窮屈な会

一室でおばちゃんの長い話を聞く
私と友人たち

室内の全員女性で
20人ほどいる

内容は今の若い子に忍耐力がなく
ルールを守らないみたいな話

やっと終わって
帰り支度をする

閉まっている窓の横で
目薬をさそうとするが
容器からなかなか出てこなくて
両目に入ったかどうかわからない

やっと解放されて
大声を出しながら
路面電車にそのまま乗る
私と友だちの10人ほど

「ヤッホー！」

列車の先頭に運転席もなく
立ち乗りで棒につかまって
外の風を浴びている

その様子は
さっき話されていた
話そのまま

出された食事に手をつけるのも
かしこまっていて
できなかったから

ぐったり疲れているけれども
これからみんなで
どこかへ食べに行く予定

＊

昭和の映画みたいなシーンが入る

曲が流れていて
登場人物が役の格好で
１、２フレーズずつ歌っていく

梅宮辰夫が軽トラックの運転席で
妻と一緒に歌う

彼は歌がうまく堂々と歌うが
妻役は自信がないのか
声が小さいので
もっと大きい声出せよ
という感じに顔を覗き込む

＊

そういう会に出て
ほとんど食べられなかったと
家に帰って父に話している

途中から
これはユメの話だっけ？
いや実際あったよな

父には尻切れトンボに聞こえたらしく

父：その後食べたんか？

私：
え？
ああ、会では食事も喉に通らなかった感じだから
その後みんなで食事に行ったの

と話すと安心した様子


母が朝ごはんの支度ができて
うちは家族みんな揃って食べるのが
ルールだから

１階のダイニングに行こうと
父と兄の後ろから
階段を一緒に降りるが

ふと見たら上下パジャマのまま
（普段は着ないのに

このままでもいいか

でもみんな早起きで普段着なのに
私だけパジャマは浮くだろうから
Ｔシャツジーンズくらいに
着替えて行こうと思う

馴染めない会社

入って２日目くらいの会社

女性上司Ａに色々教えてもらいながら
話を聞いているが
自分が何をしているのか
全く分からない

社員同士の仲がとても良く
公私混同している感じが馴染めない

すぐ辞めるかもしれないなと
ずっと思っている

机の中央に紙がいっぱい積まれていて
しょっちゅうそこをチェックしている社員

私：これを読まなきゃいけないんですか？

Ａ：そう

今日やることや
会議みたいな情報もあるから
見逃すと大変みたい

次に来た紙の束にも
みんなが群がって見ていて

狭いオフィスが
人だらけで押し合いへし合いになる


ニコニコした白髪混じりの
気の良さそうな男性社員
50～60歳位と

30代くらいの可愛い
２人の女性社員が
仲良さげに冗談を言い合っていて

あの男性も私と関連があるのでは？

ゆくゆくは私もあんな風に
親しい関係が築けるだろうか
いや、無理だな

若い男性社員が来て
困っている様子で
Ａにこれから始まる会議について
話しているのを何気なく聞いていて

私：
私、出ましょうか？
何もやることないので

Ａ：行ってくれる？　助かる

私：林業？ですか？

Ａ：そう　〇〇が××で

私：
（一緒に階段を降りながら）
私、話を聞きながら
メモったりするの好きなので

Ａは私の積極的な姿勢が気に入ったようで
ランチに誘ってくれる

私：何を持ってけばいいですか？

Ａ：いいよいいよ、そのままで

奢ってくれるつもりかもしれないが
一応トートバッグを
自分の机の下から引き出して

薄い長袖の上着を羽織って
慌ててついていく

Ａが何か用事をしている間
ビルのロビーでトイレを探すが
意外と広くて

四方にエレベーターや
人の集まる所などがあり
トイレが見つからない

私は人の顔と名前を覚えるのが苦手で
出入り口のガラスの自動ドア付近で
Ａを探して

似たような茶色い短髪の女性がいて
間違えそうになるが
Ａに呼ばれて横並びに歩く

途中でＫちゃん（小学校の同級生）が
沈んだように歩いていて
そういえば少し熱があるって言ってたな

私：大丈夫？

Ｋ：うん

やっぱり具合が悪そう

Ａは気を利かしてか
少し先を歩いて
私とＫちゃんで
しばらく並んで歩く

小雨が降っていて
カバンから折りたたみ傘を出して
Ｋちゃんにもかけてあげる

１分も歩かないうちに
四角いコンクリートの建物を見つけて

Ａ：ここ良くない？

私：良いですね


入るとすでに
客が半分くらいいて
賑わっている

入ってすぐの正面に
トイレらしき戸を見つけて

私：私、トイレ入ってきます

Ａ：そんな時間ないよ

と奥に行ってしまう

私：結構前から我慢していたので

このまま会議に行ったら
１～２時間も我慢できない

トイレぐらいは
自分のタイミングで行かないと

料理を頼んでから待つ間に
ささっと済ませよう

ゆっくり食べる時間もなさそうだ
私は小食で食べるのが遅いため
残すのはもったいないし

毎日、食事の時間もままならないのも
Ａらは普通な様子なのも馴染めない

Ａの行きつけの店なのかと思ったら
初めてらしい
前々から行ってみたいと思っていたのかも

この間ずっと
この会社で自分は何ができるのか

こんな密な人間関係が自分に築けるか
続かないよなと思いつつ

まだ何も始まる前に
辞めるのもなんだから
もう少し様子見してからでもいいかと思っている