ふれあいの森自然学校 活動報告

ふれあいの森自然学校が活動している内容を紹介しています。
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2024年7月4日(木)春~夏の面白ネイチャーウォーク④ 各務野自然遺産の森  

2024-07-05 09:06:37 | 面白ネイチャーウォーキング

「芽(目)と花(鼻)で楽しむ初夏」

梅雨の晴れ間なんでしょうけれど、これでもか~!!と言わんばかりの猛暑です。最高気温は34.8度でした。湿度も高くて散策会向きの天候ではなかったのですが、ほとんどの方が出席してもらえました。

 

ヤブガラシ 

ヤブガラシの花は「昆虫レストラン」と言われるくらい、たくさんの昆虫が蜜に集まります。アリやハチ、コガネムシなどを見つけられました。緑色のはまだツボミ、開花するとオレンジ色の所に蜜がたっぷり、花びらや雄しべ、雌しべも見えます。けれど、花びらと雄しべはすぐに落ちてしまいます。ピンクに見えてきたら、もう蜜はなくなっているみたいです。

 

イ 

「イ」1文字ですが、一般的にはイグサと言われます。不思議な形をした植物です。「これ、なんか変じゃないですか?」と皆さんにお尋ねしたら、「普通、花はてっぺんにあるのに途中にあるー!」と答えていただきました。確かに!その不思議を紹介しました。

 

チゴザサ 

紫色に群生して雲のように見えているチゴザサです。遠くから見たらそれだけですが、よく見るとブラシのような雌しべと飛び出ている雄しべが見えます。半信半疑で見た方が「オーっ!!」虫メガネを借りて見た方が「アッア~~!!」私も私もと手を出してきた方が「ホオ~~っ!」いろんな声が聞こえてきました。

 

ヤマボウシ 

朝の集合時から「あれは何?」と皆さん気になっていました。見事に真っ白になっているので目立ちまくりです。ヤマボウシの花と苞の紹介をしました。

 

シロオビトリノフンダマシ 

先月この遺産の森でツシマトリノフンダマシが発見されたとのニュースが流れました。ツシマトリノフンダマシは見つけられませんでしたが、仲間のシロオビトリノフンダマシ、オオトリノフンダマシ・トリノフンダマシを見ていただきました。

 

シリブカガシ 

この地域では珍しいシリブカガシです。日本のドングリは22種類あるのですが、唯一秋に花が咲く樹木です。暖かい地域に自生するのですが、なぜか遺産の森にあります。近年の温暖化をきっと喜んでいるのではないかしら?

 

日陰に隠れて 

雲の丘でヒトツバタゴの鈴なりの果実を紹介しました。あまりに暑いので日陰にしか立っていられません。

 

ネジバナ 

雲の丘の広場で「ピンクの花を見つけましょうゲーム」をやりました。日なたなので短時間しかできませんでしたが、皆さん一生懸命に探してもらえました。ニワゼキショウ、アレチハナガサは「これはピンク?」と自信なさげ!「あったー!ピンク!!」と声が出たのはネジバナです。広い広場で当たりくじの確率ぐらいで咲いています。草がいっぱい生えているので遠くからは見つけられないんです。あちこちで「ここにもあるー!」と楽しめました。春に食べたノカンゾウの花が咲いていて、「これ食べたねー!」と覚えていてもらえました。

 

暑さの中、水分補給の時間を多めに取りました。皆さん元気に帰ってこられてホントによかったです。次回は9月26日です。酷暑を乗り切って、またお会いしましょう!

 

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2024年5月16日(木)春~夏の面白ネイチャーウオーク② 各務野自然遺産の森

2024-05-16 21:34:46 | 面白ネイチャーウォーキング

「超(鳥)面白い夏鳥観察」

今日は(曇りのち、雨のち、晴れのち、曇り)の不安定な天気の中、夏鳥の観察でした。鳥の声は良く聞こえますが、姿を見ることはできませんでした。けれど、最後にコゲラの子育てを観察できました。

 

「コアジサイ」

  

装飾花はなく、小さい可愛い花を咲かせています。雨上がりで、香りが流されて残念でした。

 

「ユリノキ」  

和名はハンテンボクです。見上げると、洗濯をしたTシャツの様に若葉が揺れていました。

 

「ガンピ」  

すこし控えめなガンピの花です。コウゾ、ミツマタ、ガンピの3種は和紙原料となります。優しい黄色が美しい。

 

「アケビコノハ」  

アケビコノハの幼虫、3色揃い踏みでございます。1本のアケビの木に3色同時に見たのは初めてで、とてもラッキー!!感激したのは私だけ?

 

「アケビコノハ」  

この色もあり!

 

「アケビコノハ」  

この色も!

 

「コゲラ」     

子育て中です。親がえさを持ってきました。「ご飯ですよ!」子供が顔を出しました。

 

「コゲラ」     

子供「ごちそうだ~!」あと数日で巣立ちかな?

 

「ナナフシモドキ」   

ヌルデ小葉の上にナナフシモドキの幼虫を今年初発見です。

 

「マルバアオダモ」  

マルバアオダモが翼果を付けていました。同じ仲間のアオダモは野球バットの木として知られていますが、マルバアオダモはバットにはなりません。

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面白ネイチャーウォーク(各務原東ライフデザイン) in 蘇原自然公園

2024-03-01 10:02:14 | 面白ネイチャーウォーキング

「梅に鶯を見たい」

 

スタート

昨日の予報では降水確率0%だったのですが、雲に覆われた天気となりました。12名の方々の参加でスタートします。先週が雨のため1週間延期になったおかげでウメは見頃となり、梅の香りを楽しめました。ウグイスはいませんが・・・

 

残骸

地面にたくさんの鳥の羽が1か所に固まって落ちています。明らかに何かが起こった現場です。猛禽類が鳥を襲って、お食事をした所なのです。自然の現実を見てもらう事となりました。クチバシで羽をむしっている所を想像して、ゾォ~ッと身が引けたポイントでした。

 

メリケントキンソウ

歩く目線で見ると、うっすらとコケが生えているように見えますが、メリケントキンソウが一面に勢力を広げています。この時期は触ってもらってもフワフワしていて優しい草に見えますが、もう少し経つと牙をむきます。トゲのある種子ができるんです。トゲは2mm程度ですが、手で押さえるだけで刺さります。チクッと結構痛いんですよ。芝生の中にもあるので座ったり裸足で歩くのは要注意!「靴の裏にも刺さって移動します!」「ひぇ~~!」

 

ガマ

池では運悪くカワセミの姿は見られませんでしたが、岸辺のガマで盛り上がりました。ガマを漢字で書くと?「蒲!」「この蒲という字を使った言葉は?」あれこれとご意見を話してくださりました。その後、目からウロコの話が続き、「は~、そうなんや!」「へ~!」「ほ~!」となりました。

 

チャンチンモドキ

木に近づくと実がコロコロといっぱい落ちています。「ナニコレ?」「踏んじゃう!」絶滅危惧種になっているチャンチンモドキです。高木なので、はるか上の方には残っている実が見えています。実は果物、種は数珠に!話題に事欠かない木を堪能していただきました。

 

モズ

この公園をテリトリーにしているのか、必ず姿を現します。目の前の木のてっぺん、肉眼でも見える距離に陣取り、こちらの様子をうかがっているようでした。よく見えたので、「あんなにしっかりモズが見られてうれしかった」と言われた方もありました。

 

ハシビロガモ

近くに池があるので、水鳥が間近で見られます。「ここからは静かに近づいてくださいね。シーッ!!」皆さん足音を忍ばせて歩きます。隠れていたカルガモが池の中央に泳ぎだしたところで、もっとよく見えるところへ静かに移動しました。池が見渡せるところに行くとハシビロガモ、マガモ、カワウなどが見られました。アオサギが上を飛んでいきました。ハシビロガモはプランクトンを食べるので独特の動きをします。「回ってる~!」この動きにクギ付けで、皆さん時間を忘れての観察となりました。

 

今回はウグイスの話から始まりハシビロガモで終わるという、まさに鳥三昧になりました。「鳥は見応えがありました。」という感想もいただけました。皆さんが帰られる頃にヤマガラ、シジュウカラ、エナガ、コゲラが現れました。池の奥の方にはオシドリも見えました。もっとゆっくり見られたらよかったですね~!!

 

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面白ネイチャーウォーク in 遺産の森「はがきの上に秋を乗せよう」

2022-12-13 17:34:58 | 面白ネイチャーウォーキング

 

丁度いいお湿り 

葉画には持って来いのお湿りです。と言うのは晴れていると一度水につけて葉に付いている汚れや油分を落とさないと綺麗な型取りが出来ないのです。その点今日は最高のお湿りでした。早速お好みの葉を選んでもらいます。

 

レイアウトは


さて、どれをどの様にはがきに写し取るかな?

 

先ずは型取りから

葉裏に黒色の絵の具を付け葉の形をしっかりと葉書に写し取ります。一番肝心な仕事です。

 

黙々と

まるでカニを食べに行った時のような塩梅です。話すことも無くなり一心不乱です。

 

上手い事型取りが・・・

ここからが腕の見せ所です。モデルの葉を左に置き同じ色を載せていくのです。これが醍醐味です。

 

ハイ!出来上がりです!(^^)!

皆さんいい笑顔で葉画をお披露目です。絵の苦手な人でもこの葉画は至って簡単でしかも満足感がタップリです。笑顔を見て貰えば理解いただけるかと・・・

  

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面白ネイチャーウォーク in うぬまの森「うぬまの森の秋色散策」

2022-11-16 11:55:53 | 面白ネイチャーウォーキング

秋~冬の講座が始まりました。第1回は「うぬまの森の秋色散策」です。「江戸時代に中山道を歩いた旅人が見た秋の景色と同じかも」ということで、中山道の紹介とともに歩いていただきました。

 

ヤマガキ カキノキ科

ピーカンの青空の下、出迎えてくれたのがヤマガキの見事な紅葉です。光に照らされてモミジの紅葉に負けないくらいの見栄えです。葉がカキの実と同じ色なので最初は実がないのかと思いました。よく見ると実を発見!皆さんで「あそこにある!」「あっちにもあるわ!」と盛り上がりました。

 

絶景

眺望の丘では濃尾平野が一望です!素晴らしい眺めに圧倒されました。ここで江戸時代の中山道のルートやうとう峠が整備されたことなどを紹介しました。

 

ブタナ キク科

丘の上の日なたにタンポポのような花が咲いていました。かわいい花ですが名前はブタナ!なんかギャップが・・豚が好む草だそうでフランス語ではsalade de porc(豚のサラダ)と呼ばれ、それを直訳してブタナとなりました。

 

マツグミ オオバヤドリギ科

うぬまの森はアカマツが多い森です。そのアカマツに半寄生しています。なかなか見られないものですが、散策路のすぐ脇でしっかり観察してもらえました。花は春なので見られませんでしたが、果実がありました。

 

ヤマナラシ ヤナギ科

この辺では珍しいヤマナラシの木です。樹皮が白っぽくて周りの木とは明らかに違っていました。落ちていた葉や枝を振ってみるとカサカサと音がします。

 

どんぐりコロコロけっ飛ばし

帰り道の坂道では童心に返ってどんぐりをけっ飛ばしてコロコロ転がしながら歩いてきました。シンプルな遊びですが、やってみると面白いのです。なかなかまっすぐ行きません。道から外に飛び出たり、溝に落ちたり!谷間に笑い声が響きました。

 

天候に恵まれ気持ちのいい散策となりました。前講座からのリピーターの方もみえてうれしい限りです。第2回の講座もどうぞお楽しみに。

 

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