テーマ:「緑に囲まれた森の中で新発見!」
今年度初めての散策会です。昨日とは打って変わって曇天の空模様です。少々不安に感じる中、薄日が差してきたのでほっとしていたら?何と!たくさんの方たちに参加していただけました。公園のビジターハウスの前にて本日のスタッフ紹介と注意事項の連絡、軽く手足の準備運動を行い、散策会スタートです。
ビジターハウス横の広場でムクノキの紹介です。若葉と枯葉に触れてもらい、ヤスリ機能があることを確かめてもらいました。実は、一部の人には参加受付の時、枯葉の名前を伏せて爪を磨いてもらいました。それがこのムクノキであると種明かしです。
ユリノキの花紹介です。残念なことに低い枝の花は枯れていましたが、見上げた枝に有った花を観察し、特徴ある葉の形を覚えてもらいました。
次に、カラタネオガタマの紹介です。この木では、花の香りを確認してもらいました。いろいろな香りの意見が出ましたが、おおむねバナナの香りで決着しました。
山道に入る所のトチノキの紹介中に、葉の裏側に毛虫を発見!クスサンと言う大型の蛾の幼虫で、シラガタロウと呼ばれる事、サナギが網の繭を作る事を説明しました。
さあ、これから森の中に入ってゆきます。まさに緑に包まれて行く、清々しい感覚です。
ササやぶの中にササユリが咲いていました。白色に薄いピンク味がある蕾や花には感激の声が聞こえました。
椿の森の斜面を移動しています。狭い山道では参加者の長い列が続きます。頭上では夏鳥のサンショウクイの鳴き声が?しばし耳を澄ませて聞き取りです。
広い管理道に出た道端で、ヒメカンアオイを見ていた人がギフチョウの幼虫を発見!初めて見る人ばかりで全員カメラマンになりました。
タイサンボクの紹介です。大きな蕾と花が咲いていました。
タイサンボクの花に顔を近づけて香りを確認してもらいますが、皆さん!自分の顔と同じくらいの大きさにビックリ!
アジサイの紹介です。例年より早く咲き始めました。この花の色合いには、いつも不思議さを感じてしまいます。
最後に湿生植物園の傍の谷川に植栽されたナツグミの実を試食、甘さと渋みを確かめてもらいました。
今日の散策会への参加人数は33名となり今までの最高でした。広場での説明等には問題がありませんでしたが、山道に入ってからはどうしても狭く、場所の確保が困難になることが多々ありました。それでも何とか森の緑の中で植物や鳥、昆虫に接してもらい「見る。聞く。触る。嗅ぐ。食べる。」など五感を充分に楽しんでいただけたものと思います。