ふれあいの森自然学校 活動報告

ふれあいの森自然学校が活動している内容を紹介しています。
このブログをご覧の皆さんも気軽に参加してみましょう!

2023年5月25日(木)椿洞ワクドキ自然散策会 in 畜産センター公園

2023-05-27 08:21:58 | 椿洞散策会

テーマ:「緑に囲まれた森の中で新発見!」 

 

今年度初めての散策会です。昨日とは打って変わって曇天の空模様です。少々不安に感じる中、薄日が差してきたのでほっとしていたら?何と!たくさんの方たちに参加していただけました。公園のビジターハウスの前にて本日のスタッフ紹介と注意事項の連絡、軽く手足の準備運動を行い、散策会スタートです。

ビジターハウス横の広場でムクノキの紹介です。若葉と枯葉に触れてもらい、ヤスリ機能があることを確かめてもらいました。実は、一部の人には参加受付の時、枯葉の名前を伏せて爪を磨いてもらいました。それがこのムクノキであると種明かしです。

ユリノキの花紹介です。残念なことに低い枝の花は枯れていましたが、見上げた枝に有った花を観察し、特徴ある葉の形を覚えてもらいました。

次に、カラタネオガタマの紹介です。この木では、花の香りを確認してもらいました。いろいろな香りの意見が出ましたが、おおむねバナナの香りで決着しました。

山道に入る所のトチノキの紹介中に、葉の裏側に毛虫を発見!クスサンと言う大型の蛾の幼虫で、シラガタロウと呼ばれる事、サナギが網の繭を作る事を説明しました。

さあ、これから森の中に入ってゆきます。まさに緑に包まれて行く、清々しい感覚です。

ササやぶの中にササユリが咲いていました。白色に薄いピンク味がある蕾や花には感激の声が聞こえました。

椿の森の斜面を移動しています。狭い山道では参加者の長い列が続きます。頭上では夏鳥のサンショウクイの鳴き声が?しばし耳を澄ませて聞き取りです。

広い管理道に出た道端で、ヒメカンアオイを見ていた人がギフチョウの幼虫を発見!初めて見る人ばかりで全員カメラマンになりました。

タイサンボクの紹介です。大きな蕾と花が咲いていました。

タイサンボクの花に顔を近づけて香りを確認してもらいますが、皆さん!自分の顔と同じくらいの大きさにビックリ!

アジサイの紹介です。例年より早く咲き始めました。この花の色合いには、いつも不思議さを感じてしまいます。

最後に湿生植物園の傍の谷川に植栽されたナツグミの実を試食、甘さと渋みを確かめてもらいました。

 

今日の散策会への参加人数は33名となり今までの最高でした。広場での説明等には問題がありませんでしたが、山道に入ってからはどうしても狭く、場所の確保が困難になることが多々ありました。それでも何とか森の緑の中で植物や鳥、昆虫に接してもらい「見る。聞く。触る。嗅ぐ。食べる。」など五感を充分に楽しんでいただけたものと思います。

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2023年5月24日(水)ふれあいの森ワンコイン散策会

2023-05-24 18:09:43 | ふれあいの森散策会

タイトル「花咲き乱れる季節を歩くと?」「いろんな花を見つけたぁ~い!!」

今月は花をテーマに咲き乱れる花をたくさん見てもらいました。

 

ツツジ科ツツジ

5月になって咲くのはサツキと言われますが、サツキもツツジの仲間です。上の方にある花弁には蜜標(みつひょう)あるいはネクターガイドと呼ばれる斑点がついています。花粉を運んでもらう昆虫に「ここに蜜があるよ!」と教える目印です。写真では花糸と重なって少し見にくいですが、蜜標のある花弁は折りたたんだようになっていて管状のくびれとなり、そこに蜜をためています。管状の口を持つチョウたちに蜜が取りやすくなっているようです。

 

マメ科 コメツブツメクサ

先週はいっぱいに群生していたのですが草刈りされてしまい、きれいさっぱりなくなっていました。別の場所での紹介となりました。その場所は草刈りされてないようでコメツブツメクサの草丈がずいぶん大きくなっていました。コメツブツメクサとヒトによる伐採との戦いがありますね!

 

氷池

明治末期から昭和初期にあった氷池の跡地を紹介しました。草刈りされていたので全容が見渡せました。今どきの気温だから氷の話もゆっくり聞いていられます。寒いときはかないません。

 

花さがし

「いろんな花を見つけたぁ~い!!」と薬木広場で咲いている花を探してもらいました。「名前が分からなくてもいいので見つけた花の数を数えてきてください!」という指令の元、参加の皆さんがかがんで小さな花も探し出します。10分ほどで15個以上見つけた方が3人みえました。

 

アジサイ科 ウツギ

そのあと花の紹介タイムです。名前の分からなかった花の「これ何?」がいっぱい出てきました。薬木広場で一番咲き誇っていたウツギです。「ウツギは卯の花とも言われます。」「え?卯の花ってこれなの?」「おからではないですよ(笑)」

 

オオバコ科 オオバコ

「ここにも花が咲いていますよ!」オオバコを紹介しました。雄しべが見えています。花としてカウントされた方は少なかったのではないかな?

 

今日は21人の方に参加してもらえました。朝ドラ人気で植物に興味を持った方も多いようです。初めて参加の方もたくさんみえて、「絶好の散策日和に楽しいお話が聞けて生き返りました。」と話され、喜んでいただけたようです。

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自然観察さんぽ(各務原西ライフデザイン) in 笠田広場

2023-05-18 18:17:55 | 各務原講座

「河原なのに林!?」

 

掴みは句点の打ち方は?

カラスノエンドウの句点は何処に打つのかの質問に有難い事にカラスノ、エンドウと答えて貰い後の説明が楽になりました。同じ場所に生えているスズメノエンドウもカスマグサも種などを見て貰いました。で、子供の頃に還ってCCBを鳴らしてもらったのですが私は鳴りませんでした・・・

 

クワコ

カイコの原種とも言われているクワコです。4~5回下見に来ているのですが居る場所が変わるので見つけられない時が有るのです。で、もしかして今日見つからなかったらNGなので昨日のうちにゲットしてきましたが1時間前に確認したら居ました。有難い。皆さん初見の様で結構盛り上がりました。

 

イボタノキ

この河川敷は河原なのですが周りをうっそうとした竹藪と樹木が繁茂しています。一寸変わった場所です。そんな中の樹木の一つにモクセイ科のイボタノキが彼方此方に自生していて今花盛りです。モクセイ科ですから早速香りを嗅いでもらいました。

 

クールダウン

草原の竹の広場が有るのでそこで15分寝転がってもらいました。とても暑い日でしたから日陰の木漏れ日の中結構気持ち良かったようでした。

 

お土産

最後に堤防に生えている外来種のハルガヤを持ち帰ってもらう為に抜き取って貰いました。何故持ち帰るのかと言うと日に日に日にちの経過によって香りが変わって行くのです。しかも良い香りに変わるのです。来月の講座の時の皆さんの感想が楽しみです。もちろんハルガヤもカンソウしないと香りが出ませんからね!(^^)!

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第5回案内人養成講座その2「一番見かける昆虫かも」

2023-05-15 08:21:05 | 案内人養成講座

多分皆さん初めてなのでは?

軽妙洒脱な木野村先生の掴みですっかり皆さんリラックスしてアリの話に引き込まれていらっしゃいました。

 

岐阜県のアリ

パワーポイントを使って岐阜県のアリ情報を見ていきます。何と木野村先生の名前の付いたアリも居てしかも今まで発見されていなかった新種も幾つか見つけられているようです。兎に角凄い先生の講座です。

 

午後から面白いシロアリの動き

 ボールペンで囲った模様の中にシロアリを入れるとその中から外に出ないでグルグル回るのです。皆さん一斉に目を丸くして見つめていました。

 

他の昆虫の話も・・・

 最後の方はアリの話ではなく他の昆虫の話も飛び出しました。虫こぶを観察して寄生バチや寄生バエ等が出てくるところまで観察し続けると言う、案内人にはとても大事な事です。そんな話までして頂きとっても為になりました。

受講生の皆さんも有意義な一日だったのではと思った次第でした。木野村先生ありがとうございました。

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2023年5月10日(水)「植物と動物のフシギな関係」in 百年公園

2023-05-10 20:20:53 | 百年公園散策会

先月は降水確率が高く中止となったため、今年度初めての散策会です。今日は参加いただいた方が20人越えの賑やかな散策会となりました。

 

緑が気持ちいい季節です

 

クスノキ ダニ室

まずはクスノキの葉の観察。「クスノキの葉をよ~く見てみると、小さな膨らみがありますね。実はそこに、ダニが住んでいます。」とお伝えすると、「きゃ!」「やだ~」との声が…まさかそんなところに虫がいるとは思いませんよね。ダニ室と呼ばれている部分です。話すと長くなるので割愛しますが、植物が虫を住まわせて活用している例です。

 

チチコグサ

ハハコグサを知っている人は多いかもしれませんが、それに似たチチコグサという草があります。そしてチチコグサに似た、チチコグサモドキという草もあります。そんな3つの草が同じ場所に生えていました。なんだか微妙な三角関係!

 

エゴノキ

この季節、エゴノキの花が鈴なりに咲いています。そして葉に目をやると、葉が巻物のようになっていることがあります。エゴツルクビオトシブミという虫が葉に卵を産んでその葉を巻いていきます。孵化した幼虫の餌であり、敵から身を守るシェルターにもなります。

 

トチノキ

背が高い木が多いので、花を間近に見ることは少ないですが、トチノキの花が咲いていました。トチノキの実は、栃餅や栃の実せんべいなどに使われます。実をつけたところも見てみたいですね。

 

植物は動物の食べ物になります。動くことができない植物は、ただ一方的に食べられるだけでなく、花粉を運んでもらう、種を運んでもらう、ボディーガードをしてもらうなど、うまく動物を利用している面ももっています。

植物と動物の関係について考えると、自然を見る目が変わってきますよ!

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