近くの農地の周辺ではモズの高鳴きが聞かれるようになりました。
キィー・・・ キュン キリッキキ という朝の冷たい空気を切り裂くようなあの声を聞くと
「ああ、秋なんだな~」という気がしてきます。
何によって秋の到来を感じるかは、その人によって違うのでしょうが
まあ、京都とは言ってもやや中途半端に田舎の我が城陽市ではこの鳥がいち早く
秋の到来を告げているように思います。
一方、紅葉のほうはどうかと言えば、仕事で毎日走っている高速道路の両サイドの木々を
見ていると、桜、花水木、ドウダンツツジといった、比較的に早く紅葉の始まるものから
徐々に色づいてきています。
しかし、本格的な紅葉にはまだ少し間がありそうで、次の週末は里山へセンブリやリンドウ
など、秋の花を探しに出かけてみようかと考えています。
モズ <スズメ目 モズ科> 留鳥 または 漂鳥
色んな鳥の声を真似するので、漢字では「百舌」と現します。
繁殖期以外は単独で行動し、この時期は高い木の梢などに止まり縄張り宣言の
高鳴きをします。
獲物を小枝などに突き刺す「はやにえ」の行動はこの時期に多く見られますが
保存食というよりは、縄張りを示す標識のようなものなのか?
これまで再食している姿を見たことがありません。
今日から10月が始まりました。
台風一過で爽やかな秋空が見られるかな~と思っていたら、台風の置き土産と言うんでしょうか?
曇り空と時折の小雨・・・今一つすっきりとしない天気の一日でした。
南の海上には既に台風19号が発生しているようで、今週末からの天気が少し気になるところです。
さて、今日の画像はツユクサの仲間で、水田の害草のひとつイボクサです。
こういった農業雑草の多くは帰化植物が多いのですが、東アジア全体に広く分布する
植物で、特に外国から渡来したという記録もないところを見ると、在来種かもしくは
史前帰化植物と考えられます。
茎は最初、斜めに立ち上がりますが、生長するにしたがって横に伸び、節から根を出して
よく枝分かれし、大きな群落を作ることから、水田での除草が困難な植物といえます。
しかし、こうして見ると米を作る人にとって邪魔者以外の何物でもない害草とはいえ、
花は中々可憐です。
9月中旬頃から茎の先や葉の腋に細い花柄を出し、径8㍉程の淡紅色の花を開きます。
和名のイボクサは”疣取り草”の意味で、民間の言い伝えでは、汁を塗ると疣が取れると
いうことのようですが、実際にはそのような薬効は知られていないようです。
イボクサ <ツユクサ科 イボクサ属> 1年草