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読書と旅行と柴犬のブログ
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ヤプログから引っ越してきました。

映画「アルゴ」真実が伝える本物の緊張感

2012-11-29 07:11:26 | 大作映画ハリウッド系
映画「アルゴ」★★★★
ベン・アフレック、アラン・アーキン、
ブライアン・クライストン、ジョン・グッドマン出演

ベン・アフレック 監督、
120分、2012年10月26日より全国にて公開
2011,アメリカ,ワーナー・ブラザーズ
(原題/原作:ARGO)





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初登場10位スタート、2週目は
圏外へと淋しい興業成績。
こんな出来の良い作品がもったいない!



「評価の高い映画なので見たいと思いつつ
なかなか機会が無かったが
やっと劇場で見て来た、
緊迫感がずっと続き
ラストの脱出シーンの後は
ほっとしたというか
拍手したいくらいの気分になった」



公開から1月経っているが
2割くらいの入りで
淋しいチャートながら
地道にお客を呼んでいるようだ、
とても面白かったので
もっと多くの人に見てもらいたい作品だ。


実話がベースの映画、1979年11月4日、
イラン革命が激化していたテヘランで、
アメリカ大使館占拠事件が発生。
大使館員が人質となるが、
6人が逃げ出すことに成功し、
カナダ大使の私邸に潜んでいた。

トニー・メンデス(ベン・アフレック)は、
CIAの救出作戦のエキスパート、
6人を脱出させるため
まさにまるで映画の様な
荒唐無稽な作戦を実行する。



ありもしない映画の撮影のロケハンを
イランで行い、隠れている6人を
一気に脱出させるというもので

政府の間でも反対が多かったが
他に有効な代案も無いということで
実行に移されることになる、
こんなことが本当にあったのかと驚きだ。


「猿の惑星(1968)」の特殊メイクでオスカーを取った
ジョン・チェンバースに話を持ちかけ、
映画「アルゴ」の製作発表記者会見を開き
SF映画のロケハンの為イランにトニー・メンデスは
単身乗り込むのだが
「無理だろ」と終始思いながら
イランの街中では外国人は目立ち過ぎ
彼らにはアメリカ人もカナダ人も
とても区別は出来そうもなく
「無理だろ」と何度もつぶやいた。



これは実話の映画化だけれど
映画への愛というか
映画の力を信じる気持が
とても伝わる映画となっている

最後の難関の空港のゲートでも
ニセのSF映画の絵コンテを見せながら
イランでどんなシーンを撮影するのかを
熱心にゲートを守る銃を持った警備員達に
話すわけだけど
彼らだって実はハリウッド映画が好きな
普通の若者に過ぎない
これも事実。


自分達は時々映画の魔術に魅せられる、
現実にはありえない話を見せられながら
でもひととき、その映画の世界で
自由に遊ぶ事が出来る

だからこの映画も信じられる
そんな奇跡みたいな瞬間が
確かにあったのだと。


ラストあたりの緊迫感は凄くて
飛行機が飛び立った時は
映画と分かっていても
本気で感動した
これも映画の魔術、幸せな瞬間だ。


★100点満点で85点

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彼らが現在どうしているのか
エンド・クレジットに本人と役者の写真が並べて表示される。
本人と映画の役者達が似ているのに驚く。

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屋久島到着② 名古屋から屋久島へ 2012年10月 8日(月) 

2012-11-27 07:02:52 | 旅のつれづれ
屋久島到着② 名古屋から屋久島へ 2012年10月 8日(月) 

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だいぶ時間は経ちましたが
屋久島の色々を時々書いていきます。



屋久島は昨年行く予定だったが、
父親が入院したため1週間前にキャンセルしていた
だから2年越しの屋久島行き、
6月には、屋久島グリーンホテルの宿泊予約をした。
その後は飛行機の予約とレンタカーの手配と
出発の2か月前には完了していた。

当日は朝8時のフライトの為早起きして
セントレアへ、
海外へ行くより不思議な高揚感があった。
セントレアに着いて30分後には飛行機に乗っていた。


10月 8日(月) 
ANA 351  名古屋(中部)(08:05) - 鹿児島(09:25)
JAC3745便  鹿児島 10:55発 → 屋久島 11:30着






ANAとJALの乗り継ぎだけど
待ち時間もそれ程なくてスムーズ。
最近は大阪からは
直行便があると聞いて羨ましくなった。




海のすぐそばの滑走路に無事降り立って、
荷物をピックアップ。
12時少し前にはレンタカーで出発、
20分くらいで宮之浦の街中に到着、
「潮騒」という食事処は昼飯時なので満席
しばらく待ってカウンターで
大海老フライとトビウオの唐揚げ定食を注文。

1.300円から1.500円程度。
満足度は高いけど店のスタッフの対応はそっけなくて
まあ、忙しいから仕方ないけどね。




これから屋久島をグルリと一周する予定。
天気は晴れたり曇ったり、
「この1週間雨らしい雨は降ってないよ」と
レンタカー屋のスタッフは言っていたが
どうやら雨を連れてきてしまったのか。


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映画「のぼうの城」でく“のぼう”に命を懸けられるか?

2012-11-25 00:09:06 | 邦画
映画「のぼうの城」★★★☆
野村萬斎、榮倉奈々、成宮寛貴、
山口智充、上地雄輔、山田孝之、
平岳大、市村正親、佐藤浩市出演

犬童一心、樋口真嗣 監督、
145分、2012年11月2日より全国にて公開
日本,東宝、アスミック・エース
(原題/原作:のぼうの城)





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初登場首位スタート、2週連続で好調
3週目も3位と30億円が見えて来た



「原作は和田竜のベストセラー
本屋大賞2位という評判の良い作品の映画化、
史実に基づいたということだけど
侍が名前を名乗り合って戦うという
武士が武士として誇りの持てる時代の
最後の煌めきの日々とでも言うか、
ここでも鉄砲が使われ時代の変化を見せる」



戦国末期、武州・忍城。
城主不在の戦の大将は
領民から「のぼう様」と呼ばれる成田長親、
こんな奴に領民、家臣の命を任せていいのか
だけど忍城城下の領民からは特に慕われ
いつしか関白の大軍2万と戦を交えようと
団結していくのだ。


原作ではどうなっているのか分からないが
ヒマがあれば田畑に出て
農民と親しくしていたから
農民も「のぼう様」の為に命を懸ける気になったのか
そのあたりはやや性急で
見てるこちら側には納得できなかったな、
もっとそのあたりを描いてくれないと
こちらも一緒に戦えない。



開城が決まっていたにも関わらず
使者の態度が悪かったのか
“のぼう”は、「一戦を交えよう」と言ってしまう、
このあたりも「何故」かは
こちらを納得させてくれない、
だからここから始まる戦が「?」でしかなく
勿体ないことこの上ない。



その後の戦いの様子や
“のぼう”の破天荒な行動も
勢いがあり面白く見たので
やはりスタートの部分がもうひとつだったな、
それだけなんとか飲み込めば
この映画は結構本気で作っていて
充分楽しめる作品となっている。



野村萬斎のキャラクターに負うところが
とても大きいが
憎めない人物だということは納得出来た、

でもこんな人が殿様だったら
安心して暮らせるかどうかは微妙だ。


絵空事だからやるならこのくらいで丁度いい、
水攻めのCGも荒っぽかったけど
まあ許せる範囲
ハリウッドだと完全にB級作品と烙印を押されるだろう、
主要人物のその後をナレーションが流れるが
実在の人物を僅かな史実を切り取って
こんな映画を作ってしまうのだから
これはやはり映画の醍醐味だ。



楽しめたけど
破綻している部分もあり
ちょっと勿体なかった。

★100点満点で75点


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映画「任侠ヘルパー」描くテーマは興味深い

2012-11-24 00:09:25 | 邦画
「任侠ヘルパー」★★★☆
草彅剛、 安田成美、 風間俊介、
夏帆、 杉本哲太、 宇崎竜童、
香川照之、 黒木メイサ、 堺正章出演

西谷弘 監督、
134分、2012年11月17日より全国にて公開
2012,日本,東宝
(原題/原作:任侠ヘルパー)





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初登場4位ちょっと淋しいスタートとなったが
内容が悪くないだけにどこまで伸ばすか。



「TVドラマは見てなかった、
役者としての草彅剛が好きじゃないので
見るのをためらったが
テーマに興味があり劇場へ、
ヤクザの心情は分からないが
介護と言う今日的テーマには考えさせられた」



出所後、刑務所で知り合った男に紹介された
地方都市のヤクザに世話になる主人公、
老人相手の闇金と介護ホームの運営で
弱い者たちから金を巻き上げる商売、
それなりの成果をあげるが
介護ホームの入所者達と触れあううちに
ちゃんとした介護ホームを作ろうと立ちあがるが
そんな事を望んでいないヤクザ達によって
ホームは燃やされてしまう。


ヤクザと介護という
およそかけ離れた境遇、

ヤクザの義理人情なんてどうでもいいけど
実際に耳にするヤクザの「介護ビジネス」
そんなものを考えるきっかけにはなった、
「キレイ事言ってても
議員さんにも老人を救えやしないじゃないか!」
その啖呵は事実以外のなにものでもない、
昭和から日本人が目指した
理想の国家がコレなのかと。



「ばあちゃんは、家に居たかったんだよ」
子供の言葉が胸に刺さる

誰だって親は大切だ
出来たら思うように毎日を過ごして欲しい、
でも体は思うようにならなかったり
以前と同じように出来ない事に
混乱したりする、
そんな姿を見つける事は
子供にとっても驚きでもある。


立派な施設は順番待ちの長い列、
小さな民間の施設は比べると見劣りする、
やはり良い設備を望むけれど
きっと箱よりも人的なソフトの方が
重要なんだろうな、
でもそれは目に見えないから厄介だ。



弱気を助け
強きをくじく

映画だからうまくまとめた感はあるが
考えさせられる今日的なテーマもあって
結構興味深い映画だった

でも主役は草彅くんじゃない
新しい俳優を発掘して見せてもらいたい。


★100点満点で75点


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映画「もうひとりの息子(フランス映画)」“東京国際映画祭”へ行ってきました、東京 サクラ グランプリ獲得作品

2012-11-22 00:09:13 | ミニシアター系映画
「もうひとりの息子(フランス映画)」★★★★
エマニュエル・ドゥヴォス、パスカル・エルベ
ジュール・シトリュク、マハディ・ダハビ
アリン・オマリ、カリファ・ナトゥール出演

ロレーヌ・レヴィ監督、
105分 フランス語、ヘブライ語、アラビア語、英語 Color | 2012年 フランス | 
(原題/原作:e Other Son [ Le fils de l'Autre ] )





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第25回東京国際映画祭へ行ってきました。
10/20から28まで開催された恒例の映画祭。
4本目は「コンペティション」部門のフランス映画



イスラエルとパレスチナの問題を背景にした家族ドラマ
『もうひとりの息子』が
東京 サクラ グランプリを獲得



「兵役用健康検査の結果、
両親の実子でないことを知ったイスラエル人の青年。
出生の際の手違いが明らかになり、
やがてイスラエルとパレスチナふたつの家庭の
アイデンティティと信念とが
大きく揺さぶられる事態に発展する。
根深い憎しみからの解放を巡る感動のドラマ。」

(第25回東京国際映画祭HPより抜粋)


今朝の朝日新聞では一面トップが
「ガザ 停戦合意」だったが
朝のTVニュースでは条件が折り合わず
まだまだ空爆が続いていると言っていた。

映画もそのあたりの実情を色濃く映していた。

パレスチナとイスラエルの関係については
詳しい事は何も知らない、
この映画で二つの国の国境というか
検問所を超えると
高い壁が長く続いていて
まさに占領という言葉が現実的に思えた。



偶然の手違いから起こった
パレスチナ人とユダヤ人の赤ん坊の取り違え、
湾岸戦争の混乱の中で起きた悲劇だ。


18年近く経って分かった事実に混乱する家族、
他人の赤ん坊を育て、
その子供が敵対する民族の血を引いているということも
さらに両方の家族の感情を複雑にさせている。



うまく適応し始めるのは
2人の子供たちだ
お互いの家を行き来し、
友人以上の親密さをお互いに感じていく、
地続きでありながら
簡単には行き来出来ない現実も
しっかりと見せてくれる。



そしてうまくいかないのは父親たち
これまでの2つの民族の歴史を
長く肌で感じているから
子供に愛情を持てないというより
ただただ途方に暮れてしまっている。


あの高い壁が取り払われ
民族間の対立が無くなるには
まだまだ時間がかかるだろう、
だけど個人として人間対人間のレベルでは
ぎこちない交流であっても
そこから始めていくことで
理解しあえることもあるのだ。



しかし日本からはあまりに遠く
映画の中の現実さえ遠く感じる。

また今日も空爆は行われるだろう。

★100点満点で80点


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東京国際映画祭HP

ロレーヌ・レヴィ監督

芸術と法律を学ぶかたわら、
1985年に劇団“La Compagnie de l'Entracte”を旗揚げし、
7年に渡り、劇作家と舞台演出家として活躍。
その後、映像作品の脚本を書きはじめ、3
0本ほどのテレビ、映画作品を手掛けてきた。
2004年に自身の脚本による“The First Time I Turned Twenty”にて
監督デビューを果たし、数々の映画賞を受賞した。
07年には“London mon amour”を監督。
本作が3作目にあたる。

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