ふれあいの森自然学校 活動報告

ふれあいの森自然学校が活動している内容を紹介しています。
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NPO法人生活楽校学びの杜主催 第2回夜叉ヶ池ハイキングガイド

2021-10-29 20:16:06 | 出前講座&特別講座

先日の日曜日に引き続き、夜叉ヶ池ハイキングのガイドを行いました。たった5日前ですが紅葉が進み、青空のもと美しい木々の色を見ることができました。

いろいろな色

山の上から

赤色、黄色、緑色。この季節にはいろいろな色が見られますが、こうやって見てみると山はいろいろな木が生えていることがよくわかります。

ヤマウルシ

赤色になった葉がとてもきれいで目立ちますが、これはヤマウルシです。うっかりふれるとかぶれることがありますのでご注意を。

ブナの実

黄色になった葉がきれいなブナ。その下をよく見てみると実が落ちています。ブナの実はアクが少ないので皮をむけばそのまま食べることもできます。皆さんに少し試食をしていただきました。ほのかに甘い味でした。

ツルリンドウ

これは何ですか?参加者の方から聞かれました。ツルリンドウの実です。赤くてかわいいですね。

サワフタギ

夜叉ヶ池の周りにサワフタギがあります。青い実が池の神秘さをより際立たせています。

 

初めて夜叉ヶ池に来たという方も多く、思った以上の岩場に少し驚かれていましたが、皆さん楽しんでいらっしゃいました。秋の紅葉もいいですが、春の花が多い時期もまた楽しめます。行くたびにいろいろ発見もあると思いますので、また違う季節も楽しんでくださいね。

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2021年10月27日(水)「秋が来たよ!」in ふれあいの森

2021-10-27 17:06:10 | ふれあいの森散策会

紅葉真っ盛りとはいきませんでしたが・・・

先ずはこれから

降水確率0%の絶好な散策日和です。総勢19名での散策会でした。白山神社のヒマラヤスギとモミの木からスタートです。ここのヒマラヤスギのシダーローズは余程タイミングが良くないと拾うことが出来ませんね。他でゲットしてきた松かさのシダーローズを見て感嘆の声が上がりました。

こんな所に

          

ツブラジイの幹の途中にこんな物が付いていました。きっとキノコだろうと思うのですが名前も分かりませんが何となく美味そうに見えたのは気のせいでしょうか?

天然の湿度計

彼方此方に有るのですがこの時期は縮んでいて見つけるのが難しいのです。ところが一寸湿り気を与えるとしっかり開いてまるでヒトデのようになります。それも空き瓶に水を入れたものに入れて観察してもらいました。正に天然の湿度計です。

地衣類

菌類と藻類の合体したものが地衣類です。その仕組みを理解してもらうのはなかなか難しいのですが、それでも何とか分かってもらえたようです。

ヘリトリゴケ

石に出来ている地衣類で一見汚れのように見えるのですが虫眼鏡で見るとこんな状態で小さなコロニーがビッシリ出来ているのが特徴です。灰色っぽい汚れの様な物が有ったら観察お勧めです。アッと驚くこと請け合いです。

クロヤツシロラン

夏に花の写真を写そうと探したのですがまったく見つかりませんでした。胞子嚢が数本出ていたくらいでしたので無くなったのかと思っていたのですが何とそこら中に胞子嚢が出ていました。今まで見た事も無いほどの出方です。腐生ランの一種です。花は地上高3cm程と探すのも大変な花です。しかも地味なのでなお見つけられませんが胞子嚢は長いものだと40cm位に伸び上がりますから見つけるなら今の内ですが奇麗でもないので・・・

初めて参加の方も数名おみえでしたが楽しんでもらえたようでした。     

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NPO法人 生活楽校学びの社主催 第1回夜叉ヶ池ハイキングガイド

2021-10-25 20:56:37 | 出前講座&特別講座

夜叉ヶ池まで自然観察を兼ねた休憩を含めて1時間30分の行程を、2時間20分かけてハイキングを楽しみました。

しかしながら、燃えるような紅葉と初心者向けハイキングの筈が・・・例年ならモミジやナナカマドの鮮やかな紅葉やブナやカエデのやわらかい黄葉は見られる筈が、2週間ぐらい遅れているようで少しがっかりでしたね。また、最後の最後に難関の岩登りが待ち構えていました。

休憩中の自然観察で、ツチグリタケ

 

幽玄の滝

【夜叉ヶ池伝説】

干ばつ見まわれた村で、雨を降らせた龍神に娘を嫁がせると約束をした安八太夫(父親)の娘の夜叉姫が、この幽玄の滝の水で肌を清めて龍神に嫁いだと云う伝説

 

池のほとりで楽しい昼食

おやおや、イモリと1cmくらいのヤシャゲンゴロー?が泳いでいますね!

 

サプライズのエビフライ

案内人手作りの森のエビフライ(松かさの種子をリスが食痕)のサプライズ。これだけの数を揃えるにはかなり時間と根気が入ります!

 

夜叉ヶ池全景

三国岳方面に少し登るとハートの形をした夜叉ヶ池を見下ろすことができます。夜叉ブルーの空が水面に映って感動です。

 

岩下り

登るということは、当然下りもあります。これって初心者コースなのって?登るより下る方が難しいのです。あまりロープに頼ると危険ですが、ついついしっかり握ってしまします。

参加者のみなさんは、これは初心者コースじゃないヨ(>_<)って、少しハードなハイキングでしたが、楽しかったと云っていただけてガイドした甲斐がありました。参加者のみなさん、怪我なく無事に山行を終えられて良かったです。来年もまた参加して下さいネ。

 

 

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 面白ネイチャーウォーク in 笠田広場 主催各務原市東ライフデザインセンター

2021-10-15 17:01:34 | 面白ネイチャーウォーキング

10月から半年間毎月1回ずつ開催の「面白ネイチャーウォーク」の第1回は河川環境楽園近くの笠田広場で開催です。

歩く

河川敷は広々としていて高低差もなくどこまでもフラットな道が続きます。見上げれば空が大きく広がり圧倒されてしまいそうです。川の流れによって運ばれてきたものや鳥や風によって運ばれてきた種子が根付いたもの等いろいろな植物が顔をそろえ広大な森を作り出しています。

オオキンケイギク

初夏のころ、堤防などにオレンジ色の花がたくさん咲いているのを見たことありませんか?オオキンケイギクという外来の植物で日本の生態系に被害を及ぼすものとして2006年に特定外来生物に指定されました。生きたままの運搬は禁止され、駆除の対象となります。花がきれいなので抜かずに残してしまうのでしょうか。今の時期、花はなくへら状の葉だけでピンピン元気です。笠田広場には恐ろしくなるくらい天文学的な数のオオキンケイギクがあるのです。来年また種が落ちる前に引っこ抜きたいんですけど・・引いてみると結構簡単に抜けます。

ユッカ

キミガヨランとも呼ばれるユッカの花が咲いています。毎年春と秋に花を咲かせます。背も高く花も大きいので存在感バツグンです。日本では花は咲いても果実はならず種子もできません。挿し木などで増やすのだとか。ところが、ヨーロッパでは果実ができるのだそうです。そこには感動の秘密があったのです。

アキグミ

光に輝く赤い実はアキグミです。春に花が咲いて秋に果実ができます。これは食べられるんです。酸味があって、ちょっとの渋みがアクセント、甘みも感じられます。トマトよりたくさんのリコピンがあるとかで、競って食べていただけました。

氾濫の爪痕

今年は8月に長雨があって木曽川の水位が上昇し、遊水地である笠田広場にたくさんの水が流れ込みました。その爪痕が残っていました。散策路は崩れ、舗装面は歪んで石が入り込み、道は寸断されていました。改めて自然の力の強大さ、洪水の怖さを実感する景色でした。

コシオガマ

絶滅が危惧されるコシオガマです。赤紫色で2~3cmの大きさの花でギザギザとした葉が特徴的です。触るとちょっとべたつく感じがあります。草をかき分けて歩かなくてはならないような所にあるのは半寄生植物だからだと思います。緑の葉なので自分で光合成をして養分を作るのですが、他の植物の根から水分などをもらって生きているのです。大事に守っていきたいですね。

10月と言えども日陰を探すような暑い日でした。アキグミの他にもアケビの実、ウチワサボテンの実、ムクノキの実を食べました。秋ならではの木の実を楽しんでいただけました。

来月はシデコブシの丘&天狗谷です。よろしくお願いします。

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