山と自然の雑学ノート

山歩き&散歩道で出会った植物などの記録

ナツアカネ(夏茜)♂

2013-09-28 21:06:59 | 昆虫

アカトンボは如何にも秋らしい被写体ですが、画像は秋になると山地から里に下りてくる

アキアカネではなく、このあたりで夏からずっと飛んでいるナツアカネのようです。

一般に見分ける方法としてよく言われるのは、胸部側面の3本の黒いラインを見て先端が平らに

途切れていればナツアカネで、長く途切れず先端が尖っていればアキアカネだそうです。

♂は成熟すると全身がこの様に赤くなりますが、アキアカネの♂は胸部は赤くならず、色も

ナツアカネに比べ淡い赤色のようです。 

ナツアカネ♂














お酒に酔ったような赤い顔は成熟した♂の特徴です。
ナツアカネ♂

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オオイヌタデ(大犬蓼)

2013-09-15 10:41:38 | 双子葉離弁花

木津川河川敷では8月の後半から10月にかけて見られるタデ科の大型1年草。

名前が示すように、路傍に生えるイヌタデを大きくしたような植物で、高さは1~2㍍にもなるので

この時期の河川敷で見付けるのは比較的容易です。

花穂の長さは10㌢ほどで、先端を垂れ、萼は長さ2~3㍉で深く4裂し、淡紅色または白色で

花弁はありません。

和名は漢字では「大犬蓼」で、一般的に”犬”は役に立たないという意味で使われますが

ここでは、「葉に辛味がなく香辛料として役に立たない蓼」という意味です。

因みに植物名ではオトコ(男)も役に立たないものとして扱われています(笑)

オオイヌタデ<タデ科 タデ属> 1年草

オオイヌタデ















オオイヌタデ














近くでナミアゲハが翅を休めていました。何処ででも普通に見られるから「並揚羽」と呼ばれるこの蝶・・・
そのデザインの美しさたるや決して並ではありません。
問題はそれを撮る私の腕が並以下ということ?
オオイヌタデ















オオイヌタデ















オオイヌタデ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ツルマメ(蔓豆)

2013-09-13 19:47:24 | 双子葉離弁花

9月も半ばだというのに、今日も日中は35℃にもなる”真夏日”でした。

しかし、それでも秋は少しずつ忍び寄ってきているようです。

畔道の灌木に絡みついたツルマメが紫色の可愛い花を咲かせていました。

マメ科ダイズ属の蔓性1年草で、大豆の仲間というより、現在、畑で栽培される

大豆はこのツルマメの改良品種と言われています。

10月には枝豆に似た形の豆果が出来ますが、小さいながらも当然食べられます。

ツルマメ<マメ科 ダイズ属> 蔓性1年草

ツルマメ

















ツルマメ

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ナガコガネグモ(長黄金蜘蛛)

2013-09-08 23:02:05 | Weblog

画像は雨上がりの畔道で見かけたコガネグモの一種で、ナガコガネグモです。

黄と黒の太い縞模様のコガネグモに比べて、此方は細く繊細な縞模様が特徴です。

まあ、見様によっては中々美しい生き物なんですが、蜘蛛はその独特の不気味さの漂う外見から、

一般的には代表的な嫌われ者の一つとされています。

しかしながら、日本国内にいる蜘蛛類は、セアカゴケグモなど一部の外来種を除けば殆んどが

人体に害を及ぼすような毒はなく無害です。

むしろ、生態から見れば、農地ではイナゴをはじめ、稲に害を及ぼす昆虫を捕食し、家屋では

蝿やゴキブリを捕食するなど、益虫としての性格が強い生物です。 

ナガコガネグモ<クモ目 コガネグモ科>ナガコガネグモ















ところで、よく出される疑問ですが、この様に垂直円網を張る蜘蛛たちが中央に陣取って獲物を待ち受ける場合、
常に頭が下になっているのは一体どうしてでしょうか?
これには諸説ありますが、蜘蛛に聞いた訳でもないので所詮は人間の勝手な想像にすぎないでしょう。
しかし、一つ考えられるのは、外敵の攻撃を受けて緊急に逃げる際、素早く糸を繰り出して地面に降下
する必要があります。
この時、出糸突起(糸疣とも言う)が腹部後方にあるため、この様に下向きの姿勢で天敵の襲来に
備えている方が有利なのかも知れません。
ナガコガネグモ














これは、ナガコガネグモを腹面から撮ったものですが
腹部の後方に見えている赤い色の器官が出糸突起です。
ナガコガネグモ














上の画像の腹部だけをトリミンングしてみました

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アオモンイトトンボ(青紋糸蜻蛉)

2013-09-01 18:04:14 | 昆虫

雨上がりの夕刻、川沿いで目に付いた小さなトンボです。

水田や川の畔では普通に見られるイトトンボの仲間ですが、和名はアオモンイトトンボ

近付いて90mmマクロで撮ってみましたが、これが意外と難しい

F2.8で頭の天辺から尾尻の先までピンを合すとなるとそれなりの工夫が必要です。

アオモンイトトンボ

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする