ふれあいの森自然学校 活動報告

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恒例バス散策ツアー顛末記 in 乗鞍岳散策  2017年7月26日水曜日

2017-07-27 19:50:27 | バス散策

今回のバス散策は乗鞍岳ですが2コース設定しました。①剣が峰登山コース②お花畑&ライチョウ探しコース,この二つで実施しました。前日までの天気予報などは良い情報が入らず、ヒヤヒヤのしどうしでしたが何と当日だけが良い天候でした。神がかり的です。

まずは乗鞍岳散策剣が峰コースから・・・

ハイマツ

左右に広がるハイマツ大群生地、ハイマツが生える場所から上には、高木は育たない目印になっています、主幹がなく枝が地面を這うように伸びる事から這い松とよばれる五葉松の仲間です、ライチョウが天敵から身を守る隠れ場所になり芽や種がライチョウのエサになります。

見えました、頂上

 

雲に覆われ始めた頂上と大雪渓です、大雪渓ではスキーを楽しむ方々の姿も見えました、この後、晴れていた空がアッという間に雲に包まれました、あと少しで肩の小屋です。

 皆さん、笑顔

頂上にて皆さんと記念写真です、晴れ、曇り、雨が目まぐるしく変わる山の天気でした登頂15分前には雨で頂上では曇り空、下山10分には晴れ、その後は曇り空と晴れ間で無事下山できました

お花畑とライチョウコースは・・・・

目的のライチョウ親子です

お花畑は時折濃い霧の中に包まれてとても幻想的な雰囲気を醸し出していました。そんな中,ミヤマキンバイやミヤマキンポウゲの黄色い花や,ハクサンイチゲの純白の花、また名前のまんまのクロユリ等正に百花繚乱状態です。ゆっくりと木道を一周。その後大黒岳へ歩を進めます。ほんの少し小雨がぱらついてきましたが,標高2772mまで来ると止んでいてここで昼食です。なんとそこでイワヒバリの夫婦が近くに来てくれたり、ライチョウの雌が傍に居たりと大サービスです。食事を終えて下りはじめ、暫くすると今度はライチョウの親子連れです。とんでもないプレゼントに一同大感激です!!

更に希少種ムシトリスミレ

ここ乗鞍に詳しい現地ガイドの人でさえこの存在は知らないようです。話には聞いていたのですが現物がこの乗鞍に有るとは。またそれを目にできる幸運も味方してくれました。葉の上に粘球が出来そこで捕まえた虫を消化吸収するようです。貧栄養を生き抜くための知恵です。これだけでも珍しいのにおまけに2㎝弱の黄色地に黒の柄、縁が紫色と言うとても綺麗なオオキンカメムシと言うカメムシもお出迎えしてくれました。

1足す1は・・・

お花畑散策チーム一同記念撮影です。高山植物の花開く時期はとても短くあっという間に咲き終えてしまいます。一週間前に下見した時に咲き始めていたキバナシャクナゲなどは見る影もなくタケシマラン等も種姿でした。でもコマクサのピンク色やハクサンイチゲの純白。ミヤマキンバイ・ミヤマキンポウゲ・ウサギギク等の黄色。イワキキョウの紫と色とりどりの高山植物のオンパレードをしっかりと満喫できた一日でした。皆さんお疲れ様でした。

今回は現地ガイドの村田さんに剣が峰までの案内をお願いしました。村田さん語録【今出会える風景・風・音、そして人、全てが今出会える「一期一会」の出来事です。次に来た時には絶対に出会えません。いまこの時間の「一期一会」を大切にお楽しみください】との事でした。正にそうですね。参加者皆さん、またガイドの村田さん、ありがとうございました。お疲れさまでした!(^^)!

コメント (2)
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2016年10月12日(水)百年公園ワンコイン散策会 タイトル「木のみ・木のまま」

2016-10-13 21:29:38 | バス散策

「親です」


秋晴れのこの日、散策会の受付の横でウラナミシジミの産卵に出会うことが出来ました。何頭もの雌雄が植栽されているマメ科のベビーマラカスの周りを飛び交っています。
                                  「卵です」


そのベビーマラカスの葉に卵を一個ずつ産み付けているんです。普段見る事も、見つけることも難しいウラナミシジミの生みたて卵です大きさは1mmの半分ぐらいでした。検索の結果この辺りでの冬越しは出来ないとか?春暖かい地方からだんだん北上するようですが、今産み付けた卵はダメなの(>_<)
                                                                                                                    「コナラの殻斗ではありません」


今年の9月は雨が多かった事からか?キノコも豊作で百年公園も色々なキノコを見る事が出来ました。コナラの殻斗の様なこのキノコ「クチベニタケ」です。ホコリタケの1種でキノコを叩くとホコリが出ますが、私は叩かれてもホコリは出ません。なぜなら政治家では無いからです!!、キノコのホコリは胞子です。

「コナラの堅果」


百年公園は里山に有り、コナラの木が多数自生しています。今年はドングリの当たり年で散策路はコナラドングリのじゅうたんのようです。歩くたびにピシピシどんぐりの爆ぜる音がします。

                                                                       「ツブラジイです殻斗付き」


金華山と言えばツブラジイ。ツブラジイと言えば金華山で有名ですが、百年公園には左にスダジイ、右にツブラジイの見比べスポットがあるんです。大木にもかかわらず、どちらも枝が低く目の位置で実の成っている所が見られるのです。「いつ見るの」・・・「今でしょ」!!

                                                                    「探し物は何ですか?」


カケスやリスなどの貯食の体験をしてもらいました。散策の出発前に各自3個のドングリを指定範囲内に見つからない様に隠してもらいました。散策後に探し出してもらいましたが見つけた人はうれしそう、見つけられない人は残念そうな顔でしたがお遊びなので結構楽しんでもらえたようです・・・

暑くもなく寒くもなく、気持ちの良い秋日和の散策でした。尾根伝いにぐるっと半周したのですが色々の秋の実が其処彼処にあり総勢10名の散策会も十分楽しんでもらえたようでした。ご参加ありがとうございました。

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霧ヶ峰&八島ヶ原湿原バス散策・・・顛末記 パート1

2016-07-28 20:12:44 | バス散策
車山の肩は夏の花が百花繚乱

車山の肩は初夏のニッコウキスゲからシシウド、クガイソウ、ツリガネニンジン、イブキトラノオ、マツムシソウなど夏の花に移り変わり、霧ヶ峰一体はこれから盛夏を迎えようとしています。

                   岐阜では見ることが・・・

この霧ヶ峰高原は室町時代から人の手が入っているようです。江戸・明治・昭和の初期まで9集落の入会地だったようでお陰で今現在の景観が保たれた歴史が有るようです。そんな草原の歌姫ですね。爽やかな高原を渡る風に乗って、ホオアカがしきりに歌っている声が響いてきます。他にもノビタキ・ウグイス・カッコウ等が盛んに囀っています。岐阜では経験できない目と耳と肌での体験が出来ました。

                                                      はい!チーズ!!

湿原に足を踏み入れる前に参加者全員で記念撮影です。ここ八島ヶ原湿原は岐阜や中京方面よりどちらかと言うと関東方面からのお客さんが多いようです。一周する間何組かの学生集団とすれ違うのですが「どちらから?」の問いかけに「東京です」との回答でした。私たちでもこの環境はとても感動するのですから都会の人にはたまらない景色でしょうね・・・私たちの満足度もこの画像の顔を見てもらえば一目瞭然なのでは!(^^)!

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霧ヶ峰&八島ヶ原湿原バス散策・・・顛末記 パート2

2016-07-28 20:04:55 | バス散策
   「出発の前に」

長野県のほぼ中央霧ヶ峰高原の八島ヶ原湿原にある八島ヶ原ビジターセンターのインタープリター増田さんより説明を聞きました、約1万2000年前窪地に池ができ土砂が入りアシなど水生植物など生え、枯葉枯草など寒冷地の為完全に分解されず泥炭となり堆積していきました、その繰り返しで水面と泥炭がほぼ同じになり低層湿原ができ、その後ミズゴケ類がドーム状に盛り上り高層湿原が出来上がります、湿原は枯草などの堆積を繰り返し低層、中層、高層湿原、陸地に変化していきますがなんと言う事でしょう、その堆積は1年間約1㎜です自然の凄さ奥行きの深さを感じました。

                            高層湿原での今昔

八島ケ原湿原の木道周囲には、初見の色鮮やかなアサマフウロやアカバナシモツケが目を惹きますが、その裏では2つ目の池の「鬼ケ泉水 」が近い将来陸地化する恐れがあるということも知っていただきました。環境が変わっていくと今目の前にあるお花たちも将来は他の植物に変わっていくことも考えられるのです。

                                                    「ナンテンハギ」

「ワアー!!アズキナだー」有りました、八島ヶ原湿原に有りました。驚きと嬉しさでした郡上北部地域では、「アズキナ」その名前です。春の山菜で、柔らかな葉先をおひたしにして食べます毎年春に食べないと「春が来ない」と言われる方も見えます。この地域の、老若男女が口をそろえて言われます
畑やその法面に植え育てた、マイアズキナを持っている方もあります、まさに郡上地方のソウルフードです本名は「ナンテンハギ」

総勢43名の散策でした。昨夜からの天気予報がとても心配でしたが終わりかけのほんの少しぱらついた程度で、暑くもなく寒くもなく快適な散策でした。八島ヶ原湿原の南は天竜川で長野・愛知・静岡を経由して地球上で一番古い太平洋に、北は千曲川を経由して地球上で一番新しい日本海に流れていきます。そんな1億8千万年前に出来た太平洋と、1千6百万年前に出来た日本海に挟まれた奇跡の大地に居住している幸せも実感できたような気がした今回のバス散策でした・・・次回は今回よりグレードアップしたスポットを企画しますので又の参加をお待ちしております。ありがとうございました。

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