山と自然の雑学ノート

山歩き&散歩道で出会った植物などの記録

ダキバアレチハナガサ(抱葉荒地花笠)

2009-07-29 22:44:19 | 双子葉合弁花

ダキバアレチハナガサ<クマツズラ科 クマツズラ属>

南米原産の帰化植物で、最近まではアレチハナガサと混同されていたようです。

花序は極めてよく似ていますが、対生する2枚の葉はアレチハナガサの様に基部に向かって細くならず

茎を抱くように見えるところからダキバアレチハナガサの和名が付けられました。







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ニイニイゼミ

2009-07-28 20:16:10 | 昆虫
これは桜の木の幹です。でもよく見ると真ん中の所に何かがいますね。

ニイニイゼミです。昔は普通に何処にでもいましたが、最近は温暖化の影響か

分布域が北上を続けるクマゼミに押されて少なくなったように思います。

このセミは身を隠す術を心得ているのか、色や柄が自分と似ている桜の木によく集まります。



忍法桜隠れ? 自信あるのかを近づけてもなかなか逃げません

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雨上がりの蓮田

2009-07-26 22:28:33 | 双子葉離弁花

今日は朝から時折激しく雨の降る不安定な天気の一日でした。

ようやく落ち着いたのは午後4時頃のことです。

近所の蓮田へ花を見に出かけました。

時間的に、咲いた花を見るのは無理かなと思っていましたが

淡いピンク色の花や蕾がたくさん見られました。

雨あがりに見る蓮の花は瑞々しく、晴れた日の朝に見るのとは

また別の趣があります。

隣町の宇治市には平等院や三室戸寺など、蓮の名所がたくさんありますが

そこは観光客でいっぱい

一方、こちらは片田舎の城陽市の町外れ・・・

わざわざ蓮だけを見に来る人などいません。

蓮を見るには、ちょっとした穴場です。











コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アオメアブ(青目虻)~美しき捕食者

2009-07-25 22:12:14 | 昆虫
アオメアブ<ハエ目 ムシヒキアブ科>

鮮やかな褐色の体に大きな緑の複眼が美しい虻の仲間です。

精悍にして獰猛なハンター、素早く飛び立って他の昆虫を捕え体液を吸います。

セセリチョウ、コガネムシ、小型のトンボなどにとっては油断大敵、一旦狙われたら

まず助かる見込みはありません。



夏草の生い茂る河川敷の草原は昆虫達の楽園 ?

しかし、そこはこの捕食者にとって絶好のお狩り場でもあります。



草むらで静かに待ち受ける姿は正に刺客の雰囲気・・・狙った獲物は絶対逃がしません

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ラミーカミキリ

2009-07-25 06:30:34 | 昆虫
ラミーは麻繊維の一種、苧麻(ちょま)の原料植物、明治初期に中国から輸入された植物で、

ラミーカミキリは、幼虫が中空構造の茎の中に入って日本に上陸したと考えられます。

日本で最初に生息が確認されたのが1873年と言いますから、外来昆虫としてはかなり古参の部類。

色合いが美しいことから、「動く宝石」と表現されることもあります。

体長は10~12㍉~で、前翅の肩部分、青白の円形の中に黒点があり、後側から見ると

背中全体が、パンダの顔のように見えます。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アキカラマツ(秋唐松)

2009-07-24 06:38:25 | 双子葉離弁花

アキカラマツ<キンポウゲ科 カラマツソウ属>

木津川の堤防で咲き始めたアキカラマツ、

名前からは秋花のイメージですが、今がこの花の最盛期です。

キンポウゲ科の花としては、比較的地味な色の花ですが、

長い雄蕊だけが異様に目立つ少し変った形で目を引きます。

花弁は無く、小さな花弁に見えているのは蕚で、花が咲くと

早々に落下します。

草丈は約1㍍位、風が吹くとよく揺れるので撮影には苦労します。






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

樹液酒場最強の昆虫 カブトムシ

2009-07-21 23:00:27 | 昆虫
樹液酒場最強の昆虫と言えばこのカブトムシです。

日本最大の昆虫で、力が強くて、その上♂はケンカっぱやく

樹液をめぐって絶えず他の昆虫を攻撃したり、♀をめぐっての

同属同士の♂との小競り合いも絶えません。

昼間、カナブンの集団をけ散らかして大威張りしていた

あのオオスズメバチも、この最強昆虫カブトムシ相手では勝ち目がなく

せっかくの特等席を譲るしかないのです。







コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゴマダラチョウ樹液酒場に現れる

2009-07-20 09:28:57 | 昆虫
カナブン達で賑わう酒場通りに現れたゴマダラチョウ君で~す。



何処かいい店はないかな~っと・・・



うわぁ~混んでるな~ぁxxx△○☆∞



止~めた 



かと言って、この店はちょっとね~ぇ  なんか恐そう~




ノドが乾いたな~ ちょっと横から失礼しま~す。こういう時は細くて長い口吻は便利なんだよね~ 

同じゴマ同士、仲良くしましょうよ

「おいおい俺の酒、横から盗るなよ。それにゴマじゃなくってシロテンだよ俺のは・・」



そうでしたか・・・お邪魔しました~



おっ・・・しめしめ、誰もまだ来ていないぞ。よく見てくれ、これが本当の穴場だぞ



ふ~ぅよく飲んだ。ほどほどにしないとねぇ~ 飲み過ぎは肝臓によくないからね~

そこでカメラを構えてるヤマボウシとかいう奴、医者から半年も禁酒させられたんだって

最近「桑茶」飲んでるそうだよ。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

イチモンジセセリ

2009-07-19 09:48:05 | 昆虫
イチモンジセセリ<セセリチョウ科>

短い翅、黒くて大きい瞳、体より長い口吻、可愛い姿をしたセセリチョウの仲間です。

セセリチョウは類似品種が多くて見分けにくいのですが、このイチモンジセセリは後翅裏の

紋が漢字の「一」の字のように直線に並んでいるので比較的、見分けやすい種類です。

類似品種のオオチャバネセセリはこの紋がバラバラです。

幼虫は稲の害虫の一つで、筒状の巣をつくるところから、別名をツツムシと呼びます。







コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アゲハ & キアゲハ

2009-07-17 23:12:59 | 昆虫
この時期になるとよく見るアゲハチョウですが、よく見ると翅の模様に違いのある

アゲハとキアゲハの2種類のアゲハチョウが飛んでいます。



こちらはアゲハ(揚羽)です。個体数が多いことからナミアゲハ(並揚羽)とも呼ばれますが

実はこれが一番美しいアゲハチョウで、「並」はちょっと失礼です。

全体に繊細で幾何学的な網目模様は、美しさに於いては上位にランクできます。

幼虫の食草は柑橘類、山椒などの樹木の葉です。



こちらはキアゲハ(黄揚羽)、アゲハと比べてかなり粗い網目模様の翅です。

特に前翅の肩の部分は網目ではなく、黒のベタ模様になっているのが特徴、

幼虫の食草は主にセリ科やニンジンなど草の葉です。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カワラナデシコ(河原撫子)

2009-07-14 06:41:47 | 双子葉離弁花

カワラナデシコ<ナデシコ科 ナデシコ属>

木津川の土手にカワラナデシコが咲きはじめました。

秋の七草の一つに数えられていますが、古名は「常夏」で

花期は6~10月、かなり長い期間を咲き続けます。

万葉集や源氏物語にも登場し、和歌として詠まれているように

古い時代から日本にある在来種で、単にナデシコと言えば本種を指します。

また、中国から平安時代に渡来した唐撫子と区別するため、大和撫子とも呼ばれたこともあり

こちらは日本女性の美称ともなっていたようです。

「撫子」というのは、優しく撫ぜたくなるほど可愛い子のことだそうですが、

この繊細で可憐な花を私達の祖先がいかに愛していたかを伺わせる呼び名でもあります。







コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ノギラン(芒蘭) PART2

2009-07-13 21:41:00 | 単子葉類

ノギラン<ユリ科 ノギラン属>

先月、「金勝アルプスの花」の記事で取り上げた花です。

先の記事では、花の終わりかけた状態の悪いものをお見せしましたが、先週

大正池グリーンパーク内の山林を歩いていて、程よく咲いたものを見つけました。

改めてUPします。旬のものは、こんなに美しいんですよ。





コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヒメヤブラン(姫藪蘭)

2009-07-12 19:39:41 | 単子葉類

ヒメヤブラン<ユリ科 ヤブラン属>

カワラナデシコを撮るために入った木津川堤の草むら

この花は生い茂る夏草の陰で強い日差しを避けるかのように

その足元に寄り添って咲いていました。

ヤブランに似て、姿が小さく可愛いことから

ヒメヤブラン(姫藪蘭)と呼ばれています。

ヤブランに比べ、少ない花は上を向きます。

全体に可愛くまとまった感じで花の色も好印象・・・

ただ生えている場所がほとんどの場合、草むらの中なので

多くの人達にとって、比較的なじみの薄い花でもあります。





コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アカメガシワ(赤芽槲)の雄花&雌花

2009-07-11 18:06:11 | 植物(木本)

アカメガシワ<トウダイグサ科 アカメガシワ属>


新芽や若葉が赤い色をしていることから、赤芽槲とよばれています。

正しくは葉が赤いのではなく、赤い星状毛に覆われて赤く見えています。

試しに赤い色の葉にセロテープなどを張って勢いよく剥がすと、赤い星状毛だけが

取れて緑色の下地が出てくるそうです。

成長した葉にも星状毛はありますが、数が同じで葉の面積が大きくなった分だけ密度が

低くなり、葉本来の緑色に見えてきます。

このアカメガシワが今、花期を迎えていますが、花弁のない地味花のためか、

一般に季節の花として取り上げられることも少ないようです。

雌雄異株で、雄花は雄蕊ばかり、雌花は雌蕊だけで花弁や蕚はありません。

雄花と雌花の咲く時期には微妙なズレがあり、雄花の咲く今の時期は、雌花の数は

かなり少なくて見付けにくいようです。




アカメガシワの雄花、中々造形的な面白さがあります。多数の雄蕊を持ち、花弁や蕚はありません。








こちらは雌花、雄花に比べると、さらに目立たない形をしています。雌蕊だけで構成され、花弁や蕚はありません。

花芯は成熟すると、赤みを帯びます。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

朝食~樹液酒場の朝

2009-07-10 22:20:49 | 昆虫
食べることは何といっても、生きる力の源・・・

樹液酒場の朝は、樹液を求めて集まった昆虫たちで賑わっています。


樹液をめぐる縄張り争い、数で圧倒しているのはカナブン、ほとんど一日中この場所を離れません


シロテンハナムグリはここではカナブンと比べやや少数派、コムラサキと仲良く樹液を吸っています。
名前にハナムグリと付きますが、花で吸蜜することは少なく、樹液酒場の常連さんです。


見るからに怖そうなオオスズメバチ、しかしキイロスズメバチほど攻撃的な蜂ではありません。



人の食べているものは美味しく見える?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする