山と自然の雑学ノート

山歩き&散歩道で出会った植物などの記録

シャシャンボ(小小ん坊)

2023-07-03 16:49:06 | 被子植物合弁花

ツツジ科スノキ属の常緑低木~小高木です。

スノキ属には珍しく常緑樹で、他のスノキ属のブルーベリーやクロマメノキ

などと同様、液果は秋に黒く熟して食べられます。

言わば里山のブルーベリー

 

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エゴノキ

2023-05-07 16:39:03 | 被子植物合弁花

雑木林に普通に生える落葉小高木で、和名は果実の味が「えぐい」ことに由来すると言われて

いますが、果実の皮に含まれる有毒のエゴサポニンには麻酔効果があり、すり潰すして川に流し、

魚とりに使われたりしました。(もちろん違法な漁です)

木材としては幹があまり太くないため、用途はあまり広くありませんが、和傘の頭と、柄の

中間の開閉時に上下する場所に「ろくろ」と呼ばれる和傘独特の部品が必要で、これを作る

のに用いられるのが、このエゴノキの材です。もっとも現在、「ろくろ」は殆ど生産されていません。

エゴノキ科エゴノキ属

 

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イワナシ(岩梨)の花

2022-03-31 16:19:23 | 被子植物合弁花

イワナシは高さは10cm程で、分岐した枝が地面を這って伸びていますが

れっきとした木本でツツジの仲間です。

ちょうど桜の花が咲く3月下旬から5月初旬にかけて、枝先の総状花序に

淡紅色の花を数個咲かせますが、花冠は鐘形で先端が5裂しています。

蒴果は径1cmの扁球形で食べられ、梨のような食感と酸味があり、和名の

由来となっています。<ツツジ科 イワナシ属>

 

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マンリョウ(万両)

2020-11-26 15:21:32 | 被子植物合弁花

<ヤブコウジ科 ヤブコウジ属 常緑低木>

西日本の自然林に広く自生するヤブコウジ科の常緑低木、マンリョウです。

観賞用に栽培されたものが、年末には正月の縁起物として鉢植えで販売されて

いますが、やはり本来の生活圏である山林内で人知れず赤い実を付ける姿は

実に感動的です。

位置取りの確かさやポーズの決め方が不思議なほど周囲の風景に溶け込んでいます。

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ムラサキシキブの果実

2020-11-24 16:21:18 | 被子植物合弁花

平安時代中期の女流作家で源氏物語の作者、紫式部の名をもつ植物です。

気品を感じさせる落ち着いた紫色の果実に歴史上の理知的な女性のイメージを

重ねたものでしょうか?

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ミヤマガマズミ(深山莢蒾)

2016-04-21 10:53:53 | 被子植物合弁花

レンプクソウ科ガマズミ属の中低木。古いクロンキスト体系ではスイカズラ科に分類されていました。

”ミヤマ”と名付けられている割には高山の上部では見られないようで、平地に近い里山から

せいぜい亜高山のブナ帯ぐらいまでの広いエリアで見られる植物です。

葉はガマズミ属の中では一番濃い緑色をしていて、無毛で艶があるのが特徴。

サクラやツツジのような華やかさはありませんが、集まって咲く純白の小さな花と

深い緑色の葉とのバランスが何とも絶妙で印象深い花です。

ミヤマガマズミ <レンプクソウ科 ガマズミ属> 落葉低木

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ヤブコウジ(薮柑子)

2014-06-29 10:50:18 | 被子植物合弁花

うす暗い林下に生える高さ10cmほどの常緑低木。

踏んづけてしまいそうな状況で、その上、下向きに咲いている径7㍉ほどの花となると

注目度はかなり低い花じゃないでしょうか。

撮影者の立場から言うと、藪蚊の猛攻に耐えてまで

長時間その場所に留まるほど魅力的でもありません。

10月頃に赤く熟す果実の可憐さには定評があり、盆栽などにも使われています。

ヤブコウジ <ヤブコウジ科 ヤブコウジ属>  常緑低木

ヤブコウジ

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コバノガマズミ(小葉莢蒾)

2014-05-16 20:15:45 | 被子植物合弁花

4~5月、本年枝の先に散房花序を出して、白い花を多数咲かせる。

 近付いて見ると花冠は5㍉程で、先端は5裂していて、長い雄蕊が繊細さを感じさせる。

風の強い日には撮影に苦労するパターンだ。

 風が止む一瞬を狙ってシャッターを切った。

コバノガマズミ<スイカズラ科 ガマズミ属>  落葉低木

コバノガマズミ

 

 

 

 

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桐花開く

2014-05-05 10:29:18 | 被子植物合弁花

風薫る季節・・・

青葉若葉を吹き抜ける爽やかな風が、何処からか甘い花の香りを運んできます。

見上げれば頭上に藤色の花が枝から零れんばかりに咲き乱れていました。

キリ<ゴマノハグサ科 キリ属>  落葉高木

キリ














遠くから眺めると藤の花が咲いているように見えます。

「桐花」と「藤花」・・・音読すれば何れも「とうか」となるのは

申し上げるまでもなく、単なる偶然です。
キリ














樹木ながら、ゴマノハグサ科に分類されています。

でも、唇形の花を見ると「なるほど」と頷けます。

但し、「日本の樹木」(山と渓谷社)ではノウゼンカズラ科となっていました。
キリ




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コバノミツバツツジ(小葉の三葉躑躅)

2014-04-08 22:05:34 | 被子植物合弁花

五里五里の里、城陽に楽しみな季節が始まった

ツツジの季節である

我が城陽市周辺の里山では今、コバノミツバツツジが開花し見頃を迎えている。

ここは、水度神社の境内にもなっている鴻巣山の桜見台と呼ばれる一角・・・

既に満開から散り始めた桜との咲き競いが見事だ。

コバノミツバツツジ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コバノミツバツツジ











 

この何とも優しい色合いが見る人の心を魅了して止まない
コバノミツバツツジ













山城地方でツツジの季節にいち早く咲くのがこのコバノミツバツツジ。

その後、モチツツジ、ヤマツツジ、レンゲツツジなどが順次咲いていく。

このエリアで里山歩きを楽しむ人には堪えられない季節の到来

コバノミツバツツジ















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ムラサキシキブ(紫式部)

2013-12-10 22:37:16 | 被子植物合弁花

すっかり葉が落ちたあともこの紫の実はついている。

華やかさではない別の美しさを感じさせるのは「紫式部」と呼ばれる所以だろうか?

古くはムラサキシキミと呼ばれていたという

シキミ(樒)とは小さな木の実が寄り合う状態を指すそうだ。

ムラサキシキブ<クマツヅラ科 ムラサキシキブ属> 落葉低木

ムラサキシキブ

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ナツハゼ(夏黄櫨)の実

2013-11-17 17:34:29 | 被子植物合弁花

ナツハゼは主に低山に生えるツツジ科スノキ属の落葉低木で、秋に黒褐色に熟す液果は

適当な酸味があり、生食の他、ジャムなどに加工して食べることができます。

第2次世界大戦終戦より間もない時期に少年期を迎えた私達が、山遊びの中で学んだ

懐かしい「食べられる木の実」の一つでもあります。

当然ながら、当時の私達の周りには植物図鑑というような便利なものもなく、植物名を知る

手だてなどあろうはずもありません。

実際にこの植物の名を知り得たのは、数年前から始めた写真撮影とパソコンのお陰でしょうか?

 

尚、スノキ属ではスノキ、ウスノキ、クロマメノキなどの液果も食べることができ、食用として

売られているブルーベリーもこの仲間に入ります。

ナツハゼ<ツツジ科 スノキ属> 落葉低木

ナツハゼ















ナツハゼ














液果は直径7~9㍉程度の大きさで、特徴である萼の跡がくっきりと刻まれています
ナツハゼ

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アクシバの実

2013-10-24 22:47:37 | 被子植物合弁花

アクシバは明るい雑木林の林下に生えるツツジ科の小低木です。

6~7月に少し風変わりな花を咲かせますが、この季節に見られる赤い果実も

実にお洒落で可愛い雰囲気を醸しています。

生食の他、ジャムなどに加工して食べられるそうです。

アクシバ<ツツジ科 アクシバ属>  落葉小低木

アクシバ(実)

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ヤブコウジ(薮柑子)

2013-07-15 08:19:44 | 被子植物合弁花

少し暗い山林や竹藪の林下で、地下茎を延して群生する常緑の小低木。

一応、樹木に分類される植物ですが、高さはせいぜい10~20㌢の"おチビちゃん"です。

花は5~8㍉程度で、葉に隠れてうつむき加減に咲くの花の撮りにくさと、季節がら藪蚊の

猛攻撃に早々の退散です。

果実は直径5~7㍉で、10月頃に赤く熟しますが、見どころはむしろそちらの方でしょう。

ヤブコウジ<ヤブコウジ科 ヤブコウジ属> 常緑小低木 

ヤブコウジ

 

 













ヤブコウジ








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タニウツギ(谷空木)

2013-06-02 08:27:22 | 被子植物合弁花

例年より10日ばかり早い梅雨入りを迎えましたが、昨日今日と早くも「梅雨の中休み」という

空模様です。

雨には雨の情緒があるとは言うものの、やはり山歩きとなると晴れてくれるのは有難いものです。

さて、今日の画像は、梅雨の時期に谷筋でよく見られるタニウツギです。

まあ、どう撮っても綺麗に撮れちゃいそうな花なので非常に助かりますが(笑)

ウツギ(空木)と呼ばれる樹木にはスイカズラ科に分類されているものと、ユキノシタ科に

分類されているものがあります。そこで属名では混乱を回避するため、スイカズラ科のものは

タニウツギ属、ユキノシタ科のものはウツギ属と、属名を使い分けています。

ウノハナと呼ばれるウツギはユキノシタ科で、このタニウツギはスイカズラ科です。

大雑把な見分け方としては、白い花であればユキノシタ科ウツギ属、赤い花であれば

スイカズラ科タニウツギ属のものが多いようです。

勿論、何事にも例外があって、ツクバネウツギなどは白系統の花を咲かせますが、こちらは

スイカズラ科タニウツギ属になります。

タニウツギ<スイカズラ科 タニウツギ属>  落葉低木

タニウツギ















タニウツギ

コメント (2)
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