ふれあいの森自然学校 活動報告

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2017年9月13日(水)百年公園ワンコイン散策会 タイトル「うそでしょう?もう秋」

2017-09-14 10:10:33 | みのまるかじり講座

夏場のお休みが終わり、今シーズン初の秋バージョンスタートです。昨日の雨がうそのように上がり晴れ渡った百年公園の初秋を探しながらの散策スタートです!!

                   コキア


和名をホウキグサと言います。昔この茎を乾燥させてホウキを作っていました。実は「とんぶり」と言い、畑の「キャビア」とも揶揄され秋田県の特産品です。夏の爽やかな緑から少しずつ紅葉し始め、秋の深まりと共に鮮やかな紅葉が楽しめます。百年公園のコキアは観賞用の品種で「とんぶり」も「キャビア」もありません、残念です!!

                                  田字草パート1


デンジソウ、クローバーに似た水草で特異な形態のシダ植物です。新しい葉は最初ゼンマイのように巻いているので、これだけはシダ植物らしいといえます。知らないと水草にしか見えません。かつては水田雑草として手作業ではなかなか駆除できない厄介な強害草だったのですが、除草剤により激減し現在は見ることも難しい絶滅危惧植物に指定されています。それが百年公園に有るのです、一見の価値ありです!!

                 田字草パート2


名前の由来は4枚の葉を漢字の田の字に見立てたものです。現在では水草として栽培され希少種としてビオトープなどでは喜ばれているようです。ペットショップなどでは「ウオータークローバー」と呼ばれています

                   完熟です。クロウメモドキ科 イソノキ


雌雄異株の落葉低木で35mぐらいになります。67月に黄緑色の小さな花がたくさん咲きます。開花期にはスズメバチの他、数種類のハチ達が吸蜜に訪れます。秋には写真のように赤~黒紫色に熟した果実になりなかなか見ごたえがあります。

                     咲いています

  

花が上向きに穂のようになって咲くことから名がついたホツツジ(穂躑躅)。ツツジの仲間なのに夏の終わりから初秋に咲く珍しいツツジです。木全体にアンドロメドトキシンを含む毒を持っていますので誤食するとケイレン、嘔吐、頭痛、目まいなど起こし、蜂蜜での中毒例もあります。その毒性をウジ殺しに利用したようです。

                     五倍子


写真はヌルデシロアブラムシが寄生してできた虫コブです。虫こぶは植物に虫が産卵、寄生した時に植物が防衛反応としてその部分が異常に発育したものです。虫こぶを五倍子(ごばいし)と言いタンニンが豊富でそれに酸化鉄の溶液を加えて黒色染料を作ります。その染料はインク、白髪染め、写真現像液など、今でも利用されています。お歯黒としては、明治時代以前、既婚女性及び18歳以上の未婚の女性が歯を黒く染める習慣に利用されました。五倍子が出来るためにはヌルデシロアブラムシがヌルデに付かないと出来ません。このアブラムシの中間宿主としてチョウセンゴケというコケに幼虫越冬し春にヌルデに移住して初めて虫瘤が出来ます。このアブラムシ&チョウセンゴケとヌルデの両方ないと五倍子が出来ないのです。自然界は奥が深いですね。

参加していただいた皆さん。お疲れさまでした。また来月も面白いネタを探してお待ちしていますので宜しくお願いいたします。ありがとうございました。

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