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ふれあいの森自然学校 活動報告

ふれあいの森自然学校が活動している内容を紹介しています。
このブログをご覧の皆さんも気軽に参加してみましょう!

2025年5月14日(水)百年公園ワンコイン散策会

2025-05-15 13:32:50 | 百年公園散策会

5月のテーマ 【植物と刀】切っても切れない仲とは~

刀鍛冶の町関市、刀と植物の意外な関係を探ってみよう♪

 

展望台目指して出発!

 

ホオノキ

大きな木なので見上げての観察です。ちょうど大きな花を咲かせていました。

この木で刀の鞘が作られます。

適度な柔らかさで加工しやすく錆の原因となる灰汁や油分が少ないためです。

 

カツラ

たたらの神様「金屋子神」が降り立ったご神木です。

たたら場にはこの木が必ず植えてあります。

今日は若いハート形の葉を見てもらい、なぜかしらhappyな気持ちになりました♡

 

ヤマボウシ

花が満開だったのでこの花をスルーすることはできませんでした。

山帽子ではなく山法師です。

白い花弁のように見えるものは総苞片という

中心の花序(花の集合)を包む葉です。

 

タカノツメ コシアブラ

タカノツメ、コシアブラは別名刀の木と呼びます。

枝の皮をこすると芯と皮がきれいに分離し、刀と鞘のように見えるからです。

これを山で作って遊んだ経験をもつ案内人が作る所を実演しました。

気持ちいいくらいにスルッと抜けました。

水分を吸い上げる今の時期の枝が適しているようです。

 

ウラジロ

家康の兜の前立てにこのウラジロが使われています。

長寿や繁栄を象徴する縁起物とされていたためです。

 

アカマツ

日本刀作りに必要な炭はこの赤松から作られた松炭が使われます。

火力が強く燃焼温度をコントロールしやすく灰が少ないためです。

赤松の前に幼木が生えていました。

幼いながらにしっかり根を張っていました。大きくな~れ!

 

 

クマバチ

クマバチがホバリングしているところを網で見事にキャッチ!

雄であることを確認して近くで見てもらいました。

顔に白い三角おにぎりの模様があるのが雄です。

雄は針を持たないので刺される心配はありません。

丸くてモフモフでなんとも可愛らしい顔をしていました。

 

展望台から見る風景

この風景を皆さんに見て頂きたかったのです。

なぜなら・・・ここから見える奥美濃の峰々はまるで刀の刀紋のようなのです。

 

アオギリ、フジ、ニガナ

広場にてアオギリ、フジ、ニガナをクイズ形式で紹介しました。

アオイ科のアオギリ、樹姿が桐に似ているところからこの名が付きました。

桐や藤は武将の家紋として用いられました。

ニガナはキク科、キク科の花は刀の鞘や鍔のデザインとして多く使われています。

 

ムクノキ

かつて刀の鞘の表面を磨くためにこの葉が使われていました。

ざらついた葉は研磨剤になります。

この葉を使って実際に爪を磨いて頂きました。

びっくりするほどピカピカな爪に変身!

 

最後にある参加者の方が素敵な句を詠んで下さいました。

「薫風や 展望の山 刀紋のごと」

 

 


2025年4月9日(水)百年公園ワンコイン散策会

2025-04-09 20:22:57 | 百年公園散策会
テーマは『美術館へようこそ』
~きっとお気に入りがみつかりますよ♪~
 
今年度も始まりました。
春の陽気に誘われるように、みなさん参加してくださいました。
 
 
コブシ・シデコブシ
似ていますが、よく見ると花びらの枚数が違います。
シデコブシは生きた化石とも言われる花で、自生地が限られて、数も減っているんです。
 
 
ヒメウズ
漢字で書くと「姫烏頭」。キンポウゲ科の多年草です。
可憐な花ですが、毒があります。そっと見るだけにしましょう。
 
 
コバノミツバツツジ
ちょうど花盛り。おしべが10本もあります。ギフチョウが蜜を吸いに来ることも!
 
 
マキノスミレ
たくさんの種類があるスミレですが、これは牧野博士の命名。
 
 
ハナノキ 
東濃地方に多くみられる木で、日本固有種です。
運よく花を見ることができました。
絶滅危惧種Ⅱ類で、これも自生地は限られています。
 
 
リョウブ
昔から救荒植物とされ植えられていました。
食べてみた感想は、マズクモナク ウマクモナク・・・
おいしすぎたら、食べつくされてなくなっちゃいますもんね。
 
 
ヒサカキ
地味な花ですが、実は今がブーム。よーく見ると、雄花と雌花あるんです。
さて、どっち?身近な花もよく見ると面白いですね。
 
 
アオキ
3月に紹介した時は、花はまだでしたが、、、咲いていました!
十字の中にある4つのおしべがチャーミング
 
 
テーマに合わせて、枠を使い、森の小さな美術館を楽しみました。
 

2025年3月12日(水)百年公園ワンコイン散策会

2025-03-12 15:56:03 | 百年公園散策会

「足元の春を探そう‼」「春本番前に生き物たちの息吹を見つけよう」

 

昨日は1日雨でした。今日は午前中は降水確率20%で、12時には雨が降るという予報です。つかの間を楽しんでもらおうと思います。

 

まさに足元を探しています。春を感じる小さな植物たちが芽吹き始め、花を咲かせ始めました。

 

オオイヌノフグリは春を一番に感じる花でしょう!コバルトブルーの小さな花たちは陽の当たる所で一面に咲き広がっていました。名前の由来を紹介するにはフグリから入らなくてはなりません。説明しにくくて困ります(笑)

 

ヒメオドリコソウも花が咲いていました。近年、春を代表する花となりました。どこででも見られます。紫色を帯びた葉があり、スックと1本立ちします。

その他にも、ヨモギ、コハコベ、カラスノエンドウ、タネツケバナを紹介しました。

 

もうすぐ開花するアオキの雄花を見ていただきました。

アオキは雌雄異株、雄株と雌株が分かれています。当然、雄花と雌花があるわけです。花の違いを白黒写真で紹介です。

さて、花はどんな色なのでしょうか?「白じゃない?」「黄色?」「ピンク?」

正解は出ませんでした。予想を上回る小豆色なのです!

 

アセビの花が鈴なりです。漢字では「馬酔木」と書きます。

馬が食べると酔ったようにふらつくことから、この字となったそうです。

隣に並んだシキミと一緒に有毒植物を紹介しました。

 

日当たりの良い斜面にはロゼット植物がいっぱいです。

ロゼットは植物が寒い冬を越すための戦略です。

どんなメリットがあるのか紹介しました。

雑草と言われてしまうような植物がよく考えているなあと感心しきりです。

 

きれいなフキノトウがありました。これも春ならではです。

フキノトウの天ぷらがおいしくできる方法を伝授してもらえました。

 

辺り一面、コナラのドングリが芽吹いていました。

根っこが出て、殻が割れて、中から発芽のための栄養を貯めた赤い子葉が見えています。この後、緑の本葉が出てくるのです。

 

オマケがありました。

山道にツチグリが鎮座してみえました。踏んでしまうにはもったいないと紹介しました。雨と乾燥によって形を変え、移動して行きます。

ツンツンとつついて胞子が舞い上がると「お~~っ!!」と声が上がりました。

 

12時頃に戻ってくると案の定雨がパラつき始めました。最近の天気予報はよく当たるとどなたかが言ってみえました(笑)

 


2025年2月12日(水)百年公園ワンコイン散策会

2025-02-12 19:48:11 | 百年公園散策会

タイトル「野鳥観察のコツ、教えます!」

寒い時期ですが、野鳥観察に適した季節です。先週の雪もまだ残るなかの散策会となりました。

 

〇どんな鳥がいるかな

百年公園で見つかりそうな鳥を先に5つ紹介しました。

シジュウカラ、ヤマガラ、メジロ、ジョウビタキ、ヒヨドリ

さて、どんな鳥が見つかるでしょうか。

 

〇ヒヨドリ

「ヒーヨ、ヒーヨ」鳴き声のほうを見るとヒヨドリです。

畑の野菜を食べるので、農家さんにはちょっと困った鳥です。

波状に飛ぶ特徴があるので、飛んでいるときも見分けやすい鳥です。

 

〇シジュウカラ

おなかにネクタイがついているような黒い模様が特徴のシジュウカラ。このシジュウカラに似た鳥で、おなかがオレンジ色のヤマガラも見つけました。

 

〇メジロ

名前の語源にもなっているように、目の周りが白いのが特徴です。視力検査のときのCのマーク(ランドルト環)に似ていますね。

 

〇サザンカ爪痕

今日は鳥だけでなく、鳥に関係する植物も紹介しました。今、赤い花が目立っているサザンカです。

このサザンカは鳥媒花で、鳥に花粉を運んでもらい受粉する花です。

花びらに鳥が止まった爪痕があるのがわかりますか?メジロの爪痕でしょうか。

 

〇鳥の種散布

鳥は受粉だけでなく、植物の種を運ぶ役割もあります。

実を食べた鳥のおなかで果皮が消化され、種がふんに混じって排出されることにより、植物の種は遠くまで移動できるのです。

ご褒美の実をあげて、種を運んでもらうという持ちつ持たれつの関係です。

 

今日見つかった鳥(鳴き声も含めて)は、最初の5つのほかに、ハシブトガラス、ムクドリ、トビ、シロハラでした。見られる数も種類もちょっと少なかったのですが、今後の散策会で鳥を見つけたらまたご紹介したいと思います。


2024年11月13日(水)百年公園ワンコイン散策会

2024-11-16 08:21:22 | 百年公園散策会

タイトル「ドングリのせいくらべ?」

 

「オオオナモミ」

北アメリカ原産の「ひっつき虫」です。ひっついても大丈夫です・・大きいので取りやすいですから!

(ちょっと痛いですけど・・)

 

「カラスウリ」

種子の形が「打ち出の小槌」や「大黒様の顔」に似ているため、カラスウリの種子はお金を呼ぶ縁起物です。あなたのお財布に入っていますか?

 

「ミヤマガマズミ」

試食あり!皆さん「酸っぱいー!」の反応でしたが、でも優しい酸っぱさですね!

 

「似た者同士」

クヌギとアベマキはとっても似ています。ドングリの殻斗には個体差もあります。

「こっちかい?」「そっちかい?」「どっちなんだい?」

葉裏が白なのはアベマキ(写真右)、葉裏が緑なのはクヌギ(写真左)です。

 

「正解は」

「コシアブラの果実には何個の種子が入っているでしょうか?」

絵での説明が解りやすかったです。正解は2個です。

 

「ウメモドキ」

葉の形がウメの葉に似ていることから、この名があるそうです。並べて比べると随分違いますが、

モドキだから、良いのかな?