ふれあいの森自然学校 活動報告

ふれあいの森自然学校が活動している内容を紹介しています。
このブログをご覧の皆さんも気軽に参加してみましょう!

2023年10月25日(水)ふれあいの森ワンコイン散策会

2023-10-26 06:23:07 | ふれあいの森散策会

「いよいよ秋本番だよ~!」「木々はお色直し、足元にはコロコロ、秋満載!?」

 

最初にドングリを拾ってもらいました。いつもたくさん転がってる場所なのですが、子供たちが拾っていってしまうので、ずいぶん数が減っていました。それでも、手のひらいっぱいのドングリをゲット!アベマキとコナラのドングリを見比べてもらいました。「では、この子の親の木はどれでしょう?」大きな木なので枝についている所は見えないのです。

 

セイタカアワダチソウの黄色も秋を彩る風物詩ですよね。以前は花粉症の原因だと言われましたが、実際は全くの濡れ衣です。セイタカアワダチソウの花粉は風で飛ばされるのではなく虫によって運ばれるのですから・・それが分かれば花をじっくり観察できますね!

 

野鳥池の辺りはミゾソバが大群生です。粒々とした数個の花が集まっているのですが開いている花は少ないんですね!とてもカワイイ花を楽しんでいただきました。

 

山ぎわの日陰の道にひっそりと広がるサンショウソウです。派手さはないですが、いつも生き生きとしています。薬味に使われるサンショウ(山椒)に葉が似ている所からサンショウソウと名づけられました。サンショウとサンショウソウ、頭では理解できていても口に出して発音すると難解です(笑)早口言葉です!!「新春シャンソンショー」も言ってもらいました。

 

最初に拾ったドングリをポケットに入れて持ってきてもらいました。坂道の上から転がして、どんぐりコロコロを見てもらいます。思っている以上にドングリは転がっていくんですよ!「あんなところまで行ったー!」「まだ止まらないー!」楽しんでいただきました。

 

薬木広場に帰ってきて、アキグミの味見です。今年もたくさん実がついています。ちょっと渋かったようですが・・・

イノシシの掘り返し跡は一時期減っていたのですが、また増えてきてびっくりされた方もありました。お天気に恵まれて秋晴れの中の気持ちのいい散策でした。また来月お会いしましょう!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

椿洞ワクドキ自然散策会in畜産センター公園 2023/10/19

2023-10-20 21:51:44 | 椿洞畜産センター公園

10月も半ば、秋めいた陽気の日々が続いています。管理事務所1階で受付開始、今回の散策会も多くの人に参加していただきました。散策会途中での参加された方も見えて、最終集計で40名の参加となりました。

10月、今回のテーマは「秋は、花も実もいっぱい!」で、秋らしくなった野山の草木を紹介しました。

 

10時となり、管理事務所のあるビジターハウス前の広場でスタッフ紹介を行い、散策時の注意事項と写真撮影の了解を得て、軽いストレッチ運動を行い出発です。鯉のいる池の周りの「コムラサキの実」谷川沿いの生垣「マサキの実」などを紹介しながら、里山植物園に移動します。

 

 

里山植物園は公園内に自生する山野草や身近な樹木や園芸種の花などを植栽しています。「ナンキンハゼの実」、「マユミの実」、「ヤマブキの花」、「ヤマハギの花」を紹介しました。

 

キンモクセイの花が満開状態で、香りを堪能してもらい樹木説明をしました。又、「アマチャヅル」の葉を噛んでもらい、ほのかな甘み体験。類似している「ヤブカラシ」と葉の比較をして、その違いを説明しました。

 

 

次に移動しようとした時に、大野案内人より「キイロスズメガの幼虫」がいるとの指摘。探すと「ヤマノイモ」のツルにいました。人差し指大の大きさで存在感あります。初めて見る人もいて「こんなに大きいの?」とか「成虫は大きい?」と質問が飛び交いました。

 

「湿生植物園」を経由して、「少年の家」手前の広場へ移動。「タイサンボクの実」を観察してもらいました。白く大きな花を見た事のある人には、実の大きさも理解してもらえました。初めて参加の人には、初夏に咲く花を見てくださいと来園をアピールしました。

 

「少年の家」広場にて、「トウネズミモチ」の紹介です。名前の由来、近似種の「ネズミモチ」との見分け方を説明し、葉を空にかざして葉脈の透け具合を体感してもらいました。「ヘクソカズラ」の葉や実の匂いを嗅いでもらいました。その他、「コノテガシワの実」と「イヌツゲの実」を紹介。

 

先週、初めて確認したセリ科の「ムカゴニンジン」を紹介しました。この植物は、国のレッドデータ検索で、東京都では絶滅し、20の道府県では絶滅危惧種Ⅰ・Ⅱ類、準絶滅危惧種に指定されているようです。幸いにして希少種がこの公園にあることは、大きな財産で保全対象にしなければならないと感じました。

 

公園内に3本ほど植栽してある「カラタネオガタマ」を紹介。特徴ある樹木の一つですが、実を付けた木を初めて確認しました。滅多に実が付かないことで「カラタネ」の名前になったとの説? また別名「バナナツリー」と呼ばれますが、花で香り体験して確認出来ることを説明しました。

 

最後に金華山の木ともいえる「ツブラジイ」の紹介です。落ちてる実が小さいので探すのも大変ですね。生食できるドングリとして「スダジイ」も併せて説明しました。

 

今回は、初めて参加された方が多く、話を聞いてメモとる方、紹介物をカメラに残す方など、熱心な感じを強く感じました。ビジターハウスに戻り、岐阜市から依頼のアンケートに答えていただき、次月の散策会とイベントの案内をして解散です。

これまで最高の大人数での移動でしたが、広場での説明を多くしたことは、説明が伝わったと思いました。しかし40人での移動・説明には限界がありますので、次回からは15人ほどのグループに分けて行うことを検討したいと思います。無事に終えることが出来て良かったと思います。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

面白ネイチャーウォーク(各務原東ライフデザイン) in 各務野自然遺産の森

2023-10-12 19:27:52 | 各務原講座

アキノウナギツカミとミゾソバってどう違うの?

アキノウナギツカミ

下見の時に目星をつけていた草が当日スッカリと刈り払われて無い!!と言う事が良くあるのです。今回もスッカリと刈り払われていました。何とか数株残っていたので観察してもらう事が出来ました。アキノウナギツカミの茎にはザラザラする逆棘(さかとげ)があります。

ミゾソバ

ミゾソバには茎に逆棘(さかとげ)が無いのです。触るとすぐに分かる違いです。更にミゾソバにはこの様に奇麗な花が咲くのですが、アキノウナギツカミは蕾の方が目立って花が殆ど目につきません。

クロコノマチョウ幼虫

草は刈り払われていましたが、講座が始まる前に何とか1頭だけ、この子を発見出来たので皆さんに観察してもらえました。猫顔が受けて皆さん写真家に早変わり・・・

ヤナギタデ

ここ遺産の森にはヤナギタデは有りませんが、比較の為に今朝長良川で採ってきました。皆さんにご賞味してもらいました。

アサギマダラ

何といっても今回のハイライトは目の前に出てくれたアサギマダラでした。セイタカアワダチソウに止まって皆さんが写真を写すまで居てくれたことです。

写真家

3千キロも旅をするチョウが目の前に止まってくれてる!こんな事はめったにない事です。撮影会となりました。今日参加の皆さんは運も一緒に持ち込んでくれたようでした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2023年10月11日(水)「ひっついてくる虫がいるんだよ!」 in 百年公園

2023-10-11 21:09:48 | 百年公園散策会

今月はひっつき虫がテーマです。最初に「ひっつき虫は好きですか?」とお尋ねしてみました。皆さんシ~~ンです。誰でも嫌ですよね!「やられたー!」と言って必死に取り除きます。よく見てなんかいません!そこで、ゆっくり観察してもらうために生地をお渡しして、集めてもらう事にしました。

いろんなのが採れました。生地なら思い切ってがっちりとくっつけられます。

 

チヂミザサ

チヂミザサは粘液を出してベタベタでひっつきます。芒の先端に光る粘液が見られました。

 

ヒメキンミズヒキ

ヒメキンミズヒキは堅いフックでがっちりと引っかかります。

 

アレチヌスビトハギ

面ファスナーの発想にも繋がったアレチヌスビトハギの表面には細かくて柔らかいフックがぎっしりあります。

 

ひっつき虫で何ができる?

せっかくたくさんあるひっつき虫を利用できないか考えてみました。こんな風に絵が描けるんです。これは10年ほど前に私たち案内人の仲間が作ったものです。

 

アキノギンリョウソウ

今年もこの姿が見られました。ユウレイダケとも呼ばれるように、現実離れした空間に引き込まれるような瞬間です。けれど、毎年数が減ってきていて心配です。

 

オオワライダケ

アキノギンリョウソウのすぐそばに毎年現れるオオワライタケです。あまりの大きさに圧倒されます。食べでがあっておいしそうに見えますが、毒キノコです。食べると幻覚や幻聴症状が出るそうです。

 

サワガニが歩いていました。アサギマダラがフワリフワリと舞い降りてきました。自然の中では偶然の出会いがあるんです!!そんなラッキーに出会ってください!!また来月もよろしくお願いします。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第5回案内人養成講座その6「岐阜の大地の物語」

2023-10-09 17:01:29 | 案内人養成講座

小嶋先生の時間軸とスケールの違う地質の話

何回も下見をして頂き今日にいたりました。ありがとうございました。

受講生の中にはこのような地質の話を初めて聞く方もおみえだったと思います。インタープリターの基礎として足元の話は避けて通ることが出来ませんね。世界的に有名な小嶋先生のお話です。

 

基本的な岩石

地球を卵に見立てれば卵の殻の部分が地球の表面を覆っている岩石ですね。当然ですが、海の底にも有るのです。基本的のこの三つです。

 

長良川右岸小瀬へ

天気が怪しい中、午後からフィールドです。河原にある岩石の同定です。

 

色々な石

先生の手に掛かると見ただけで殆ど分かるようですが、私などは泥岩だと思っていたのが濃飛流紋岩だったりしてチンプンカンプンです。慣れれば分かるようになるのかな~~?

 

付加体

チャートの付加体の上にいます。ここから50m程南の川沿いには泥岩の付加体がありました。このチャートは今のオーストラリアより西にあった物だと以前に先生にお聞きしました。それがプレートに乗っかって日本まで来て、プレートが地球深く沈み込む時にはぎ取られて上に上に移動して、今現在はこの位置にあるというお話でした。何とま~~!スケールの大きな話・・・!ですからチャートは一跨ぎしている幅で100万年の歳月を費やしているのです。毎回ですがよく分からないのですが、とんでもなく大きなロマンは感じますね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする