山と自然の雑学ノート

山歩き&散歩道で出会った植物などの記録

高見山~輝くブナの黄葉

2008-11-03 08:38:11 | 登山記録
<11月2日>
三連休の中日、ブナの黄葉が見たくて久し振りに早起きをしました。
パンとコーヒーで軽く朝食を摂り、午前5時40分自宅を出発、外はまだ真っ暗です。
紅葉シーズンの三連休ということで、バスで行ける大台ケ原はおそらく観光客で混雑
するにちがいありません。

そこで人気スポットを避けて、静かに好きなブナの黄葉楽しむのに選んだ山は、台高山脈の
北端、日本300名山にも載っている高見山(1248.3m)です。
私の住んでいる城陽からマイカーで行くと早朝なら2時間少しで行ける手軽さも魅力

東吉野に位置するこの山の登山道の前半は、旧伊勢南街道(又は紀州街道)と呼ばれ、
紀州・大和・伊勢を結ぶ塩の道・米の道・魚の道の交易路として栄えた道です。
登山道の所々に残る石畳に往年の街道の姿が浮かびます。


紀州徳川家の参勤交代にも、この街道が使われていたそうです。この山道で駕籠を担いだ家来衆は大変
だったでしょうね。 えっ、私?弁当とお茶、それに雨具とデジカメ・・・軽いモンです


山職人の手に依ってよく手入れされた吉野杉
京都の北山杉、東北の秋田杉と共に日本の3大美林と呼ばれています。


街道の松の古木に名前あり、撞木に似ていることから撞木松と呼ばれています。


道の傍で咲いていた可愛い花、コウヤボウキ


ススキの生い茂る古市付近、昔はここで市が開かれていました。


旧伊勢街道の小峠、ここから右が伊勢へと向かう街道です。高見山の頂上へは向いの細く急な
山道を登ります。


一時間ほど登ると杉の人工林は姿を消します。ここからは全くの異郷・・・
美しい黄葉の衣を身にまとった森の女王が支配する世界がひろがります。


この優しい黄色の輝き、美しさをどんな言葉で現わせばいいのでしょう。
思わずウットリとしてしまいます。  ブナ(橅) <ブナ科 ブナ属>







紅葉するヤマモミジも美しいが、ここでは脇役にすぎません。



頂上近くの稜線では強い風のため、ブナの葉はすでにほとんどが落葉しています。


展望台兼用の頂上避難小屋


展望台上より、大峰山系北部の山々


頂上に祀られている祠


最後に本日の番外編?頂上で見た飛行機雲・・・長いのは天候悪化のサインだそうです。
コメント (3)
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