山と自然の雑学ノート

山歩き&散歩道で出会った植物などの記録

やまぼうし~名は体を現す?

2008-05-26 06:51:38 | Weblog
「名は体を現す」とよく言われる。つまり名前とイメージは、あまりかけ離れていないものだということなのだろう。
ところで、この花につけられた名前はヤマボウシ、山法師といえば、その昔、白川法皇が<賀茂川の水・双六の賽・山法師>と、どうにもならない事の三つのうちの一つにあげられた、乱暴な僧兵のことなのだが、清楚な少女を想わすこの花のどこをとって山法師と命名したのだろうか。おそらく球形をした中心部を法師の頭にみたててのものだろう。花弁にみえる四枚の白い部分は、包葉と呼ばれる。



コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

歴史を辿る山道~飯道山(はんどうざん)

2008-05-10 14:48:41 | 登山記録
飯道山は、信楽焼で知られる滋賀県甲賀市信楽町のはずれにある標高644㍍のあまり目立たない山です。
しかし、その昔には甲賀忍者の修行場であったとも伝えられ、また修験道を修める山岳信仰の対象とされて
きました。頂上からの展望は良く、戦国時代には、織田信長が国見をするのにこの山に登ったと言われています。
コースの八割は整備された林道を歩くため、山岳的な魅力には乏しいものの、のんびりと時間をかけて
遠い過去の時代に想いをはせ、林道ウォークを楽しむ一日でした。


庚申林道脇の藤の花


庚申山広徳寺(日本最初の真鍮製錬に関する逸話が残されている)


堂徳寺林道を登っている途中見つけた稚児百合、日本最小の百合科植物だ。草丈約15㌢


広い飯道山の頂上 休憩するのに最適のスポット 


飯道山頂上よりの俯瞰 遠く鈴鹿山系の山々 織田信長もここで国見をしたのだろうか?


飯道神社は、頂上より800㍍ほど下った所にある。桃山様式の美しい社殿、思わずシャッターを切りたくなる


飯道神社社殿横の石楠花、ちょうど今が見頃でした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

八経ケ岳~近畿最高峰・大峯奥駈道最深部の山を登る

2008-05-03 00:07:06 | 登山記録
大峯奥駈道は、今年の初めから行ってみたかった。GWに入り頭の中ですでに山行計画は出来上がっていた。迷わず大峯山へと出かけることにする。
近年、天川村と上北山村を結ぶ国道309号線は行者還トンネルの開通により、マイカーの利用で大峯山脈の中心部、行者還岳、弥山、八経ケ岳を日帰りで往復することが可能となっている。行者還トンネル西口には、かなり広い駐車場があり、これを利用する。トンネルの手前右側が登山口となっていて、川に沿って少し行くと小さな橋が有り、渡った所で道は左右に分かれる。右にコースをとると、いきなり急な斜面だ。かなり体力を消耗するが、短時間で高度をかせぐにはよいだろう。
40分ほど登ると、奥駈道に合流する。ここからは明るいブナの原生林の中、聖宝ノ宿跡まで、緩い登り下りとなり、ちょっとした散歩気分だ。ほどなくウンザリするくらい長い木の階段が現れ、これを登りきると弥山小屋に着く。ここで早めの昼食を採る。


遠く釈迦ケ岳方面を望む 天候はイマイチだった         弥山小屋は250人を収容できるかなり立派な山小屋だ

 昼食を済まして、すぐ近くの弥山山頂へと向かう。ここには天川弁才天奥宮が祀られている。お参りをしてから再び弥山小屋前に戻り、今度は今日の目的地である八経ケ岳へ向かう。途中のトレイル上には、所々に解けていない雪が残っている。
また、この稜線ではトウヒやウラジロモミの立ち枯れが目立つ。気象環境の悪化と鹿による食害の影響らしい。


弥山山頂 天川弁才天奥宮が祀られている             弥山より見た八経ケ岳


 
トレイルに残る雪                             立ち枯れが目立つ稜線

30分足らずで八経ケ岳山頂に立つ。近畿最高峰にしては、あっけない気がする。ここには錫杖のレプリカや、塔婆が置かれた石台が有り、いかにも修験道の霊場に来たという雰囲気にあふれている。記念写真を撮ってもらい、山頂を後にした。

 
錫杖のレプリカ                              塔婆が供えてある石台

  
山頂で記念写真を撮ってもらう
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする