山と自然の雑学ノート

山歩き&散歩道で出会った植物などの記録

2輪咲きのツユクサ(露草)

2015-08-29 10:36:54 | 単子葉類

6月頃から初秋まで咲いている花なので、秋を感じさせる花とは言い難いのですが

俳句では秋の季語として使われることが多いようです。

涼しげな青色が秋を連想させるのでしょうか?

古くは鴨跖草(つきくさ)とよばれ、花は摺り染めに使われていました。

通常、2枚の緑色の苞葉に挟まれてた蕾は3個あり、順次1輪づつ咲いていきますが

少し大きな群落では1%位の確立で、画像のような2輪同時に咲くものが見られます。

近似種は、在来種ではオオボウシバナ、帰化植物ではトキワツユクサやマルバツユクサ、イボクサ

園芸種のムラサキツユクサなど があります。

ツユクサ <ツユクサ科 ツユクサ属> 1年草 

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ギンヤンマ

2015-08-24 17:27:01 | 昆虫

ギンヤンマは都市部の池沼や河川でも、比較的よく見られるヤンマ科のトンボです。

普段は広い縄張り内の水面を、ほとんど休むことなく高速でパトロールしているので、飛翔状態でこれを

撮るしかないのですが、それには、かなり優れた動態視力や根気、それに高度な撮影技術を必要とします。

残念ながら、その何れにも恵まれない私に、撮影のチャンスが訪れるのはこの産卵時。

ギンヤンマは、水面に出た水生植物などに止まって、雌雄連結または雌が単独で植物の組織内に

産卵する習性があります。

画像はスイレンの葉に連結状態で止まって産卵しているペア。

さて、ギンヤンマと呼ばれるネーミングの根拠となる銀色ですが、体の何処にあるのでしょうかね? 

こちらの画像は花を中心に撮りましたが、よく見ると花に止まるアオモンイトトンボが見えています

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野辺山高原にて

2015-08-15 16:10:30 | 登山記録

西に八ヶ岳連峰の主峰、赤岳をはじめ南八ヶ岳の峰々を望む野辺山高原

(前方の山は、左から権現岳、赤岳、横岳です)

牧場を前景として眺める風景は、どこかエキゾチックなものを感じさせます。

 

牧場では新鮮な牛乳やチーズ、アイスクリームなどの乳製品を購入できる他、乗馬や

バーベキュー、牛の乳しぼり体験などが楽しめます。

また、近くでは隣接する川上村などで生産される、新鮮な高原野菜を扱う市場もあり

少し、歯ごたえのある新鮮なレタスなど、一味ちがう野菜をお土産として購入できます。

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お勧めペンション村

2015-08-13 08:22:41 | 登山記録

蓼科高原を起点として、北八ヶ岳や蓼科山方面に出かける際、登山の前日や下山後の時間を

手頃な予算でリッチに過ごしたいという方に、素敵なペンションがあるので紹介させて頂きます。

 

場所は北八ヶ岳ロープウェイの乗り場に隣接した、蓼科ピタラスの丘ペンション村で、ここには

数件の小さなペンションが立っていますが、そんな中のひとつ、遠くに北アルプスの峰々、白樺林の

向こうに蓼科山が一望できる貸切露天風呂を備えたハイランドリゾート・アゲイン

露天風呂では自然につつまれた開放的な入浴が満喫できます。

料金は1泊2食付きで10,500~13,500円(今回は12,500円でした)

夕食は四季折々の素材を使った、フレンチ料理のちょっとリッチなコースディナーに、自家製の焼き立ての

パンや、フリードリンクのコーヒーや紅茶もうれしいサービスです。 

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マルガタハナカミキリ(丸形花天牛)

2015-08-12 10:07:15 | 昆虫

雨池峠で出逢った少し気になる1頭です。

亜高山帯に生息するカミキリムシ科の甲虫で、マルガタハナカミキリと思われます。

腹部が太短いことから付けられた和名のようですが、地域によって体形や前翅の斑紋に変異が多く、

長野県で見られる本種の腹部はマルガタと呼ばれるほど短くありません。

ぼってりした腹部の形からすると、この個体は♀のようです。(♂の腹部はもう少し尻すぼみ?)

マルガタハナカミキリ<カミキリムシ科 ハナカミキリ亜科>

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雨池

2015-08-11 08:10:06 | 登山記録

双子池から大石川林道を南に下って行くと、林道と森林を通って雨池方面に向かう道の

分岐点がある。

標識に従って少し暗い森の中を進むと突然、、別世界にトリップしてしまったかの様に現れるのがこの雨池。

今回の池巡りでは、晴天に恵まれたこともあるが、実に気分のよい場所だ。

この風景に出逢うのを目的に麦草峠方面から訪れる人も多い。

しばらくは身も心も開放的な風景に浸ってリセットしょう。

この池に注ぎ込む沢はなく、ゴロゴロとした礫に覆われた広い台地に、周囲からの雨水が集ってできた池で、

水深は浅く、日照りが長く続く夏場には干上がることもあるそうだ。

※画像は雨池より麦草峠方面を望む

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亀甲池

2015-08-10 17:34:48 | 登山記録

北横岳から双子池を目指して急傾斜を1時間半ほど下ると、辿りつくのがこの亀甲池。

名の由来は、池の底に亀甲状構造土が見られることだそうです。

亀甲状構造土は、土中の水分が氷結と溶解を繰り返すことで、礫が移動して作りだす

多角形の構造土のことで、私見ですが規則正しい亀甲状と言うよりは、不定形な鱗状を

しているようです 

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コバノイチヤクソウ(小葉の一薬草)

2015-08-10 10:24:35 | 双子葉合弁花

樹林に囲まれた優しい山容のピークが連なる北八ヶ岳は、地面が深い緑色の苔に覆われた

静かな針葉樹の原生林を、ゆっくり時間をかけて歩く山です。

この時期には、足元に視線を落とすと、こんな可愛い花も目を楽しませてくれます。

コバノイチヤクソウ <ツツジ科 イチヤクソウ属> 常緑多年草

以前はイチヤクソウ科に分類されていたそうですが、現在一般的に使われているAPG分類体形では

イチヤクソウ科はツツジ科に含まれ、ツツジ目ツツジ科シャクジョウソウ亜科イチヤクソウ属となるそうです。

近似種のイチヤクソウは、和名からも想像できるように、利尿や体のむくみに効く漢方薬として使われ

草汁は虫さされなどの炎症を鎮める効果があるそうです。 

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北横岳

2015-08-07 10:31:10 | 登山記録

北横岳へはロープウェイを利用すると約7分でピタラス山頂駅に到着し、観光客も登山者も

これを利用するのが一般的。

登山道入り口に向かう途中、”坪庭”と呼ばれる溶岩台地が目の前に広がり、日本庭園のような

風景が美しい。

登山道の入り口から約1時間で頂上直下の北横岳ヒュッテに着き、その後約10分で山頂に至る。

北横岳には南峰と北峰の2つの頂上がある。

頂上からの展望では、北西方面の蓼科山が真近に望まれ、南に目を向けると南八ヶ岳の山々が

見られるが、やはりここでも赤岳の存在感は抜群。

ここ迄なら比較的体力のない人にも易しいコースと言えるが、この後、双子池へは難コースの

大岳経由をパスして、一般コースで亀甲池に向かう場合でも、下りはかなり急傾斜で結構手ごわい。

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双子池

2015-08-05 16:54:01 | 登山記録

北八ヶ岳の池巡りで最も美しいと言われる双子池。

池面に写りこんだ周囲の緑が実に美しい

そして美しい池にきっとあるはず?

悲しい恋の物語、やはりここにも・・・

昔、臼田近くの名主の息子与七郎と作男の娘お染は恋仲であったが、

これを知った名主はお染親子を村から追い出し、別に与七郎の結婚話を進めた

ちょうどその頃カラ雨の為大飢饉となり、村人達の間で双子竜神に人身御供を捧げることになった

買ってでるものもなく相変わらず飢饉は続いた。

これを知った与七郎はある夜、恋しいお染の名を呼びながら雄池に身を投じた。

それを聞いたお染も与七郎を慕って双子池に身を投げたが、間違って雌池を選んだ。

カラ雨は終わり、それ以降、双子池は年に一度増水して二つの池がつながるようになったが、

これは与七郎とお染の強い愛のきずなの為であると云う。(双子池ヒュッテHPより抜粋)

双子池(雄池)↓

双子池(雌池)↓

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光芒

2015-08-05 10:14:42 | 登山記録

晴天の霹靂というやつだろうか?

この時期の甲信越地方は午後3時を過ぎるとかなり天候が不安定になる。

昼間の晴天からは想像もつかない突然の激しい雷雨に見舞われたのは昨日、双子池ヒュッテに

到着してほどなくのことだった。

ヒュッテの受付で買ったビールを飲みながら、途中で豪雨に逢わずに済んだ幸運にただ感謝・・・

 

一夜が明け、何事もなかったかのように晴れ渡った夏山の暑い一日がまた始まった。

ヒュッテの裏道から大石川林道の分岐点にむかう

サルオガセの絡まったシラビソの原生林に朝の日が差し込み、美しい光芒を見せていた。

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