山と自然の雑学ノート

山歩き&散歩道で出会った植物などの記録

ニシキギ(錦木)の花

2014-04-28 18:36:37 | 被子植物離弁花

秋の紅葉が美しいことで知られるニシキギの花です。

花期を迎えているとはいえ、これが花だと言って大威張りできるような花ではありません。

しかしながら、ファインダーを通して見る淡黄色の小さな花には意外なほどの可愛さも見られます。

絶品とも言える新緑のカンバスが、目立たぬこの花を引き立てているのでしょうか。

 

花の形は同じニシキギ科のマユミとよく似ていますが、マユミは雌雄異株で、花には雄花と雌花があり、

それに対して、ニシキギは雌雄同株の両性花です。

ニシキギ<ニシキギ科 ニシキギ属>  落葉低木 

ニシキギ















ニシキギ

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ツボスミレ(坪菫)

2014-04-22 22:40:07 | 双子葉離弁花

ツボスミレは里山の湿原状になった場所でよく目にするスミレの仲間です。

別名をニョイスミレと呼び、これは葉の形が僧侶の持つ如意(にょい)という仏具に似ている

ことに由来します。

花は白く径1㌢位で、唇弁に紫の筋があり、距は丸く極端に短いのが特徴。

葉の形状からアギスミレやヒメアギスミレなどの変種もあるようですが、母種のツボスミレにも

季節による変化があるため、同定の深入りは出来ません。

ツボスミレ<スミレ科 スミレ属>  多年草 

ツボスミレ















ツボスミレ















ツボスミレ

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シハイスミレ(紫背菫)

2014-04-20 18:27:58 | 双子葉離弁花

里山の日当たりの良い所に生えるスミレ科のシハイスミレです。

和名は「紫背菫」で、濃い緑の葉には光沢があり、葉の裏が赤紫色をしているのが

その名の由来。

日当たりの良い谷筋で、保水性の良いやや粘土質の場所で見られます。

距は細く後へ跳ね上がっています。

シハイスミレ<スミレ科 スミレ属> 多年草

シハイスミレ















シハイスミレ















シハイスミレ















シハイスミレ






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タチツボスミレ(立ち坪菫)

2014-04-19 22:34:32 | 双子葉離弁花

タチツボスミレは、標高300㍍以下の低山から2000㍍程の亜高山帯まで、ほとんどの山地で

見られるスミレの代表的なものです。

和名はタチ=地上茎がある+ツボ=坪(庭)+スミレ(菫)で成り立っているようですが

花の時期には5~15㌢の地上茎は、花後にはさらに伸びて30㌢にまで達します。

タチツボスミレ<スミレ科 スミレ属>  多年草

タチツボスミレ

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キランソウ(金瘡小草)

2014-04-17 22:43:49 | 双子葉合弁花

キランソウは人里に近い山地の湿った地表に生えるシソ科の多年草。

和名は漢字表記で「金瘡小草」とされているものの、意味は不明とのことです。

別名をジゴクノカマノフタ(地獄の釜の蓋)といいますが、これは茎が地面を這って延び

地表を覆うことに由来しているようです。

キランソウ<シソ科 キランソウ属> 多年草

キランソウ

 

 

 

 

 

 

 

  

 

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キブシ(木五倍子)の花

2014-04-16 22:26:11 | 被子植物離弁花

キブシは高さ3~5㍍ほどの落葉低木で、早春の里山で若葉の出る前の細い枝に数珠を

切ってぶら下げたような淡黄色の花を付けているのをよく見かけます。

雌雄異株で、雄花は淡黄色で雄蕊がよく発達し、雌花は雄花に比べてやや小さく少し緑がかった

花を咲かせ子房が発達しています。

そういった特徴から、画像のものは雌花と思われます。

キブシの和名は「木五倍子」で、果実を五倍子(ぶし)の代用として黒色の染料を作ったことから

この名があります。

キブシ<キブシ科 キブシ属> 落葉低木

キブシ

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ショウジョウバカマ(猩々袴)

2014-04-13 23:02:00 | 単子葉類

雑木林の林下にユリ科の多年草、ショウジョウバカマの花が咲きだしました。

花は放射状の根生葉から15~20㌢延びた茎の先端に3~5個が付き、色の濃淡が多く、

濃い赤味から薄青、白色など様々の色の花があります。

和名は「猩々袴」で、赤い花を伝説上の猿、猩々の顔の色に、根生葉を袴に見立てたもの。

 

この花の時期が終わると、よく似た放射状の根生葉をもつノギランとの見分けが難しくなりますが、

生育する環境からすると、ノギランは林縁の砂礫の混じった粘土質の場所などに多く見られる

のに対して、ショウジョウバカマは落葉などが積み重なり、より湿った環境が維持される林下に

多く見られるような気がします。

ショウジョウバカマ<ユリ科 ショウジョウバカマ属> 多年草

ショウジョウバカマ
























ショウジョウバカマ















ショウジョウバカマ















ショウジョウバカマ

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コナラ(小楢)の芽吹き

2014-04-10 22:46:02 | 被子植物離弁花

コナラは雑木林の代表的な樹種のひとつで、シイタケの原木として馴染み深い。

花期は4月下旬から5月初旬にかけてだが、銀色に輝くこの芽吹きには独特の趣があり

「女王の芽吹き」などと呼ばれる。

実に美しい

コナラ<ブナ科 コナラ属>  落葉高木

コナラの芽吹き















コナラの芽吹き

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コバノミツバツツジ(小葉の三葉躑躅)

2014-04-08 22:05:34 | 被子植物合弁花

五里五里の里、城陽に楽しみな季節が始まった

ツツジの季節である

我が城陽市周辺の里山では今、コバノミツバツツジが開花し見頃を迎えている。

ここは、水度神社の境内にもなっている鴻巣山の桜見台と呼ばれる一角・・・

既に満開から散り始めた桜との咲き競いが見事だ。

コバノミツバツツジ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コバノミツバツツジ











 

この何とも優しい色合いが見る人の心を魅了して止まない
コバノミツバツツジ













山城地方でツツジの季節にいち早く咲くのがこのコバノミツバツツジ。

その後、モチツツジ、ヤマツツジ、レンゲツツジなどが順次咲いていく。

このエリアで里山歩きを楽しむ人には堪えられない季節の到来

コバノミツバツツジ















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カツラ(桂)の雌花と雄花

2014-04-06 22:49:45 | 被子植物離弁花

カツラは山地の渓流沿いなどに生える落葉高木で、春の新緑、秋の黄葉ともに美しいことで知られる。

この時期、まだ芽生えて間もない、愛らしいハート形の葉の基部を見ると、赤い色をした花らしきものが目につく。

この木は雌雄異株で、1枚目の画像のものは雌株の雌花、花弁も萼もなく、苞から出ている

3~5個の雌蕊だけで構成される花である。

カツラ<カツラ科 カツラ属> 落葉高木

カツラ














これは雄株の雄花で、今は苞に包まれているが、これまた、花弁も萼もなく多数の雄蕊だけで構成された花である。

カツラ

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ヒメスミレ(姫菫)

2014-04-05 11:01:44 | 双子葉離弁花

人は桜に私はその足元の小さな花に心が・・・

所謂、珍種ではない。

むしろ、本州の道端に咲くスミレの中では、最も普通に見られる品種である。

良く似た品種にノジスミレがあるが、ノジスミレの葉がヘラ形であるのに対して本種は

三角状披針形。

道端にしゃがんで見るこの花の小さな姿は、慎ましやかで実に愛らしい。

ノジスミレ

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