「うだつが上がる!!」
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美濃市は,1300年も昔から高い紙すき技術で全国に知られていました。2014年には、本美濃和紙がユネスコ無形文化遺産登録に認定されました。うだつとは、屋根の両端にある防火壁のことを言います。火事が多かった江戸時代、類焼を防ぐ工夫として設けられました。その軒飾りは富の象徴として、今も町屋の屋根に上がっています
「旧今井家住宅」
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もっとも古いうだつの上がる町家で、江戸末期から昭和16年頃まで庄屋(納税や役所の事務)を務めてきた和紙問屋。卯建の右と左で様式が異なることから右側が江戸中期に建てられ、左は明治初期に増築されたようです。奥座敷1部屋で現在の価格にすると3千万円位とも言われているそうです。屋久杉の天井板、欄間の透かし彫り、床柱など豪商時代の栄華をうかがわせます。座敷に座り庭を眺め水琴窟の音を聞くと何とも癒されます
「川船」
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江戸時代以降、長良川を利用した輸送により岐阜市長良橋近くの川原町界隈は重要な港町で、奥美濃からの木材、美濃和紙などの陸揚げ場所となり栄えました。美濃和紙を得た岐阜では伝統工芸品の岐阜提灯、岐阜和傘、岐阜うちわなど、美濃和紙は岐阜の地場産業には欠く事のできない最重用品でした。
「川湊灯台」
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上有知(こうずち)湊灯台。出船入船どれだけの船がこの港を利用したのだろう?当時の繁栄がしのばれます。現在長良川に有る灯台は美濃市と岐阜の河原町灯台です。
「杉玉」
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作り酒屋の軒先に緑の杉玉を吊るす事で新酒が出来た事を知らせる装飾品です。吊るされたときは緑の葉ですがやがて枯れて茶色になります。この色の変化が新酒の熟成の具合を伝える物と言われます。他にも杉の葉は酒の腐敗を防ぐことから杉の葉を吊るすとする説もあり、元々は酒の神様に感謝を捧げるものであったとされています。杉玉が現在のように球状になったのは江戸時代後期からと言われます。
むくり屋根
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普通の屋根は直線ですが、こちらの屋根は「むくり」といった曲線の屋根です。反り瓦は神社仏閣に使われ格式、荘厳を表しているのに対し、むくり屋根は、低姿勢、丁寧を表し、日本独自に発展し身分制度にも影響を与え多くの商家の屋根に利用されたと言われま。、この「むくり屋根とうだつ」は一見の価値ありです。