ふれあいの森自然学校 活動報告

ふれあいの森自然学校が活動している内容を紹介しています。
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2017年6月28日 水曜日 虫のいい話! ㏌ ふれあいの森

2017-06-29 08:54:41 | ふれあいの森

本格的な梅雨に入ったと思いきや、昨夜の雨も出発する頃には止み、虫のお出ましが期待出来る様な予感がするのですが、晴れた日に比べて圧倒的に昆虫の姿が見られない・・?

                                                                          オオスズメバチ


ナツツバキの花を観察し、虫を求めて散策して行きます。何か甘酸っぱい臭いがして樹液を出しているアベマキ発見!オオスズメバチが一心に樹液を舐めています。大きさからみて女王蜂では無く、第一陣で孵化した働き蜂だと思われます。さっきまで雨が降っていたせいか他の昆虫の姿が見られません。残念!

                                                                                セマダラコガネ


カメムシに出合う。誰も触らない!!当然かな?コガネムシの仲間がいました。コイチャコガネ、マメコガネ、センチコガネ・セマダラコガネなど等、盛んに葉を食べるハムシやコガネムシは農家にとっては害虫ですが、良く観察すると色、光沢が綺麗で可愛いものです。

                                                                                      ハエドクソウ


ハエドクソウ(蠅毒草)多年草 有毒植物.虫に関連して、こんな植物が可憐な花を咲かせていました。ハエドクソウは名前の通り、この植物全体に有毒成分があり、昔は根をすりおろし煮詰めた汁でハエ取り紙をつくるのに使われていることに由来すると言われています。先人の知恵に感心すると同時に毒ある植物の多くは、花が可憐なこと。いつもそのギャップに驚いてしまいます。

 雨のせいで沢山の昆虫は見られませんでしたが、雨が止めばチョウやトンボも意外に早く飛び回ることを感じました。身近なところで不思議を感じること出来るのが昆虫の世界です。夏に向かって様々な昆虫たちに出合えることが楽しみです。

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2017年6月25日(日)「ネギをしょっているカモ?」  in 関市中池

2017-06-26 08:42:06 | みのまるかじり講座

今日は関市中池での講座です。昨夜からの雨も止み、暑くもなく寒くもないベストコンデションでの観察です。例年だと池の水位がもう少し高くキンクロハジロやコガモ・カルガモなどが観察桟橋の直ぐ近くまで来ているはずなのです。が、しかし今年は雨が降らなかった為か?水位が低くカモ類が極端に少ないです・・・

                              「出発です」


梅雨のさなかの曇り空、カイツブリの生活の一部を見学です。どんな暮らしが見られますか?皆さんワクワクな感じです

                             「タマゴ3個」


カイツブリの巣の中のタマゴです。他にも3か所ほどに卵を産んでいますが、ここが一番多く、ほかの巣は2個、1個、1個でした。

                                 「家族です」


2羽の親、4羽のヒナ、何ともほほえましい家族の姿ですが親は子供のために水に潜り小魚を取りヒナに与えていました。カイツブリのお父さん、お母さん、あなた方はエライ!!「何だかなあ~、人間界と同じだなあ~」

                           「飛びます、飛びます」


池の脇の桜の木に止まっていました。ツノトンボはウスバカゲロウの仲間ですから優雅な飛び方をしました

                                「果実です」


ホオノキ果実です、直径15Cm位の大きなスプーンのような花で、丸まった花弁が69枚集まって咲く姿は見事です。そしてこの果実も見事です。葉は燃えにくく風味が良いので郷土料理には欠かせない材料になっています。朴葉みそや朴葉寿司として活用されてます。

                             「あたためちゅう」

カイブリが今卵を温めています。とても警戒心の強いカイツブリですが、卵を守ろうとしているのでしょうね・・・この時ばかりは近づく私たちにギリギリまで巣から離れませんでした。お陰でカイツブリの頬の赤茶色をはっきりと肉眼で見る事が出来ました

 この池は芦原がなくカイツブリは池の岸辺に並べられた発泡スチロールの上に巣を作っていました。今どきの住宅と同じでカイツブリも新建材を利用しています。

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小学生対象観察会プログラム対応講座 in 岐阜農林高等学校環境科学科

2017-06-22 10:27:02 | 出前講座&特別講座

第二回目「環境科学科」の生徒たちへの講習です。北方町の核廃絶を願うために造られた平和公園内での講座です。先ずは広島から植栽されているアオギリと、長崎から植栽されているクスノキの説明は外すわけにはいきませんね。対象者が小学生という事なので簡単で面白いと思われるようなプログラムを組んでみました。はてさて、どうなる事やら・・・

                             どんぐりコロコロ

どんぐりと森の動物たちの関係を体験してもらうべく、一番最初に体験してもらったのは、前もって作っておいた、紐で囲ってある5m四方の場所2か所に6名ずつ、各自3個のどんぐりを隠してもらいました。その後にこの画像の「どんぐりコロコロゲーム」です。竹で出来た樋の中のどんぐりを階段の一番上から順次運んでもらいます。最後に竹筒の中に入れるのですが、3人の呼吸が合わないと上手く運べません。結構盛り上がりました。そのすぐ後に例の隠したドングリを探してもらいます。2か所ですから相手の隠したものを探すと思っていた生徒たち、まさか自分で隠したのを自分で探すとは思ってもいなかったのでしょう、3つとも探し出した生徒は5名程。1個しか探し出さなかった生徒が3名程と大体動物がかくして探し出すのとほとんど同じという結果でした。ちなみに野鳥などだと90数パーセントの確率で探し出すそうです。

ガードマンを探せ

この辺りに居る「ガードマンを探せ」そしてその「ガードマンの給料は誰が払う」という課題です。分かった人は私に報告するように・・・最初に出た答えは「僕!」【誰のガードマン?】「自然の」流石環境科【給料は?】「えー!!」ダメじゃん!!二人目「中さん」【誰の?】「自然全般」【給料は出ないよ!!】「そうですね・・・」ダメじゃん!!と言う様なやり取りが有り回答者なし。

ガードマン参上

どれがガードマンか?答えは桜の葉のガードマンです。アミメアリが桜の葉の元に有る花外蜜腺に来て全体をパトロールします。給料は桜の葉が出す蜜です。アリと葉の持ちつ持たれつの関係です。依頼主によってガードマンがボデーガードに変わる場合も有ります。アブラムシが依頼主の場合はボデーガードを務めます。給料はやはりアブラムシが出す蜜です。

面白いもの発見

各自が面白いと思うものを発見してもらう事にしました。ここ平和公園は全面が芝生で覆われていますので面白い物を発見するのが難しい場所ではあります。西側に流れる伊自良川の河川敷にそこそこ面白いものが有り各自がいろいろ持ち寄ってくれました。その一つです。服に直ぐ引っ付くので面白いと感じたようでした。カナムグラと言いますが引っ付く理由はこの茎や葉に逆棘がビッシリと生えていて服の繊維に絡みつき引っ付きます。自然の中でじっくり観察すると今まで見えていなかった事でも見えてくることを実感してくれたようです。

舟作り

伊自良川の川原に生えているショウブやススキでササ船を作って貰いました。ササ船を作った事が無いようで喜んでチャレンジです。出来上がったものを小水力発電のある水路で進水式です。

水辺の時間

このササ船作りは小学生対象にはとても良いと感じたのでしょうね・・・自分たちがすっかり楽しんでいるようでした。

 

2回にわたって環境科学科の生徒たちと自然を題材に楽しませてもらいました。今年は小学生を対象に5回ほど観察会を行う予定だとか・・・最初にレクチャーした「一番大切なことは、まず自分が楽しむこと。自分が楽しくないのに人が楽しむわけがない!!」という事を忘れないで頑張って楽しんでほしいと思った次第です。これで2回のミッション完了です。ありがとうございました!!

 

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2017年6月14日(水) 「香水さがし」 百年公園ワンコイン散策会

2017-06-14 22:02:03 | 百年公園散策会

                                                                                     「赤い実」


赤く熟したウスノキの果実です。前年枝の先に春、花を12個下向きに咲かせます。果実は上を向いてこれから秋口にかけて赤く熟し、やや5角形の様に角張り甘酸っぱい果実は美味です。名前の由来は果実の先が臼のようにへこんでいる事からです。

                                                                                      「キンモンガ」


黒と黄色の翅が特徴的な蛾です。幼虫はリョウブの葉が食草です。昼行性で昼間活発に飛ぶ蛾は蝶のような色彩をしたものが少なくありません。タイガーズカラーの蛾で、きっと阪神ファンの皆さんは知って見えるのではないでしょうか?

                                                                                         「サカキの花」


木へんに神と書いてサカキ。咲き始めは白っぽく半透明で神木ということもあり、花が神秘的に見えます。時間が経つと黄色っぽくなります。」神木として枝葉を神棚にお供えしたり、お祓いの玉串に利用。名は栄える木に由来します。サカキは東日本には少ないので、神事にはヒサカキがよく利用されています。

                                                                                       「ニガイチゴ」


百年公園のような里山に自生しています。名前からは果実が苦く食用に向かない事を想像しますが、他のキイチゴと同じように食べられます。種をかみ砕くと少し苦いです

                                                                                      「これは幼虫です」


割と身近に見られる昆虫です。大きさは1センチほどのアミガサハゴロモの幼虫です。とてもユニークなスタイルですね。お尻の所からロウ物質の毛を扇状に出した姿です。自然界、昆虫界は奥が深いですね・・・

                                                                                        「ホオノキ」

食べ物を包む大きな葉、単葉で国内最大級であり、大きな葉は料理を盛ったり、包んだり、燃えにくく、良い風味もつくので、朴葉味噌、朴葉寿司、朴葉包み焼、朴葉もちなど料理に利用されています。葉でたべものを「包む」木なのがなまえのゆらいです。

 今回のタイトル「香水さがし」は、里山の木の葉などの香り、匂いを皆さんで探してもらいました。爽やかな香りや嫌な匂いなどを感じてもらい2時間たっぷりと五感の嗅覚を総動員して楽しんでもらいました。自然の中にこんなに香り豊かな草木が有る事を驚かれていました。

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6月3日(土)森のようちえん指導者研修 in ふれあいの森

2017-06-06 10:10:44 | 森のようちえん

森のようちえん指導者の先生向け研修会を年に1回行っています。危険な場所や生き物を中心に、今見られる生き物も紹介しつつ、子供たちとよく行くコースを回りました。

                          アリを観察


まずは、身近に見られるアリを観察。でもよ~く見るといつも見るアリと何かが違うんです。このアリは「トゲアリ」です。名前の通り、体にとげがあるアリです。他のアリの巣を乗っ取ってしまうんですが、そんな生態にみなさんちょっとびっくりされていました。

                              葉のにおい


かぶれる植物や毒がある植物とそうでない植物には、よく似たものもあります。今回は、ツタとツタウルシ、ミツバとウマノアシガタの違いを観察してもらいました。植物の種類を特定するには、においも手掛かりの1つです。においの代表として、クサギの葉のにおいをかいでもらいました。でも、かぶれる植物のにおいをかぐと鼻が大変なことになるかもしれませんので、ご注意を。

                                                                                     今が盛りです

この時期花と言えばこの樹木の花ですね。ヤマボウシの花が満開でした。花のように見える白い苞が良く目立ちます。真ん中に有るくるっと丸い物体が花です。目立つ苞の上にはコハナグモが訪れる虫を待ち受けています。しかも2頭も・・・良い場所なんでしょうね・・・

                                 鳥の巣はどこだ?


研修の最後に、巣立った後のホオジロの巣を紹介しました。子育て中の巣を見つけても、そっと遠くで見守ってくださいね。

 マムシやスズメバチなど危険な動物も紹介しましたが、むやみやたらと怖がる必要はありません。何もしない人間に襲い掛かってくる動物は、血を吸う蚊やヒルなど、少数です。動物の生態を知ることでうまく付き合っていけるはずです。今日は指導者の先生方への研修でしたが、子供たちにも森の楽しさとともに森でのマナーも伝えていきたいと思います。

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