ふれあいの森自然学校 活動報告

ふれあいの森自然学校が活動している内容を紹介しています。
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各務原台地の謎解き in 地質鵜沼宿近辺  パート1

2014-11-27 18:06:09 | 自然のふしぎ講座
河岸段丘

旧鵜沼宿の辺りは各務原台地の東の端に当たります。ここから西の端新加納の辺りまで、各務原台地が形成しています。その鵜沼宿の河岸段丘の下段に立って小嶋教授の地質の講座の開始です。奥に見えるのがその河岸段丘の崖です。

                                   砂岩の浸食段階説明

河岸段丘の上に行くと古木曽川が運んできた色々な堆積物などで台地が出来ていることが分かります。その中の砂岩が段々小さくなっていく過程が目にできます。亀裂が入りそこに水が染み込み氷や水などで破壊されて小さく分解されるというメカニズムです・・・
                                                                                                          石亀神社

ここ鵜沼は古木曽川がチャートで出来た谷を抜け出た所に出来た台地です。故にこの地から木曽川が縦横無尽に流れ始めました。そして幾万年か掛け沢山の堆積物で大地を形成したのです。その一番上の大地に有る、大きな砂岩でできた亀の形の石が祭ってある「石亀神社」です。この地のさらに上へ行くとかたい岩石のチャートで出来た山がそびえています。その山は濃尾平野の終わりであり、飛騨まで続く山岳地帯の始まりでもあります。とても重要な位置にこの各務原台地は位置しています。

                                              
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各務原台地の謎解き in 地質鵜沼宿近辺  パート2

2014-11-27 17:33:41 | 自然のふしぎ講座
えー??コンクリートじゃないの??

鵜沼宿東手前400mの所にある中山道(旧21号線)脇の打ちっぱなしのコンクリート擁壁のように見えるポイントです。これがついこの間(約5万年前)起きた御嶽の火山性泥流の跡です。地質で言う「ついこの間」と言う時間軸は約5万年と言う年代も入るんですね(^o^) 御嶽山の噴火でたまっていた火山灰や火山礫などが氷河をとかし約200kmもの距離を流れ下りここに溜まったものだそうです。とてつもないドラマが隠されている場所でした。
                
                                      火山堆積物

アップで見ると火山灰の塊の中に軽石や噴石等が含まれていて一見コンクリートの構造物のようです。その当時(約5万年前)は厚さもかなりの厚さになっていたのでしょうね・・・桁違いの量による自重と自熱でこのようにコンクリートのように固まりました。

                                                                                                     今現在の国道と河岸段丘

左側の道路が今現在の国道21号線です。片側2車線になっています。遠くに見えるこんもりとした森が河岸段丘の上段の部分です。其処から私たちが今立っている所までその昔(約1万年~2万年前)浸食した部分です。そんな景色が目の前に展開しているのですが悠久の時と言うには長すぎるような気がするのは私だけでしょうか・・・

各務原台地の東の端のほんの一部分だけでしたが見て回りました。足元にあるとんでもない歴史の一ページを説明してもらい、改めて現場を目の前にすると息を呑むという言葉がぴったりでしょうか?恐竜が闊歩していた1億5千万年前の年代と比べると格段に近い年代の歴史ですがほんの少し景色が見えたような錯覚を覚えたのも事実でした。機会が有れば又小嶋教授に講座をお願いしたいと思っています。

                                  
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案内人養成講座「地質」編 in 椿洞 パート1

2014-11-23 18:55:50 | 案内人養成講座
今日は地質です

地質のことは椿洞からヒマラヤまでお任せの小嶋先生です。先月打ち合わせのメールを出したところ「今国際会議に出ていてフランスに居るので帰ってからメールします」との事でした。とんでもない先生にお願いしているのだと恐縮至極です。

                                                砂岩

「この辺りにある岩石は大きく3種類です。これを覚えていただければ大丈夫です。それは砂岩・泥岩・チャート、この3種類です」と言う話の有った砂岩です。割った後の表面がざらざらしています。

                                                                                                   石を求め

次は泥岩です。砂岩に比べざらざら度が少なくなっています。でも風化が進んでいる砂岩は泥岩との見比べが難しいです。

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案内人養成講座「地質」編 in 椿洞 パート2

2014-11-23 18:33:09 | 案内人養成講座
チャート層

展望台がここにある理由は・・・「見晴らしが良い!」ごく当たり前の話ですがそれには大きく地質が関わっていたのです。南展望台すぐ際にチャート層が露出しています。気を付けないと見逃す範囲での露出部分です。そのチャートと言う岩石は非常に硬く風化する速度が極めて遅いのです。周りの砂岩や泥岩は浸食されて低くなるのに対してチャート層は浸食されにくいのでこの展望地が一段と高く残ったのです。受講生一同【へー!!!】でした。

                                 チャート

その張本人チャートです。放散虫の死骸で成り立っています。長良川両岸に有る金華山や百々が峰は殆どチャートで成り立っています。それに対してここ椿洞は泥岩と砂岩がほとんどです。その中で一か所だけチャートが露出している貴重な場所です。

                                                                                                                      地質地図

このような地質を書いた地図が有ります。それに則って散策するのも面白い体験でした。

先生の話の中で「ついこの間と言っても地質のこの間ですが・・・」 【ちなみに地質のついこの間と言うのは何時ですか?】 「そうですねついこの間と言うと10万年か20万年前ですね」 【と言うとその刹那でも1万年や2万年前なのですね】 「そうです!!」 これがたまらなく凄いのです。こんな時間の流れの中で私たちの悩みは取るに足らないことだと思えてしまうのです・・・
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「秋の実と紅葉」in 椿洞散策

2014-11-20 08:32:55 | 椿洞畜産センター公園
11月椿洞散策会   11月19日(水)

「さあ~、出発」

この秋一番の冷え込みが、朝の光と秋晴れと共にナンキンハゼの紅葉を引き立てていました。「今朝は寒かったね~」「椿洞の里山も秋色にそまったね~」朝一番の紅葉もいいね~」

                                    「種でーす」

なかなか見る機会が少ないとても珍しいパラシュ―ト付のテイカカズラの種です。「これに出会えるのは今だけね」「今でしょ!」「それ少しふるいでしょ?」「まだまだ大丈夫でしょ」「このパラシュート本当に美しいね~」
                                                                                                        「美しいです」

テレビや写真で紅葉の名所などが紹介されますが、身近に隠れ家的スポットがあると思います、自分だけの場所を探しましょう。楽しいですよ、「きっと!」「自分の目で見る紅葉が最高ね~」「この木、いいんじゃない」「美しいです」


この椿洞の里山も、今年は木の実が少なかったですが、紅葉は美しさを見せてくれました。
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