ふれあいの森自然学校 活動報告

ふれあいの森自然学校が活動している内容を紹介しています。
このブログをご覧の皆さんも気軽に参加してみましょう!

3月26日なるほど自然講座

2017-03-28 14:02:08 | なるほど自然講座

 なるほど自然講座の最後の講座は「金華山誕生の秘話」です。岐阜大学の小嶋先生の引率でスタートします。

 

金華山と言えば岐阜市のシンボル的な存在です。遠くから眺めると山頂部が尖って見えますが、火山が噴火してできた山でしょうか?

 

その秘密を探るために昔伊奈波神社があった丸山まで歩いてみることにしました。瞑想の小道の登山道から山肌を見ると、岩々していて木の根っこも露出しており土壌が浅そうです。

 

よくみると岩が何層にも重なり、縞のような筋がたくさん入っています。火山が爆発してマグマか らできた岩だったらこのような縞模様の筋は入りません。ということは金華山は火山じゃないということがわかりますね。丸山まで歩いてみると、コース上にこの縞模様の岩がずっと続いているのがわかります。横縞のもの、縦縞や斜めのものなど様々です。いったいどんな大きな力が加わってこのような変化ができたのでしょうか?

 

烏帽子岩のある丸山に到着です。昔伊奈波神社があった場所です。この丸山一体はごつごつしていて土壌もほとんどありません。岩石の欠片を拾ってみると、コップを割った時のようなガラス質であることがわかります。

 

このガラス質の岩石の ことをチャートといって、生物の死骸が堆積してできたものです。岩石の欠片を薬品で溶かして顕微鏡で調べてみると何万個もの放散虫から組成しており、またこの岩石の持つ磁場の方向を調べていくと堆積時の場所まで分かるそうです。その結果、金華山は約2億年前の三畳紀に南半球の赤道付近で放散虫が堆積してできたものであり、それがプレートの移動で北上し海溝に沈み込む際に当時の大陸にくっついたものと考えられます。堆積した岩石の縞模様が縦のものや変形しているものがあるのは想像もできないような大きな力が働いた証拠ですね。金華山の誕生を知ると、180度金華山の見方が変わりますー☆「富士山」よりも金華山は悠 久の歴史があるのですから、これは自慢できますね♪

 なるほど自然講座は4月から「美濃まるかじり講座」として生まれ変わります。5年間、ありがとうございましたm(__)m

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2017年3月  見つけてみよう!「早春のチョウと花」 in ふれあいの森

2017-03-23 09:24:11 | ふれあいの森

朝から青空で光がいっぱいです。でも昨日の雨のせいか気温が上がらず、寒い寒いと皆さん日なたに集まってみえました。先週はポカポカ陽気だったのに!三寒四温とはよく言ったもので、春は少しずつしか近づいてこないんですね!

 

                         春の妖精!

日陰の山道に入っていくとショウジョウバカマが花盛りでした!お話その1 ショウジョウバカマが性転換??(@_@) ショウジョウバカマを聞き間違えてショウジョバカマ?少女袴??(+o+)卒業式で??お話その2 葉っぱから赤ちゃんが??(?_?)お話その2を楽しみに登り坂も足取り軽く歩いて行けました。

                             ブロッコリー??


 

接骨木と言われるニワトコの木です!やわらかい新葉がグングンのびています。花芽は見事なブロッコリーになっていました。この日は花粉飛散が「非常に多い」の警戒レベルです(;゚Д゚) マスクの方の多さで分かりますよね!

                             出てきてくれました!!

 

テングチョウです!顔の所が天狗の鼻のようになっています。日の光をいっぱい浴びて体をあたためているのでしょうか、翅(はね)を広げてジッとしていてくれました。おかげでゆっくりと観察することができました。この時季に見かけるチョウは 子孫を残せる大人の形態(成体)で冬を越してきました。寒く長い冬の間は物陰でジッと耐えて、気温が少し上がってくると日なたに出てきます。「よくがんばったね!春になったよ!」と声をかけてあげたくなりますね!

 オオイヌノフグリやホトケノザ、ミチタネツケバナ、オランダミミナグサなど早春の花たちは庭や畑に知らないうちに生えてくる雑草といわれる類のものですが、見方が変われば園芸種と同じように可愛くて綺麗に見えてくるものです。参加された方々がこれからは草取りをする時はひとつひとつ確かめて取りたい、足元の草に気を付けて歩きたいと話されていました。

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今年で7回目、3・11チャリテイー登山 in ふれあいの森

2017-03-11 21:26:38 | ふれあいの森

                         417.9メートル頂上は?

今年で7回目を迎えました。参加人数32名(義援金のみ2名含む)でした。毎回の事ですがお忙しい中ご参加いただきありがとうございます。今回百々が峰の頂上まで行った事が無い方が数名お見えでしたので出発点の駐車場から頂上を望みました。携帯アンテナが東北方面にそびえています。

ヤマガラがお出迎え

丁度中間地点の三田洞展望地休憩場まで来ました。かわいらしいヤマガラやシジュウガラがこぞってお出迎えしてくれます。運が良いとハギマシコが見えるのですが先頭の数人しか見ることが出来ませんでした。この三田洞展望地で小休止です。

頂上真下の散策道では・・・

ホオジロが目の前に出てきてくれました。もう早い個体は囀りをしている時期ですが出てきてくれたホオジロのオスは未だのようでした。

頂上手前で関方面遠望

頂上手前では藍川橋や岐関大橋・千疋橋などを一望できるポイントが有ります。このポイントから少し左に目をやると遠く御岳も望むこともできます。

12時ジャストに頂上です

頂上展望上から濃尾平野一望です。遠くには名古屋ツインタワーなども望めもやが掛かってなければ伊勢湾に浮かぶタンカーの姿を見る事も出来る素晴らしい場所です。手前のお城をのっけた山が金華山で岐阜城です。この景色を見るとやはり岐阜市で一番高い山だという事が実感できます。

東北に向かって黙とう

毎年の事ですが東北の詩人宮沢賢治の「雨にも負けず」の朗読を聞いてもらってから東北方面に向かって1分間の黙とうです。6年を迎えた未だ復興が進んでいない現状があります。特に原発関連がひどい状況です。忘れもしません【原発さえなければ】の文言を壁に書き残して自らの命を絶った酪農家の言葉が今現在もしっかりと生きている現状です。本当に【原発さえなければ】です。

私たちNPOふれあいの森自然学校の案内人はこの言葉を忘れないようにこれからもできうる限り3・11チャリテイー登山を継続しようと思っています。皆さんも応援よろしくお願いいたします。ご参加いただいた皆様。本当にありがとうございました。

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銀ぶらに負けぬ柳ぶら in 柳ケ瀬 2017-2月26日

2017-03-02 13:16:24 | なるほど自然講座

                      柳ケ瀬のスクランブル交差点?

 

岐阜市内に大型ショッピングセンターができる前までは柳ケ瀬がお買い物の中心地でした。知っている人も少なくなりましたが、昔「まるぶつ」があった場所に現在建てられた岐阜中日ビル前を起点に出発で~す!

                          美殿町のガス灯

 

これは本物のガスを使った明かりです。昭和25年まで路面電車(美濃町線)の発着駅としてガス灯が街路を照らしていました。

                          へえ~!知ってましたか?

 

この赤いポストは昭和32年「新東洋製造」の鋳鉄製で「郵便差出箱1号丸型」といいます。胴体の上下が回転でき道路の状況に応じて差出口と取出口を異なる方向に置けるのです。これができるのはこの「郵便差出箱1号丸型」だけだそうです。最近はレトロなこの丸型ポストをほとんど見なくなりましたね~、とても残念です。

                          岐阜三社まいり

 

ここは橿森(かしもり)神社で子どもの成長をお祈りする神社です。お父さんは伊奈波神社、お母さんは金(こがね)神社、この三社をお正月にお参りするといいことがありそうですよ^^

   柳ケ瀬は湿地帯?

 橿森(かしもり)神社の前の道を若宮通といいます。子どもの神社から発想されて若宮通りと名付けられたそうです。神社から若宮通を眺めてみると道路が下がっているではありませんか!柳ケ瀬はもともと長良川流域の一部で湿地帯の上に作られた繁華街だったのです。そもそも「瀬」がついている地名は水に関係していて、水害の歴史を持つ繁華街なんですね。

                        弥八地蔵といえば・・・♪

 

知らない人がいないというくらい有名な「弥八地蔵」ですね。待ち合わせ場所によく利用しました。今でこそ現代風のコンクリート造りになってしまいましたが、昔はお地蔵様でしたね。弥八地蔵の中に小さなお店が4店舗あり、今も健在でしたので嬉しいですね~

 

後半は柳ケ瀬商店街の中を通って昔からあるお店を懐かしみながら、金神社で締めくくりました。昔の良き時代を次の世代にどうやって伝え残していくのか、課題もたくさんありますが、よい時間を持つことができました。今回案内していただいた「岐阜市まちなか案内人」の皆さん、本当にありがとうございました

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