山と自然の雑学ノート

山歩き&散歩道で出会った植物などの記録

ミヤマウグイスカグラ(深山鶯神楽)

2013-01-29 22:31:15 | 被子植物合弁花

里山ではミヤマウグイスカグラが、枝先にピンクの可愛い花を咲かせ始めました。

 ヤマウグイスカグラの変種ですが、基本種のヤマウグイスカグラの花冠や葉の全体に密生している

細毛が、本種では先端が太くなって腺毛状になっているのが特徴です。

花は2輪が一対になって咲きますが、開花は同時ではなく、一輪だけが先に開花します。

ミヤマウグイスカグラ <スイカズラ科 スイカズラ属> 落葉低木

ミヤマウグイスカグラ















ミヤマウグイスカグラ















 

よく似た花ですが、以前に別の場所で撮影したものです。
これもヤマウグイスカグラの変種でウグイスカグラという種類です。
他の2種と異なり、毛や腺毛はありませんウグイスカグラ




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シロハラ枝止まり

2013-01-27 17:47:20 | Weblog

シロハラは10月以降に飛来するツグミ科の冬鳥ですが、飛来するのは本州以南で、比較的積雪の

少ない地方で多く見られます。

雑木林で地上を跳ね歩きながら、落葉の下のミミズなどを探して食べる生活様式から、絵になる

枝止まりのシーンに中々巡り逢えませんが、幸運なことに近い距離の枝に止まってくれました。

基本的に越冬地での繁殖は見られませんが、近年、広島県での繁殖が確認されていることから

可能性ゼロではないようです。

シロハラ

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木津川堤のツグミ

2013-01-26 20:02:31 | Weblog

今日の城陽市の朝の気温は-1℃でした。

ここ数日の朝の気温と比べて、特に低いというわけではありませんでしたが、北寄りの風が吹いて

体感温度ではかなり寒い1日となりました。

ニュースによると、日本海側の北陸地方などではかなりの大雪になっているようです。

それでも木津川堤の下まで来ると、堤防に風が遮られているのか?少し風が弱まったように感じられます。

朝日に照らされて陽だまりになった堤防には、草の実などを啄むツグミの姿が見られました。

今日は、土手下から見上げる形でダイナミックな絵作りを狙ってみました。

ツグミ















ツグミ















ツグミ

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アオジ(青鵐)

2013-01-17 23:01:27 | Weblog

アオジはホオジロ科の鳥で、冬期には平地の薮や河川敷でよく見られる鳥です。

しかし、同じホオジロ科のカシラダカのように北方から飛来する冬鳥ではなく、山地や高原から

比較的温暖な平地へと移動する程度です。このように季節によって、短距離の移動を行うものは

漂鳥と言って、留鳥や渡り鳥とは区別しています。

雌雄の特徴は、♂は目先が黒色をしていますが、♀には目先の黒色はなく、全体的に♂より淡い色をしています。

この時期、繁殖地には♂が先ず現れ、大きく口を開いて他の♂と威嚇し合い、縄張り争いが始まります。

♀が現れるのは、♂同志の縄張り争いがある程度落ち着き、気候のうえでも少し暖かくなる頃で、

つがいが形成されると♂は枝先でさかんに囀ります。

アオジ <スズメ目 ホオジロ科>  漂鳥 

アオジ

 

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クサカゲロウの越冬成虫

2013-01-16 22:40:10 | 昆虫

クサカゲロウの越冬成虫に出会いました。

クサカゲロウというと、温かい季節に活動する昆虫というイメージが強いのですが、実は

成虫で越冬し、小春日和の日には冬でも飛び回ります。

この仲間は、国内で約40種が棲息していますが、画像のものはおそらく、比較的どこでも見られる

ヤマトクサカゲロウだと思います。

本来は名前が示すように薄緑色ですが、越冬型はこのように黄金色と呼びたくなるような

美しい色をしています。

幼虫はアリジゴクに似た形で、アブラムシを捕食する益虫のため、生物農薬として利用されることが

ありますが、成虫はアブラムシの分泌する甘露だけを食べ、アブラムシ自体の捕食はしません。

ヤマトクサカゲロウ <アミメカゲロウ目 クサカゲロウ科>

ヤマトクサカゲロウ

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シメ

2013-01-13 15:25:24 | Weblog

新しい年が明けて、既に10日余りが過ぎてしまいましたが

この一週間というものは、ひたすら風邪に悩まされた日々でしたそれも、

粘性の高い痰が絡んで咳が出るため、夜もロクに眠れない厄介なタイプ・・・

こういった場合、お医者さんの対応は「水分をよく取って、体を温かくして寝て下さい。

取り敢えず咳止めを3日間出しておきます。」というのが一般的?

まあ、それですんなりと治れば問題ないんですが・・・

その後、喉の奥から次々と上がって来る痰と咳に悩まされること約1週間、ようやく

体の免疫力が風邪を克服するまで続くようです。

まあ、患者さんの本音で言えば、大事なのは、如何に速く痰を出しきってすっきりしたいかということなんでしょうが

そのためには、痰の的確な喀出方法を教えてほしいものです。

一つの方法としては、先ず水を少しづつのんで喉を湿らせておきます。次に鼻からいっぱい息を

吸いこんで息を溜め、最後に大きく口を開けてゆっくりハアッ~と息を出しきったところで咳をしてみると

案外楽に痰が出せるようです。

 

少し、タイトルとは無関係な話になりましたが、今日の画像は冬に北海道から渡ってくる

冬鳥のシメです。黙々とムクノキやエノキなど、ニレ科の果実を地面で食べていることが多いので、

あまり目立たないというか、地味なタイプの鳥です。

人間の世界でも言えることですが、「目立たない奴ほど面白い」というのはここでも真実で

この鳥さんにはちょっと失礼ですが、ずんぐりとしたオッサン体形?太い嘴・・・

それに極めつけは、この盗っ人面(笑)と言ったらいいんでしょうか?

頬かむりをしたようなひょうきんな表情です。

シメ <スズメ属 アトリ科>冬鳥

北海道で繁殖し、冬は本州以南で越冬する冬鳥、渡りの時期にちいさな群れを作るものの

冬場は餌場に集結するが、単独行動が多く、非繁殖期の越冬中にカップリングが成立する

ことはありません。尚、夏の繁殖期にはつがいで行動します。

 

「えっ!シメですが何か?」   聞こえちゃいましたかねシメ















シメ

 







 

 




こちらは♀さんです。目先は♂さんほど黒くならず、褐色で全体に♂よりも淡色です
シメ





 









シメ















シメ















シメ

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ウスタビガの繭

2013-01-08 22:27:07 | 昆虫

葉がすっかり落ちて、裸木になった冬の雑木林を歩いてみると、枝先に黄緑色の美しい繭が

ぶら下がっているのがよく見られます。

葉がある内はこれも立派な擬態になるのですが、この時期はかなり目立つ存在です。

これはヤママユ科のウスタビガという蛾の仲間が作った繭ですが、この中に蛹は入っていません。

羽化したのは昨年の10~11月頃で、これはその抜け殻といってもいいでしょう。

雌の成虫が羽化するとすぐに雄の成虫が飛んできて交尾し、雌はこの繭の表面に産卵します。

成虫にはカイコ蛾などと同じく、吻口のような食物を採る器官はなく、羽化は生殖だけが目的で

子孫を残した後は早々に命を終えるようです。

 この繭の構造を少し詳しく見て見ると、上の水平なところが出口で、左右を2本の指で摘まんで

軽く押してみると大きく開きます。

底には小さな穴が開いていますが、これは水抜き穴で、内部が水浸しになるのを防いでいます。

しかし、「本能」ということで片づけてしまえば、それはそれまでなんでしょうが、これほど複雑な

構造物をどのウスタビガも間違いなくこの形で完成させるというのはやはり不思議という他ありませんね。

尚、ウスタビガのウスタビは漢字で「薄手火」で提灯を意味するそうです。

ウスタビガ繭















ウスタビガ繭

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レンゲツツジ(蓮華躑躅)の冬芽

2013-01-05 18:06:51 | 被子植物合弁花

さて何でしょう?といった感じの画像をUPしましたが、中々美しい色と形を備えた冬芽です。

造形的には中々面白いのですが、気になるのはその正体・・・

実は4~6月にツツジ科のなかでは5~6㌢と比較的、大きな赤い花を咲かせるレンゲツツジの冬芽です。

頭頂部の鱗片に包まれた大きな芽は花芽で、その基部にある数個の小さな芽は側芽と呼ばれ、

春には、ここから葉のある枝を伸ばします。

しかし、以前からレンゲツツジが何故「蓮華」と呼ばれるのか疑問に思っていましたが、

この花芽の形をよく見ると蓮の花の蕾によく似ているような気がするのは私だけでしょうか?

レンゲツツジ冬芽 <ツツジ科 ツツジ属> 落葉低木

レンゲツツジ(冬芽)

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サカキ(榊)

2013-01-04 17:08:52 | 被子植物離弁花

凍てついた散歩道で黒い実をいっぱい付けたサカキが目にとまりました。

言わずと知れたツバキ科の常緑樹です。

我国では古くから神事に使われてきた樹木として馴染が深く、

名前の由来は一説によると人の世と神の世を分ける「境の木」であったそうです。

また1年中、緑の葉を茂らせることから、「栄えの木」との説もあります。

しかし、「常緑樹は紅葉しない」という常識とは裏腹に、このサカキは確かに枝の先端

近くの葉は紅葉していました。

同じくツバキ科のヒサカキにも一部でこんな紅葉が見られるようです。

冬期、寒冷の影響を受けやすい枝先に寒冷対策として養分を溜めこんでいるのかも

しれません。

サカキ

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オシドリ(鴛鴦)

2013-01-03 18:00:33 | Weblog

皆様、明けましておめでとうございます。

月日の経つのは早いもので、「自然」をテーマとして始めたこのブログも今年で既に5年目を迎えました。

拙い写真と文章ですが、今年もまた、自然に親しみ、自然と触れ合い学ぶことの楽しさを伝えて

いきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

本年最初の画像は山田池(大阪府枚方市)に飛来したオシドリの群れです。 

オシドリ

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