ふれあいの森自然学校 活動報告

ふれあいの森自然学校が活動している内容を紹介しています。
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気になる木散策 in メモリアルセンター 2017-10-28

2017-10-28 17:16:22 | 出前講座&特別講座

この処台風が毎週末頃に来てくれますね。今週末も22号が北上中・・・そんな中メモリアルセンターで開催される「気になる木」散策が開催されました。運よくスタート時点では雨粒もなしでした。

                 グランドから金華山を・・・

この画面上でもお分かりの様に結構の樹木が周りを取り囲んでいます。運動場故、目の前のグランドにしか目が行きませんが、有るんですよ。結構な自然が・・・今日はそんな所を感じてもらうようにコースを設定しました。

まずは、緊張の解きほぐしから

人工物を直ぐ近くに置いてあります。それを探してもらうのですが、結構見つからないものです。全部で12個置いてあるのですがなかなか見つかりません。でも2回目に全部見つけた方が・・・メモリアルの職員の方でしたけれど!(^^)!

ドングリが・・・

東の外周の一角にマテバシイの木が植栽されています。ここのマテバシイのどんぐりは結構大きいのです。参加してくれた子供さんが喜んで拾い上げていました。

ウバメガシ

グランドの外周に使われている樹木にはウバメガシも植栽されています。この樹木もドングリの木です。剪定をこまめに行われるようで、生っているドングリはほんの僅かしか見当たりません。ウバメガシで有名なのは備長炭の炭ですね。この樹木で作った炭はとても火力が強く、こだわりの焼き物を提供するお店ではなくてはならない炭です。

山菜の王様

こんな所にこんなものが・・・何と山菜の王様と言われる「タラノキ」が生えています。かなりの樹高ですから年数も経過している事でしょう。場所が場所故取られることもなかったのでしょうね・・・このまんま成長してほしいものです。

自生ドングリの見比べ

マテバシイ。アラカシ・シラカシ・ウバメガシ・スダジイ・ツブラジイ・コナラなどが植栽されているようですが今日観察できたのは5種類のドングリでした。参加された方の意見では【この場所にこれほどの自然があるとは思っても居なかった】等の意見を頂きました。場所柄ゆえ樹木や草には目が行きませんが一度じっくり視線を変えてもらうと新たな発見があるかもしれません。

他にもカリン・ケヤキ・ツバキ・ヒトツバタゴ・ハマヒサカキ等々色々の樹木が植栽されています。このツアーに参加されなかった皆様も機会が有ればじっくりと散策してみてください。きっと面白い発見があると思います。

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10月15日美濃丸かじり講座「ドングリマイスターになろう!

2017-10-16 14:41:38 | みのまるかじり講座

皆さん、知っているようで知らない身近なドングリのこと。今日の講座で、お友達にドングリのことを聞かれたら、マイスターのつもりでドングリの面白さを案内できるようになっていただけると嬉しいです。

 

                 ドングリ 7種

日本には自生するブナ科の植物は22種類ありますが、ふれあいの森ではそのうちの12種を観察することができます。ドングリの森といってもいいくらいですね。

はて、さて、落葉樹と常緑樹、ドングリの木はどっちが多いかな~

              触ってみよう、アベマキとコナラの違い、分かるかな~?

 

まず前半は、フィールドに出てドングリの木の特徴を観察します。落ちているドングリや殻斗、葉っぱを拾って親木を見つけます。アベマキとコナラの木肌は触ってみればすぐに分かります。アベマキって戦時中にコルクを採っていたってご存知でしたか?別名コルククヌギとも呼ぶようですよ。

             マテバシイの1年目と2年目の実を同時に観察

 

上の写真は、2年かかってやっと実が完熟するマテバシイの実と、今年できた赤ちゃんの実です。これを二年成といいます。アベマキやスダジイも二年成です。一年で完熟するコナラやアラカシが10月中旬以降に落下するのに対し、マテバシイはもう9月から落下しはじめます。マテバシイは炒って食べるとおいしいですが、生でも食べられるスタジイには味でかないません。だから「待てばシイ」になる、という由来の一つにもうなづけます。


                     ドングリ笛をつくろう

 

 後半は、ドングリ笛を作ります。東屋の柱の土台になっているコンクリートをヤスリ代わりにしてドングリのお尻を削っていき、中の実を工作バサミなどできれいに取り出します。実が残っているときれいな音が出ませんから東屋の中は、笛の試し音でうるさいほどでした(^^


                     みんなでせ~の

 

他にもドングリコマ、ストラップにトトロの絵を描いたりしてオリジナルの作品を作りました。物づくりでは、誰もが真剣に手元に向かい合い夢中になれるので余計なことを考えずにすみます。だから心がほっこりしてきますねー♪

                 こんな時間を自然の恵みからいただいていることに感謝したいものです(#^.^#)

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畜産センター公園散策 「Look・ルック・実」 2017-10-12

2017-10-12 17:36:00 | 椿洞畜産センター公園

初秋の気持ちよさを期待していたのですが、戻り夏の気温変化でとても蒸し暑い日になりました。それでも森の中は秋の雰囲気たっぷりでした。

                  どんぐり広場のクヌギ

この辺りではそっくりの樹木にアベマキが有ります。クヌギは植栽されている樹木しか私は見た事が有りません。ここ畜産センター公園ではどんぐり広場が作られていて、その中にこのクヌギも見受けられます。ドングリだけではアベマキとクヌギでは見分けがつきません。何処が違うか?葉の裏がアベマキは白っぽいのに対してクヌギは緑色です。図鑑などではやはりはっきり区別がつかないんです。「百聞は一見に如かず」一度見に来てください。

フジ

クヌギのすぐ隣にフジ棚が有ります。フジと言えばマメ科です。今現在こんな種が沢山ぶら下がっています。冬の寒風にさらされて外皮が縮み強く捻った動きで割れます。その時、中の種が遠くまで飛ばされる仕組みです。親のすぐ下だと日当たりが悪く光合成が出来ないので少しでも遠くへ飛ばそうという親心です。

コセンダングサの実

今其処彼処に蔓延っている黄色の花センダングサの種です。いがぐり頭のような種を拡大すると先が更に割れていて逆棘がビッシリと並んでいます。その逆棘が動物の毛や人の服などについて遠くまで運ばれます。その作戦にまんまと載せられ、道路脇から河川敷までありとあらゆる所に凄い勢いで蔓延っています。

ウグイスの巣

時々ふれあいの森でもここ畜産センタ-公園でも見かけます。ところが子育ての時期ではなくこの時期から冬に入った時なんです。お陰で子育ての状況を写真に撮った事は有りません。緑が多い時は目立たないんですよね。上手いこと考えるものです。何とか子育ての時期に見つけて画像に残したいものです。来年からの課題です。

ノコギリクワガタ

とても立派なノコギリクワガタが1頭と少し小さなのが2頭アベマキの木に取り付いていました。今シーズンこれが最後になるでしょうか?

キク科 サジガンクビソウ種

キク科サジガンクビソウの種が出来ていました。このサジガンクビソウも生育地拡大の為に引っ付き虫作戦を利用している草です。種の先に粘液が付いているのを確認できますか?この粘液が動物や人にくっついて広がろうという作戦です。それでも在来種のくっつき虫は外来種と比べると概しておとなしいですね。やはり草木も「大和なでしこ」なのでしょうね・・・

蒸し暑い中2時間お付き合いいただいた参加者皆様ありがとうございました。新しい発見は有ったでしょうか?来月はオータムフェスタが11月3日(祝)に開催されます。時間は13時からですのでお時間のある方お越しください。おまちしていま~~す!!

 

 

 

 

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2017年10月11日 百年公園 「見よう、実よう」

2017-10-12 08:35:33 | 百年公園散策会

今日は、タイトル通りヤマボウシ、ウド、アレチノヌスビトハギなど木の実、草の実にスポットを当てて行きます。

                                               ◆これ何?枝豆?美味しそう!


美味しそうな豆でしょう!これがアレチノヌスビトハギの鞘(一つの部屋に一個)に入っている豆なのです。大きさは5ミリ位です。

                                                            ◆実も綺麗!染めても綺麗!!


緑の葉の中にピンクの萼とブルーの果実が印象的なクサギです。葉は独特な匂いがします。何とシソ科なんですね!ブルーの果実で染めたら綺麗な空色になりました。また一つの発見です!本当に自然の恵みにはビックリです。

                                                                 ◆たくさんの実、これ何?


秋、この緑色の実が黄白色に熟して来ます。そして遠目からの目立ち、葉が落ちても枝先に残り沢山の数珠の様に見えることから「センダマ・千珠」と呼ばれ、それがセンダンに変化したと言われます。種子は生薬(苦練子)として整腸、鎮痛に用いられるようです。

                                                                       ◆ミニトマトかな?

ミニトマトの様な実が付いています。野菜のナスに良く似た可愛い花が咲きますが、茎から葉までトゲがあり、不用意に触ると「痛ぁー!!」となるので「悪い茄子」でワルナスビと言います。アメリカ原産のナス科の多年草で日本全国に分布しています。

                                                                  ◆森の中は秋!


山道を歩いているとドングリの仲間たちやヤマガキなど秋ならではの恵みがいっぱいで楽しくなります。

                                                   ◆食べて無くなった?鳥たちの好物。 エゴノキ科エゴノキ

果実は卵球形の核果で灰白色。秋に熟すと果皮は裂けて種子が落下する。果皮を水と一緒にペットボトルに入れて振ると石鹸の様に泡立つ。毒性は果皮にエゴサポニンを多く含む(溶血作用、胃腸障害)。種子の大部分は胚乳でヤマガラが好んで食べ。カケス、カラス、キジ、キジバト、コジュケイ、シメ、ヒヨドリ、ヤマドリなど多くの鳥にも食べられる。

 10月に入って秋らしく・・と思っていたら、30度超えの真夏日!それでも森の中に入れば秋らしい気持ちの良い散策会となりました。今年もドングリなどの実の付きは、昨年に続き豊作の予感ですが、ガマズミ、ナツハゼ、ヤマノイモなど一部の果実は少ない様に感じます。これからは、いよいよ紅葉(黄葉)の素晴らしさを体感する季節です。来月の散策会が期待出来そうです。

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