に
たくさんのシルクハットが打ち捨てられている。

そして2人のライバルが登場、
2人はある事件がきっかけで
互いを強く意識し、そしてそれは
生き残りをかけたマジックのネタを
暴くことに発展していく。

舞台の上のマジックはほんの少ししか
紹介されない、
それよりはライバル2人の確執が描かれ、
とうとう殺人事件が発生する。

確かにラストでは
「驚きべき真実」が明かされるが
「そう言われてもね」というくらいの
軽い驚きとわずかな失望。

こんなオチじゃなくても
充分人間の憎悪や功名心を描いた良作なのに
もう少し斬新さが欲しかったのか
蛇足となってしまった。

しかし顔の表情が動かないクリスチャン・ベールは
何を考えているのか分からないからか
終始不気味な気配をスクリーンに漂わせていた。

★TVサイズで見てもそれ程、感じは変わらないかも、
100点満点で60点ってところか★

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ヒュー・ジャックマンは「ニューヨークの恋人」の印象が強く、
どうしてもいい人に見えてしまう。それって幸か不幸か?

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「あるスキャンダルの覚え書き」恐怖は日常にこそ潜んでいる

2007-06-26 00:37:04 | ミニシアター系映画
「あるスキャンダルの覚え書き」★★★★オススメ 
ケイト・ブランシェット、ジュディ・デンチ主演
リチャード・エアー監督、2006年、イギリス(125分)



新しく赴任して来た、
美しい美術教師

彼女は齢の離れた夫と
障害を持った子供を育てる生活から
つかの間解放される時間を
学校に求めていた。

彼女は学校である事件を起こし、
世間の注目を集める事になる。

学校を辞めさせられ、
家庭からもほうり出された主人公は
学校で親切にしてくれたベテランの
女教師の家にかくまわれることになる。

実際にあった事件を題材に、
映画はさらに女二人の関係を
じっくりと丁寧に描いていく。

新任の教師を
ケイト・ブランシェットが繊細に演じ、
ベテランの教師を
ジョディ・デンチが怪演している。


ストーリーそのものよりも
二人の交わす視線だったり
お互いにかける言葉のひとつひとつが
二人の関係を鮮やかに示して
恐ろしいほどだ。


人は誰もが孤独な心を持っている、
形はそれぞれでも
時に埋めることの出来ない
空虚な部分を見ない振りして
笑っている時がある。

それでもなんとかバランスを保って
自分らしく折り合いをつけているが、
時にそのバランスが崩れ、
思ってもみない行動に出るのかもしれない。

そんな怖い一瞬を見せられて、
それでも狂気に走らずにいられるのは
何気ない日常の繰り返しが
ギリギリの土俵際で正気を
保たせてくれているのかもしれない。

普段は自分の孤独なんて
考えたりしない、それでも心のどこかが
寒くなるような気がしたのは
そんなことは絶対無いとは言い切れないからだろう。

映画は本当に面白い、
普段特に考えてもいないことを
変わりにスクリーンで
自分ではない誰かが替わってその心理を
見せてくれたりする。

特にふたりの演技派の存在感は
もうストーリーなんかよりも
ずっと心に何かを問いかけるのだ。

★満足のこの映画100点満点なら85点
映画を見たという贅沢な気分は味わえる★

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見ないと損とは言わないが
大味の大作ばかりだと、時々はこういう
良作も見たくなる。

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誰も知らない小さな国・ナウル共和国

2007-06-25 00:10:24 | 旅のつれづれ
「ナウル共和国」が紹介されてた



TVをつけると懐かしい国の名前が
「ナウル共和国」は地球の歩き方も発行されていない
日本で最も知られていない国のひとつとして紹介されていた。

実はこの国には以前に行った事がある、
フィジー → ナウル →ヴァヌアツ
その途中にナウル航空を使ったため2泊しなければ
ならないと旅行代理店に言われたが
2泊することが困るどころか
大歓迎だった。
行った事のない国に無料でストップオーバー出来るからね。

空港からホテルまでは、丁度ホテルへ行くという
旅行者のチャーターした車に乗せてもらった。

メネン・ホテルというところに泊まりたかったが
改装中ということで、かなり安いホテルに滞在。
レストランは無かったので、街に出て散策。

かなり立派な大型マーケットには
輸入物のビールや洋酒等がズラーツと並んでいた。
歩く人はまばらで、日中の暑い時は
どうやらみんな家や日陰に居るらしい。

何かのフェスティバルがあるということで
会場へ行くと、プレートにいろんな食べ物をどんどん乗せてくれ
そのうちにキリストの神を讃える歌を
グループごとに歌い始め、かなりの巨漢の人達が
20人も舞台に上がり、体を揺らせて
神への愛を歌う姿は、なんだかすごく感動した。

リン鉱石を掘りつくした現在、
国家は破綻状態で国民の9割が失業中ということだ。
ネットでこの記事を書こうと少し調べたが
現在は電気の供給や水などもかなり切迫した状況のようだ。

飛行機の上から国の形が分かるほどの
小さな国に住む大きな体の人達が
これからも幸せに暮らせるといいなと思いながら
顔中をくしゃくしゃにして笑う陽気なたくさんの顔が
TVで見られたことを嬉しく思った。

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小さな小さな国、上空から形の分かる国、
それでも住む人達はどこかで舵取りを間違えてしまったらしい、
大きな国はどうだろうか。

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