山と自然の雑学ノート

山歩き&散歩道で出会った植物などの記録

アフリカンバーベキュー

2011-09-21 17:43:49 | Weblog

アフリカ旅行の「食」の楽しみと言えば、何といっても日本では食べられない
インパラ、キリン、シマウマ、ワニ等の珍しい食肉が味わえることです。

その目的からすれば、アフリカンバーベキューは旅行者にとって理想的な
アフリカ食かも知れません。

ジンバブエでの2日目の夕食は、monde villageというレストランでの食事でした。
この店はアフリカンバーベキューで好きな肉を焼いてもらって食事をしながら
民族衣装でのダンスショーが楽しめるという中々楽しい雰囲気の店です。

食肉はインパラ、シマウマ、ホロホロドリ、クロコダイルなどと、種類も豊富で、
日本では味わうことのできない珍しいものばかり。
どれも日本の牛肉や豚肉と比べると、かなり低脂肪で、脂っこい焼き肉は苦手という
人でも食べやすく、ヘルシーな感じがします。
特にインパラとクロコダイルは柔らかくて癖のない味がとても気に入りました。


 

 

 

 

 

 

 

































こちらはインパラのテリーネ、ドレッシングが添えられていましたが、そのままで食べる
方がには良く合います。















これはホロホロドリの燻製、味付けは少しヨーロッパ風?









 





川魚を野菜と一緒に煮たもの、少し癖のある香辛料を使っていましたが
味は意外とでした














さて! 極めつけの郷土食と言えばこれ
「モパネ ワーム」・・・???
モパネはヤママユガ科の蛾のことで、日本語では「皇帝蛾」と呼ばれる大型の蛾のことです。
「モパネ ワーム」はその幼虫で、これに塩を付けて乾燥させたものを、更に唐揚げしたのが
この料理です。
で、お味の方は?と言うと、”意外に美味しかった”と言いたいところですが、単に塩辛い
だけで味はよく判りませんでした。
解毒作用があって、蛇毒に効くとのことですが、真偽のほどは判りません。

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カーステンボッシュ国立植物園

2011-09-18 08:50:06 | Weblog

カーステンボッシュ国立植物園は、世界自然遺産の「ケープ植物系区保護地域」の中にあり
背後に同じく世界自然遺産の「テーブルマウンテン」 を望むという世界に例のない環境の中に
ある植物園で、528haもの広大な敷地に南アフリカの植物が約9,000種、植栽されていますが、その約80%を
南アフリカの固有種が占めているというから驚きです。

固有種の大半はこの西ケープ州のフィンボスと呼ばれる灌木植生地域のもので、北部は
砂漠に、南部は海洋によって遮断された環境から独自の進化を遂げた植物が多く、
固い葉を持つ常緑樹や多肉質のものが目立ちます。

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

  


南アフリカを代表する植物、プロテアの仲間です。
この仲間は南アフリカ~熱帯アフリカにかけて、約150種あります。
色は黄や赤などの派手な色彩のものが多いのですが、分類上はヤマモガシ科
ヤマモガシ属に分類されています。















プロテアの仲間は蜜が多く、昔は花から砂糖代わりに密を採取して使っていたそうです。
ハチドリに似た鳥、サンバードの仲間が吸蜜に訪れていました。

サンバードはアメリカ大陸などに生息するハチドリ(hummingbird)によく似ていますが、
ホバリングしながら吸蜜する習性はなく、別属の鳥に分類されています











 

 

 


 



 

 

 


 





















 

 

 

 

 

 

南アフリカの国花 「キングプロテア」 花言葉は「王者の風格」






























ゼラニュームの仲間?















ピンク・ブラッシュ















レインデージー? 日本と同様、キク科植物は種類が豊富です









 




シルバーツリー
































フィリカ属?















セプテンバー・バタフライ・ブッシュ、丈は1㍍以上あります











 


アロエの仲間は南アフリカでは何処ででも普通に見られる野草の一つですが
この巨大アロエはその中でも最大級?びっくりするほど大きい














園内の芝生で見かけたエジプトガンのつがい、相対的に南アフリカの野鳥は
日本の野鳥ほど人を恐れないようです

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デジブック 『アフリカ南部の旅④』ケープ半島~喜望峰への道

2011-09-14 22:30:29 | Weblog

アフリカ大陸の最南西端のケープ半島は、インド洋と大西洋が出会うケープポイント、
数千頭ものアザラシが住むドイカー島、ケープペンギンの繁殖地ボルダーズ・ビーチ
など、自然美の溢れるスポットでいっぱいです。

今回もまたデジブックでのUPになりましたが、フルスクリーンモードでお楽しみ下さい

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ステレンボッシュ

2011-09-10 20:56:22 | Weblog

テーブルマウンテンの後、向かったのはケープタウンから東50㎞の町ステレンボッシュ。
17世紀後半にオランダ東インド会社の南アフリカ進出の拠点として設立された南アフリカ
ではケープタウンに次いで2番目に古い町です。

町の名前ステレンボッシュは「ステルの森」という意味で、この町を設立したケープ植民地の
総督であったシモン・ファン・デル・ステルの名に由来しているそうです。

この地域はフォルス湾からの南風を受け、標高の高い丘陵地帯でも涼風にも恵まれる
ブドウの栽培に適した地中海性気候で、その後、フランスでの宗教的迫害を逃れて大量に
入植してきた改革派教徒(ユグナー派)の人達によって、この地でのワイン生産の基礎が
築かれました。

現在でもワイン造りは盛んで、この町の主要な産業の一つ、大小のワイナリーが点在し、
ワインテスティングや見学はもちろんのこと、併設されたレストランでの食事などでも
観光客の人気が高いところです。


 

 

 

 

  私達が訪れたのはこのワイナリー
 静かな池の畔の建物で5種類の
 ワインのテスティングが楽しめます



テスティングと食事の後は貯蔵庫の見学もOK
但しこれはワイナリーによっては非公開の所もあるようです

 

 

 

 

 

 

 



ケープ植民地は、1814年のロンドン条約によってイギリスに譲渡され英領となりますが
その後も入植者のオランダ人やフランス人、ドイツ人などが融合したアフリカーナの中心都市
として栄え、現在でも住民の多数派をしめるアフリカーナ、先住民コイコイ族、カラードの人達は
日常生活のうえでアフリカーンス語を話します。

このアフリカーンス語は、オランダ語をベースとして、フランス語、ドイツ語、英語の他
インドや東インド諸島などから奴隷として連れてこられた人達の言語が入り混じって形成
された言語で、南アフリカ全土で広く普及しています。

しかし都市部に住む人の多くは英語も話せるので観光客とのコミュニケーションに問題は
ありません。

この町のもう一つの特徴はステレンボッシュ大学をはじめとする多くの大学を擁する
文教都市として顔です。

大学の公用語は上記のような歴史的背景からアフリカーンス語で、英語系のケープタウン大学
などに対抗したアフリカーナの教育機関として発展してきましたが、アパルトヘイト体制の崩壊後
は国際化への対応もあり、英語に移行しつつあるそうです。


大学都市と言われるだけあって、町には大学の建物や学生の姿が目立ちます。単科大学は
”COLLEGE”ではなく、アフリカーンス語で”KOLLEGE”と書かれているのは、いかにも
ステレンボッシュらしい






























オランダ改革派教会








  



 


ヴィレッジ・ミュージアムには、17世紀~19世紀に入植した当時のオランダ人やフランス人達の
家の内部が再現されています。
豪華な家具や調度品に当時のアフリカーナ達の優雅な生活ぶりが窺えます。

















 

 

 

 

 

 

 

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テーブルマウンテン

2011-09-10 07:53:47 | Weblog

アパルトヘイト時代の最大の黒人居住区、ソウェト観光の後は、ヨハネスブルグ空港から
空路、国内線でアフリカ大陸の南端に位置する古都、ケープタウンに向かいました。

ケープタウンに近づくにしたがって、眼下に見る地上の様子は少しづつ緑が多くなってきます。
乾季のこの季節、北部ではまだ冬枯れが多く、赤茶けた地面が目立ちますが、ここでは
この季節でも周期的に降雨があるそうです。

この日は着後、市内のホテルへ















翌朝、バスでケープタウンのシンボルで海抜1,080㍍のテーブルマウンテンへ向かいました。
この山はテーブルマウンテンの西側にあるライオンズヘッドと呼ばれる丘で、ケーブルカーの
駐車場から眺めたものです。









 

 




駐車場から眺めたケープタウンの中心街、天気はあまりよくありません












 



ケーブルカーのキャビンは円形の回転式、どの位置に乗っても360度の景色が
楽しめます。
この朝は頂上付近はガスに覆われていて視界20㍍ほど、残念ながら展望は利きませんでした。




 

 







ケーブルカーのキャビンから見た岸壁
岩質はテーブルマウンテン・サンドストーンと呼ばれる珪質砂岩の一種で、固い部分だけが
残ったものだそうです

 








 

 

 

頂上は案の定、視界不良。晴れたら喜望峰も見えるそうですが・・・
でも風の強い日にはケーブルカーの運航も中止されるそうですから、登頂できただけでも
良しとしましょうか

 

 








 


山上は気候の特殊性から、固有種の植物や昆虫、小動物などが多く、山全体が
国立公園に指定されているそうです

















































 

 

 

 








これは南アフリカでは平地でも普通に見られるアロエの仲間
この国では野草として生えています

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ソウェトのお土産屋さん

2011-09-05 19:56:14 | Weblog

ヨハネスブルグは、「世界最悪の犯罪都市」などとよく言われ、市の中心部は
地元の黒人男性でさえ、一人では歩けないほど治安が悪いと言われます。

確かにこの町は殺人などの凶悪犯罪の発生率も高く、お世辞にも治安が良いとは
言えませんが、「町を歩けば間違いなく強盗などの被害にあう」などというのもやや
誇張があるような気がします。

殺人事件にしても、そのほとんどは日本人観光客が行かないダウンタウンなどで起こる
酒場でのトラブルや、暴力団の抗争にからむものが多いとのこと。

しかし観光的に見るものもないので、君子危うきに近寄らず、別に用が無ければ
市の中心部などへは行かないのが賢明です。

そんな中にあっても、アパルトヘイト時代の旧黒人居住区のソウェトは比較的治安が良く
特に観光客の訪れるヘクターピーターソン・ミュージアムなどの観光スポット周辺は、たとえ
一人で歩いても特に身の危険を感じることはありません。

理由の一つとしては、移民の失業者の多い市の中心部に対して、ここの人達は
貧しいながらも、この地域に住居を構え、一定の生活基盤を持つ人が多いからの
ようです。

ヘクターピーターソン・ミュージアムの近くには露天でお土産を売っているお店が
沢山ありました。

南アフリカのお土産といえば、ダイヤモンドやタンザナイトなどという宝石類が頭に浮か
びますが、私のようなちょっとしたお小遣い程度でアフリカらしいお土産を・・・という人には
ここは打ってつけのお土産スポットです。

売っているのは木の面、太鼓、木彫りの動物、ビーズ細工のブレスレットやネックレス
それに、如何にもアフリカらしい色や模様の家庭着などです。

もちろん、こういった工芸品はケープタウンのウォーターフロントにあるショッピングセンターや
空港内の免税店などでも売っていますが、ここで買うのが断然安くてお得!

価格は交渉次第で、粘れば提示価格の半分位まで値引きしてくれます。
但し、ここは値切り方次第、日頃の腕の見せ所


























 


太鼓は大きいのが欲しかったのですが、持って帰るのが大変
小さい方180ランドのものを、交渉の結果100ランドにマケてもらいました















ここで私が買ったお土産、大きい方の面は120ランドでしたが、「高い!」というと
段々と値を下げてくるので、「NO!」を繰り返すと最終的に50ランドになりました。
1ランドは約12円ですから、600円ほどの買い物。これははっきり言って安い!
これが空港内の土産店だと同等のもので150ランドほどで売られています。










 




マンデラハウスです。以前にネルソンマンデラ氏が住んでいた家、有料公開されていて、
入場料は60ランド(約720円)、ちょっと高いのでここはパスしました。

 

 

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蜂起の町ソウェト

2011-09-03 17:19:07 | Weblog

4日目はアパルトヘイト時代の南アフリカ最大の黒人居住区ソウェトを訪れました。
この町は一握りの白人が支配する南ア政府によって、人種差別的なアパルトヘイト
(人種隔離)体制が布かれていた1976年6月16日、アフリカ系住民による大規模な
蜂起事件が発生した町として有名です。

この町を訪れる多くの観光客が目にするのはヘクターピータソン・ミュージアムと
いう施設の前にある事件のモニュメントに張られた1枚の衝撃的な写真。



 

 

 

 

 

 

 

 













1976年、アパルトヘイト体制をとる南ア政府は、学校でのアフリカーンス語に
よる教育の導入を決定しました。
それに対して、アフリカーンス語を白人による植民地支配やアパルトヘイト体制強化の象徴
と見なす黒人学生を中心として反発が広がり、授業ボイコットやデモによるアフリカーンス語
強制反対運動は日増しに強まっていました。

6月16日、13歳のヘクターピーターソンが学校に来てみると、クラスメイト達が
自分たちも学生に呼応してデモをやろうということで盛り上がっていました。

学童たちがそれぞれに「アフリカーンスを話す奴は地獄に堕ちろ」などと書いたプラカードを
掲げ、シュプレヒコールを叫びながら問題の交差点に差しかかると
デモの規制にあたっていた警官隊から先ず学童達のデモの先頭付近に催涙弾が発射されました。

学童たちは一瞬怯みましたが、さらにシュプレヒコールをしながら前進を始めたその時です。
一人の白人警察官が拳銃を引き抜き、学童達のデモの隊列に向かって発射しました。
最初にヘースティングスヌドロフが撃たれ、次に13歳の少年ヘクターピータソンが・・・・
少なくともこの無差別発砲で4人の学童が射殺されました。

これをきっかけに10,000人の学生と300人の警官が衝突する暴動が発生、
一般市民を含む死亡700人以上、負傷者2000人以上を出す大惨事になりました。
翌17日になっても事態は沈静化せず、逆に周辺都市に広がり始めました。

一方、一ジャーナリストによって撮られたこの1枚の写真と暴動の映像は報道機関を通じて
世界に配信され、アパルトヘイト体制をとる南ア政府への大きな非難を巻き起こしました。

国連による全会一致の南ア政府非難決議と経済制裁、アフリカ民族会議(ANC)を始め
とする国内民主勢力のねばり強い戦いなど、内外の圧倒的な圧力のもと、アパルトヘイト
体制が崩壊したのは、この蜂起事件発生から18年後、1994年のことでした。

※写真は最初に射殺されたヘクターピーターソンの遺体とそれを抱き抱える友人、
  その傍を走っているのはヘクターの姉(現在このミュージアムに勤務されています)

1992年6月16日にネルソンマンデラ大統領(当時)から寄贈された事件の慰霊碑には
「ヘクター ピーターソンと自由、平和そして民主主義のための戦いに命を投げ出した
全ての若き英雄達の想い出のために・・・」と記されていました。
現在、6月16日は南アフリカの祝日「青年の日」で、アパルトヘイトに立ち向かった
当時の若者達の勇気を讃えています。







 

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バードウォッチング

2011-09-03 09:21:13 | Weblog

アフリカでの3日目は空路、リビングストン経由で再びヨハネスブルグに戻りました。
宿泊先はヨハネスブルグでも比較的治安の安定した郊外のミスティカントリーホテル。

ここは広い敷地に幾つかののコッテージ風の個室を備えた、少し変わったホテル。
部屋の内部は南アフリカの民家を模したもので、浴室、トイレはその中に茅葺風の
屋根を設えています。トイレもバスも日本の観光地の安宿よりずっと衛生的でした。
 















夕食はホテル内のレストランでのアフリカンバーベキュウ。
色々な動物の肉を焼いたものが、次から次に切り分けられます。
ただ、食材は日本とは全く異なり、インパラ、クドゥ、オーストリッチ(駝鳥)、シマウマ
クロコダイル、キリン等の南アフリカの野生動物。
ここへ来て、まさか自分がキリンを食べるとは想像していなかった。
南アフリカ産の地ビールもです。キリンを食べながらの生ビール、 最高
これがほんとのキリンビール(キリンビールさん、すいません)















このホテルの周辺はヨハネスブルグ市内では比較的安全な地域で
朝の散策にも不安を感じることはありません。野鳥も多くバードウォッチング
が楽しめます。画像の鳥はサンバード(太陽鳥)の仲間。

    ↓これより下の画像はクリックで大きくなります















此方はハタオリドリの仲間、マミジロスズメハタオリ。
樹木の枝先に入り口が二つある籠型の巣を作ります。
和名のハタオリドリは英語の「weaver」を訳したものですが、機織りはしません。
weaverには籠の意味もあるので、恐らく誤訳でしょう














こちらは名前が判りません。日本のコサメビタキのような雰囲気ですが
嘴の基部のあたりを見るとまだ幼鳥かも知れません。


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