思惟石

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【読書メモ】2008年2月~5月

2018-05-16 14:57:36 | 【読書メモ】2008年
<2008年2月~5月>
なんとなーく読みたい本が見当たらなくて、
なんとなーく売れているらしい本をミーハーに読んだり
会社で本を拾ったり、
人の薦めにフラフラ従ってみたり。
ちょっと、本との出会いに右往左往していたようです。
井伏鱒二は良かったけどね!
カッコ内は、2018年現在の補足コメントです。


『鴨川ホルモー』万城目学
売れてるみたいですが、あんまり面白くなかった。

(バッサリ!!!
 そうなんです。私、万城目学のおもしろさが全然わからないのです。
 何がダメなんだろう。わからないな。
 でも、なんか、ダメだなって思ったんですよね。
 という直感だけは覚えている)


『ネジ式ザゼツキー』島田荘司
会社で拾って読んだ。
初めて読んだ島田作品で、この作者のジャンルが
ミステリなのかエンタメなのか文学なのかも知らなかった。
奇想天外のトンデモ小説だなあ、と思いつつ、結構面白く読んだ。
ビートルズのルーシーインザスカイ(?)と
人類祖先の化石(ルーシーちゃん)と、
長々とした作中作が印象的で、御手洗探偵の影は薄かった。


『永遠の1/2』佐藤正午
人違いをされまくる男の話し。
自分よりモテて、自分より社会性が無さそうなもう一人の自分。
もう少し上手に「人違いですよ」と言えそうなもんですが。

『ジャンプ』佐藤正午
(メモなし。
 一応、人に薦められたので読んでみたものの……という。
 『鳩の撃退法』でメタくそに書きましたが。
 合わない)

『駅前旅館』井伏鱒二
こういう旅館商売があったのか、と新鮮だった。
語り口が軽くて読みやすい。
井伏鱒二を食わず嫌いしてたと反省。

『ジョン萬次郎漂流記・本日休診』井伏鱒二
本日休診の産科医が良かった。もう少し長くてもいい。

(井伏鱒二2連投は、佐藤正午とは別の先輩の影響です。
 こちらは、もっと早く読んでおくべきだった!!!
 と思うくらいに好きでした。今も好きだけど。
 ちなみに先輩は、私に読書を薦めたわけではなく
 「生まれ変わったら何になりたいか?」という飲み屋の話題で
 「井伏鱒二の駅前旅館の番頭みたいになりたい」と答えて
 その場にいた全員の酔いを醒ましたのでした)


『婦系図(おんなけいず)』泉鏡花
どんでん返しが良かった。
途中で飽きたけど、読了して良かったと思えました。

(1907年の作品。
 新進のドイツ語文学者 早瀬主税(ちから)と芸妓お蔦の悲恋のお話し。
 って、うろ覚えなので検索して書きましたが。
 掏摸をやっていた少年(主人公)が師匠に拾われて、
 恩義を感じている師に逆らえず、泣く泣く恋人を諦めて……
 みたいなストーリーは印象に残ってます。
 そもそも、それって泉鏡花と尾崎紅葉じゃん!って思いましたし)

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