ふれあいの森自然学校 活動報告

ふれあいの森自然学校が活動している内容を紹介しています。
このブログをご覧の皆さんも気軽に参加してみましょう!

スプリングフェスタ  「♬春が来た?何処にきた?♪」4月29日(土)

2017-04-30 12:20:25 | 椿洞畜産センター公園

                                                             「♪何処に来た?山に来た♪」


この柵の内側にサワオグルマなど、湿地で育つ植物があります。ちょうど今、サワオグルマの花盛りです。日当たりの良い、山野の湿原、田んぼの脇などに自生し、茎は太く柔らかく中空です。花は舌状花、筒状化で構成され、キク科の特徴を持つ黄色の美しい花で6月ごろまで咲いてくれます。ここの湿地はイノシシがゴロゴロとお風呂代わりに寝ころび植物が無くなってしまいます。その侵入を防ぐ為に柵を設置してあります。

                                                                                 (^^)♪里に来た♪」


このまま一輪挿しに飾りたい、ガマズミの花です。この手前にあった同じ仲間のコバノガマズミの匂いを嗅いでもらいました。「この花の匂いを嗅いだことありますか?」昆虫にとってはステキなにおいになるのでしょうが人間にはむっとする匂いでこの匂いを嗅いだ皆さんは「何~、この匂い」といわれてしまいましたが、この画像のガマズミは同じような花でも全然違うさわやかな香りです。ほぼ同じ花なのに違う匂いの発見で参加者一同【へー!!】と感嘆の息でした。

.                                                                            (^^)♪森に来た♪」


「我々は宇宙から来たバルタン星人ではありません」。面白い形ですね~。これはウラジロの新芽です。お正月に利用されるウラジロで、今この季節しか見られない姿です。姿を日に日に変えて行きます。その観察も里山散策の醍醐味でもあります。

                                                                        (^^)♪林に来た♪」


何と言う美しい色でしょうか?髪の毛を止めるピン止めではありません。ホタルガの幼虫です。まだ大きさは1㎝位です。すでに此の頃から色に染まっていますね、親の顔を見てみたい。人間とは違いますよ。

                                                                       (^^)♪あなたに来た♪」


ドウダンツツジのような花ですね~。いやこれはウスノキの花です。葉の色とよく似ているので分かりにくいですが、いつ見る事が出来るの?「いまでしょう!」

                                                                        (^^)♪野にも来た♪」


クチナシグサの花です。花の後の果実がクチナシの実に似ている事が名前の由来です。県によっては絶滅危惧植物に指定されている県もある大変珍しい植物です。が、何故かしらこの地域では普通に見られていますよ~ちょと鼻高々です!クチナシグサのない地域(県、市、町、村)の皆さんゴメンナサイ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2017年4月12日 ワンコイン散策会 「本日から新装開店ですよ」  in 百年公園

2017-04-13 13:06:28 | 百年公園散策会

前日の雨が嘘の様に晴れ上がりました。秋から冬を越して新緑の季節です。これから毎日里山の装いが刻々と変化していき毎日毎日が新装開店状況です。いつ訪れても新しい発見ばかりですので是非お時間がある方お越しください・・・     

                                 「ゼンマイ」


ワラビと共に重要な春の山菜で干して保存も出来ます。韓国料理のナムルに利用され、食用になるのが栄養葉の若芽です、新芽は白綿毛に覆われて渦巻き状に巻いています。漢字で「銭巻」と書き、新芽が古い穴あき銭を束ねたように見えるのが名の由来です。機械のゼンマイはこの巻いた芽の形からヒントを得て作られた物です。秋田県の「ゼンマイ織」はゼンマイの綿毛を混ぜて糸を紡ぎ布を織った工芸品です。

                             「どちらも在来種です」


タンポポは鼓を意味する小児語で、江戸時代にはタンポポはツヅミ(鼓草)と呼ばれていた事から、転じてタンポポと呼ばれるようになった、と言われていますが他にも諸説あります。百年公園のタンポポはほとんどが在来種です。この写真の総苞片を見て下さい。反り返らず寄り添っています。在来種です西洋タンポポは総苞片が反り返っていますので区別できます。この公園には西洋タンポポもほんの少しあります。皆さん探しに来てください。

                           「下に~、下に~」

 

上の写真はスズメノヤリです。日本では全国に分布しています。由来は花の形が大名行列で使われた毛槍に似る事からで、毛槍は先端に鳥毛の飾りをつけた儀仗用の槍で、大名行列の先頭で振り歩くときに利用されました。それに似ていて小さいから頭にスズメと付け「スズメノヤリ」となりました。写真はまさに毛槍の先ですね~~面白い!!

                            「輪になって咲いてます」


子どもの頃、花柄ごと摘んで手にいっぱい持ち、一つずつ蜜を吸ったので、この花を見ると蜜を吸いたくなります。

                               「ゲンゲ」


東アジアから中国が原産で17世紀ごろ渡来、明治以後広まりました。「げんげ」が標準和名ですが「レンゲ」とも呼ばれています。ちょと昔はどこの田んぼでも種をまいて緑肥にしていましたが、今ではほとんど見られなくなりました。花はミツバチの蜜源、家畜の飼料に利用されています。そして岐阜県の県花です。

                            「コブシ?ハクモクレンモクレン?」


公園、街路樹として植えられソメイヨシノに先駆けて咲きます。春の野山を白く彩る樹木です。花の下に小さい葉を1枚付けるのが特徴です。ハクモクレンとよく似ていますが、ハクモクレンは閉じたように上を向いて咲き、コブシはしっかり開いてあっちこっちむいて咲きます。正解は「コブシ」です。

今年度初のワンコイン散策でしたが多くの方に参加していただきました。遠くは中津川や白川からも参加していただきました。これから益々面白い自然観察が出来る季節になります。私たち案内人も面白いネタを探して案内をしたいと努力いたしますので、飽きずにお付き合い宜しくお願いいたします。ありがとうございました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新講座【みのまるかじり講座】第一回目開催です in 鵜沼の森

2017-04-10 13:39:06 | みのまるかじり講座

 昨年度までの「なるほど自然講座」にかわり、今年度から「みのまるかじり講座」が始まりました。今まで同様、多様なプログラムを組んでスタッフ一同お待ちしています。4月の第一回目は「猿啄城お花見登山」でしたが、雨のため中止となり、「日本ラインうぬまの森」を歩きました。

                                                                      春の香りはこの香りから


ヒサカキは雌雄異株。枝に沿ってびっしりと花をつけます。よく見ると花の中に雄蕊が10~15個。たくさんの花粉を付けて昆虫の訪れを待っています。(雌花は花の中に雌蕊が一つだけ)香りは都市ガスの匂いとか…たくあんの匂いとか人によって感じ方色々です。

                                                                              和気あいあいと


                               うぬまの森の桜の木も丁度、今が見ごろです。参加された皆さんも上を見たり下を向いたり楽しそうでした。

                              雨も上がり


ふるさと眺望の丘からは一気に視界が広がります。数日前からの雨で木曽川の流れは勢いよくうねり、うぬまの町、伊木山も眼下に一望できました。「いい眺め…!」の声が・・・

                             シハイスミレ


花が美しいのは虫を誘って花粉を運ばせるための手段です。高い木々が芽吹かないうちに、林床の見通しが悪くならないうちに、背丈の低い花は(スミレ)春早く花を咲かせるのです。「葉の裏が紫色なので紫背菫」それが名前の由来です。  

                              ヒカゲツツジ


一斉に花が咲いた時には、その場全体が明るくなるので、「サワテラシ」の別名もあります。関東以西、四国、九州の沢沿い岩尾根の北斜面などに自生ししています。日本固有種で世界中探しても、日本だけしかない大切な植物です。そのヒカゲツツジ今まさに満開です。

                             うとう峠一里塚


うぬまの森散策の終点です。左側のこんもりしたところが、うとう峠の一里塚です。反対側のもう一つはなくなってしまったそうです。織田信長の時代から計画され、江戸時代全国規模で行われた大事業です。「良い木を植えよ」「代(よ)の木を植えよ」。この言葉を家臣が聞き間違えたのか、エノキやマツを植えたとの説があります。


このほかに、ミツバツツジなどのツツジの仲間、ヤブツバキ、ミツバアケビ、タチツボスミレなどの草花も咲いていました。今はまだがつぼみですが、これから咲く花もたくさんあり、また訪れたい森です。出発時に降っていた雨も上がり、程よい湿気が気持ちの良い散策となりました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする