山と自然の雑学ノート

山歩き&散歩道で出会った植物などの記録

ルリビタキ(瑠璃鶲)~瑠璃色が美しい雄の成鳥

2011-01-30 16:56:46 | Weblog
昨日UPのルリビタキの雌に引き続きまして、今日は同じルリビタキの雄の個体に出会いました。
こちらは雌と違い、和名の通り美しい瑠璃色をしています。

昨日の記事でも少し触れましたが、雄も若鳥のうちはこの瑠璃色の部分が褐色なので雌との見分けが
難しく、完全な瑠璃色になるには2~3年かかると言われています。

この鳥の寿命が3~4年とすると、この美しい雄のルリビタキはかなりの高齢者?ということになります。
老いるほどに美しくなっていくというのは、我々人間の男性から見ると少し羨ましいですね。


ルリビタキ <スズメ目 ツグミ科>  留鳥または漂鳥







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ルリビタキ(瑠璃鶲)~雌は地味なオリーブ色

2011-01-29 17:38:34 | Weblog
雄は上部が美しい瑠璃色をしていることからこの名前が付けられているルリビタキですが、
この個体はおそらく雌で、上部は地味なオリーブ色をしています。

但し、雄も若鳥の内は本来瑠璃色である部分が褐色を帯びているので、雌の成鳥と見分けるのが
結構難しいようで、あまり自信はありません。

こうして画像を見ると、尾羽が雄と同じ瑠璃色をしていることでルリビタキの雌と判断できますが
よほど近くに来ないかぎり、肉眼で見てルリビタキと判断するのは少し難しいと思います。

繁殖期は亜高山帯で過ごし、樹上や地上で昆虫を食べますが、雑食性で冬は低地に降りて木の実や
果実なども食べるようです。


ルリビタキ <スズメ目 ツグミ科>   留鳥または漂鳥



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ジョウビタキ (常鶲・尉鶲)

2011-01-26 18:26:32 | Weblog
ジョウビタキはこの時期に飛来する冬鳥の中でも比較的、住宅地に近い所でも
よく見られる野鳥です。

♂は下面がオレンジ色で、精悍な黒い顔に頭部の銀毛と、色の取り合わせが中々素敵です。
渡来後は単独で行動し、高い所に止まって縄張り宣言をすると共に同性異性を問わず同種の
他の個体を攻撃する習性があります。

しかしその反面、人に対する警戒心はそれほどでもなく、かなり近寄ってカメラを向けても
すぐに飛び去ることもないようです。

食餌は蜘蛛や昆虫が主ですが、虫の少ないこの時期には木や草の実も食べます。


ジョウビタキ <スズメ目 ツグミ科>  冬鳥




こちらは♀の個体ですが、全体に灰褐色で、腰から尾にかけてはオレンジ色をしています。
♂のように顔が黒くないので、円らな黒い瞳が引き立ち、とても可愛い雰囲気です。




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カワラヒワ (河原鶸)

2011-01-24 22:34:14 | Weblog
朝早く近所の児童公園で見つけたカワラヒワです。
このような住宅地周辺の公園などでは、スズメの群れに混じって採食することから、
遠目にはスズメにしか見えませんが、近くで見ると全体に黄褐色で、
翼の一部分と尾羽にも明るい黄色が混じっている特徴から、カワラヒワで
あることが分かります。

この鳥は留鳥ですが、冬になると河原や農耕地で数十羽から数百羽の大群を作り、
地上や草に止まって草の実を探しているのでよく目立つようになります。

太く頑丈な嘴を持ち、固いヒマワリの種なども割って食べることができ、河原では
イネ科植物の種だけではなく、オオマツヨイグサの種なども好んで食べます。

繁殖期には群れを離れ、つがいで縄張りを張って、林だけではなく、住宅地周辺でも
ふつうに巣を作って繁殖します。



カワラヒワ <スズメ目 アトリ科>  留鳥

この2羽は共に♂で、♀は全体に色が薄くなります




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キンクロハジロ (金黒羽白)

2011-01-19 21:31:01 | Weblog
冬になるとシベリアなどから越冬のため日本に飛来するカモの仲間です。
黒い顔と黄色い目が目立つことから和名は「金黒羽白」で、分類上は海ガモですが、
主に全国の湖沼、池、河川などに多くみられます。

雑食性で水草の他、カエル、エビ、貝、小魚なども食べます。
♂は腹以外は黒色で、後頭部に冠羽があり、♀は全体が黒褐色です。


キンクロハジロ <カモ目 カモ科 ハジロ属>   冬鳥





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アオサギ (青鷺)

2011-01-17 21:48:53 | Weblog
アオサギは日本に生息するサギ科の鳥では一番大きな種類です。
東北や北海道で夏に繁殖するものは越冬のために暖地に移動しますが、その他の本州の関東以西や
四国に住むものはほとんど移動せず、その場所で1年中を過ごします。

これらのアオサギの繁殖期は4~5月がピークで、この時期にはダイサギ、チュウサギ、
コサギなどの他種と混群で大きなコロニーを作ることがありますが、多くは単独のコロニーです。


春から夏にかけては、水田でドジョウ、カエル、ネズミなどを捕えていますが、水田に水がなくなる
秋から冬には、浅い川でコイの稚魚などを捕えます。

アオサギ <コウノトリ目 サギ科> 留鳥  

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メジロ (目白)

2011-01-15 19:45:49 | Weblog
メジロは名前が示すように、目のまわりの白い鳥で、日本全国に広く分布する他、中国や台湾、
南西諸島にもヒメメジロなどの亜種が多く住んでいます。

主に低山の林や河川敷の芦原などに住み、昆虫や木の実、椿や梅の花蜜などを食べます。
特に花蜜はこの鳥の大好物で、梅のまだ咲いていない今の時期には、椿や蝋梅の花蜜を
求めて、人家の庭先などにも飛来して目を楽しませてくれます。

平成14年に制定された鳥獣保護法で、都道府県の知事の許可を得た場合を除き、捕獲や
飼育は禁止されていますが、海外で捕獲され輸入されたものはこの法律の規制をうけないため
以前に日本国内で密漁されたメジロに輸入したヒメメジロの輸入許可証を付けて販売するという
悪質な事例が発生しています。

この時に業者にとって不要になったヒメメジロが放鳥されていることから、在来種との交雑が
心配されましたが、今のところ具体的な交雑の事実は見られないようです。


メジロ <スズメ目 メジロ科>  留鳥または漂鳥


花に集まるメジロは「花鳥図」を演出してくれますが、残念ながら少し花が傷んでいます




本当はこの枝の近くに来てほしかったのですが
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シジュウカラ(四十雀)

2011-01-14 20:21:36 | Weblog
シジュウカラは京都を含む近畿地方ではほとんど1年中見られる鳥ですが、晩秋から
冬場にかけては寒地にいたグループが越冬のため移動してくるので、数が増える分だけ
私達の目に触れる機会も多くなります。

非繁殖期の今は縄張りを作らず、日中はヤマガラやエナガなどと混群を作り、同じ環境に
住むコゲラなどとも争うことなく餌場を共有しています。

雑食性で、画像のように木の幹で昆虫を探すほか、地上に落ちた木の実なども食べます。


シジュウカラ <スズメ目 シジュウカラ科> 留鳥または漂鳥





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コゲラ (小啄木鳥)

2011-01-13 06:37:36 | Weblog
コゲラはスズメほどの大きさのキツツキで、日本に居るキツツキ科の鳥では最小の種類です。

アカゲラやアオゲラなどの大型のキツツキが生息に必要な大木が少なくなった都市近郊ではしだいに
姿を消しているのに対して、コゲラは体が小さいだけに、大木がなくても細い木や枝でも食物を
探せることから、公園の桜の木などにもよく飛来します。

黒と白のまだら模様が特徴で、♂は後頭部の左右に小さな赤斑がありますが、肉眼で確認できる
大きさではありません。画像の個体はたぶん♀だと思います。

指は前向きが2本と後ろ向きが2本あり、これはキツツキ科の鳥に共通する特徴で、他の多くの鳥では
これが前向き3本、後ろ向き1本となっています。

餌は昆虫が主で、木の幹を下から上へと移動し、ドラミングをしながら昆虫を探します。
非繁殖期には縄張りを作らず、秋から冬にかけては、シジュウガラやエナガと争うこともなく、
一緒に居ることが多いようです。


コゲラ <キツツキ目 キツツキ科> 留鳥










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シメ

2011-01-11 22:46:54 | Weblog
今日の画像はアトリ科の少し面白い表情をした鳥、シメです。
太い嘴で固い実を割るところは昨日のイカルに少し似ていますが、体形はもう少しずんぐりとしています。

頭部はイカルが黒い色をしているのに対してこのシメは淡褐色で、目先と喉に少し黒い部分があり、
この画像では見えていませんが、尾はイカルに比べてかなり短いのも見分ける一つのポイントです。

繁殖地は主に北海道で、冬には本州以南に移動して越冬しますが、渡りの時期のみ小さな群れを作り、
冬の間は単独で過ごすことが多いようです。

明るい林に住み、ムクやヤマハゼの実を好んで食べ、あまりさえずりません。
和名は漢字では「



シメ <スズメ目 アトリ科> 漂鳥

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イカル(鵤)

2011-01-10 08:10:32 | Weblog
イカルは関西では1年中見られる鳥ですが、冬になると寒冷地から暖地へ越冬のために
移動してくる群れが加わり、一気に個体数が増えてきます。

この時期は非繁殖期で、普通は小群で明るい林に暮らしますが、この群れでは
100羽以上が観測されました。

黄色の大きい嘴で固い木の実も割って食べますが、厳つい外見に似合わず
「ヒーホーヒー」と美しい声で鳴きます。

繁殖期の5~7月にはつがいで縄張りを持ちますが、所謂ルーズテリトリーで範囲は狭く
巣から半径5m程の円周以内で、他のつがいの縄張りに近接することが多いようです。

学名の "personata "は「仮面を覆った」の意味だそうですが、英語の「個人の」を指す
personal "と何処かでイメージが重なるのは何故でしょうか?



イカル <スズメ目 アトリ科>  留鳥または漂鳥






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アトリ(花鶏)

2011-01-09 19:27:52 | Weblog
アトリは10月頃に大きな群れで渡来する冬鳥で、秋から初冬にかけては主に樹木の梢近くで
木の実を食べています。

2月頃には農耕地などに草の実を求めて降りてきますが、今の時期には木の下から背中の様子を
見ることはかなり困難です。

見分けるポイントとしては、胸部から喉の部分にかけての橙色と、嘴の色がこの時期は黄色い
色をしている点です。(嘴は夏には黒くなります)

繁殖期は5~7月で、サハリンやシベリアなどユーラシア大陸の亜寒帯で繁殖します。
繁殖期には日本での越冬中に見られるような大きな群れはつくらず、
基本的に一夫一婦のつがいを中心にした家族単位の生活を営むそうです。


アトリ <スズメ目 アトリ科>  冬鳥

見られる時期 10~4月





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ビンズイ(便追)

2011-01-08 17:51:22 | Weblog
ビンズイは冬鳥ではありませんが、10月頃になると暖地に移動して越冬する漂鳥です。
京都はその越冬地になっているらしく、この鳥を見るのは丁度今頃から4月位まで、
春になって温かくなると再び繁殖地へ移動するので見られなくなります。

この鳥は昼間は明るい林で過ごし、地上を歩いて昆虫などを探しています。
驚くと近くの木の枝などに飛び移りますが、飛び回るのは元々あまり得意ではなく、
1日中をほとんど地上で過ごしているようです。

腹面に顕著な縦縞が見られるのが特徴ですが、雌雄は同色で、外見上の特徴から雌雄を
見分けるのは困難です。
但し、繁殖地では巣で卵を抱いているのが雌で、餌を運ぶのは雄の仕事になっているそうです。


ビンズイ<スズメ目 セキレイ科>  漂鳥

見られる時期 10~4月(越冬地)又は4~10月(繁殖地)







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散歩道の鳥たち

2011-01-06 06:46:45 | Weblog
昨日は正月休みの最終日でした。
午前中に散歩がてら、近くの田畑や公園などで、鳥の撮影を試みました。

とは言っても、私の場合、焦点距離が300㍉を超えるような高価な超望遠レンズは
持っていませんし、今のところ購入する予定もありません。

ここでは現在手持ちのAF70-300㍉のマクロモード付き望遠ズームレンズを使っての
撮影になります。

この程度のレンズを使っての撮影では、鳥との距離は7~8㍍位までに近づく必要がありますが、
ほとんどの鳥は一旦、警戒モードになると、カメラを向けた途端に逃げてしまいます。

最初からカメラを構えて近付くのではなく、撮影するポジションや、鳥の反応を見ながら、鳥達を
嚇かさず、シャッターチャンスを待つ等の工夫が大切です。

下の画像は昨日撮ったものです。皆さんご存じの鳥ばかりですが、一応、種名を付けておきます。

ヒヨドリ <スズメ目 ヒヨドリ科>

「ヒーヨ」と鳴くことでお馴染みの鳥です。この時期はナンテン、柿、ミカンなどの果実を
食べに家の庭先などにもやってきます。





コサギ<コウノトリ目 サギ科>

最も普通に見られるシラサギの仲間で、体は一番小さい種類です。





ハクセキレイ<スズメ目 セキレイ科>

最もよく見られる白っぽいセキレイです。小さいながら好奇心の強い鳥で、比較的に近付いて
もすぐには逃げず、地面を速足で歩きますが、体より少し前にピントを合して通過する瞬間を
狙ってシャッターを切ると案外楽に撮れます。





セグロセキレイ<スズメ目 セキレイ科>

名前の示す通り、背中の色が黒いセキレイです。ハクセキレイに比べて、やや警戒心が強いようです。
日本固有種で、尾をいつも大きくリズミカルに上下に振るのが特徴です。
やや距離が遠かったので画像はあまり鮮明には撮れていません



ケリ<チドリ目 チドリ科>

日本で見られるチドリでは最大の種類です。つがいで縄張りを持ち、トビやカラスなどの
外敵が侵入してくると「ケリリリ」と鋭い声を出して威嚇し追い払います。
警戒心が強いだけに、体の大きい割には意外に撮りづらく、少し距離を空ける必要があります。


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