雑木林の林下にユリ科の多年草、ショウジョウバカマの花が咲きだしました。
花は放射状の根生葉から15~20㌢延びた茎の先端に3~5個が付き、色の濃淡が多く、
濃い赤味から薄青、白色など様々の色の花があります。
和名は「猩々袴」で、赤い花を伝説上の猿、猩々の顔の色に、根生葉を袴に見立てたもの。
この花の時期が終わると、よく似た放射状の根生葉をもつノギランとの見分けが難しくなりますが、
生育する環境からすると、ノギランは林縁の砂礫の混じった粘土質の場所などに多く見られる
のに対して、ショウジョウバカマは落葉などが積み重なり、より湿った環境が維持される林下に
多く見られるような気がします。
ショウジョウバカマ<ユリ科 ショウジョウバカマ属> 多年草