ふれあいの森自然学校 活動報告

ふれあいの森自然学校が活動している内容を紹介しています。
このブログをご覧の皆さんも気軽に参加してみましょう!

11月22日 ふれあいの森散策会    「紅葉の古津谷を散策しよう!」

2017-11-23 13:28:26 | ふれあいの森散策会

同じ百々ケ峰の山麓に、こんなに素晴らしい森があることを皆さんに知っていただくために、今回初めて古津谷の散策会を開催しました。

                                          どんな栗?

 

金華山のツブラジイは有名ですが、このふれあいの森でもツブラジイとスダジイを見ることができます。シイの実という名前は聞いても、どんな実なのか見たことがないという人のためにまずシイの実を拾っていただきました。

                                         スダジイとツブラジイの違い

 

スダジイの実は長細くて先端がちょこっと傾いています。ツブラジイはつぶらな瞳のように小さくてかわいらしい実です。実を比べれば一目瞭然ですが、実がないときは区別がつきません。葉の鋸歯の違いや木肌を見ただけでは素人にはなかなか分かりません。そんな時は、葉っぱを1枚ちぎって触ってみてください。スダジイは厚くて腰がありますが、ツブラジイはペラペラして薄い感触です。この感触をしっかり覚えておけば、次回から同定の参考になりますよ^^

                                  この赤い実なんだろう?

 

地面にいっぱい落ちていたこの毛の生えた赤い実のようなものはなんでしょう?以前散策会で紹介したクヌギハマルタマフシは表面がテカテカ光っていましたが、こちらは毛むくじゃらです。クヌギやアベマキの葉裏(表の時もあり)にできるこの毛むくじゃらの球形はクヌギハケタマフシといって虫コブですね。犯人はクヌギハケタマバチ。このタマバチがクヌギ(又はアベマキ)の葉に卵をうみつけるとその部分が異常発達して球形の虫コブができます。この虫コブ内で一匹が成虫越冬すると、早春にクヌギ(又はアベマキ)の雄花序に卵を産み付け、クヌギハナカイメンフシという別名の虫コブを形成します。これから羽化したクヌギハナカイメンタマバチは、今度は葉の裏に卵を産み付けて今日拾ったクヌギハケタマフシを形成するのです。つまり1年に2回別名の虫コブが発生するのですから自然界は面白いですね~

                                       黄葉のシャワー浴びて

 

古津谷は、コシアブラ、タカノツメ、アオハダの黄葉やコナラ・アベマキのオレンジの黄葉が深まりゆく秋の森を美しく彩り、深呼吸をしたくなるほど空気がおいしく感じられました。沢沿いに水の音を聞きながら歩くのはなんとも心地よいものですー☆

 今回で今年のふれあいの森の散策会は終了です。来年321日の百々ケ峰ハイキングでまたお会いしましょう!

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「絶景!百々ケ峰南尾根を歩... | トップ | 「クリスマス/正月リース作... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ふれあいの森散策会」カテゴリの最新記事