山と自然の雑学ノート

山歩き&散歩道で出会った植物などの記録

ナンテン(南天)

2011-12-29 23:01:44 | 植物(木本)

木津川樹林の竹藪ではこの時期、真っ赤な実をつけたナンテンが目立ちます。

これはおそらく、竹藪を住処にするヒヨドリが種を運んだことによるものだと思います。

ナンテンは中国原産のメギ科の常緑低木で、和名の南天は漢名の「南天燭」を略した

もので、古い時代に薬用として移入されたものです。

本来は栽培種なのですが、現在ではかなり野生化していて、特に山口県萩市川上には

大規模な自生地があって、国の天然記念物の指定を受けているそうです。

葉は生薬名を「南天葉」と呼び、健胃、解熱、、鎮咳などの薬効があります。

音が「難を転じる」に通じることから、縁起のよい木として、表鬼門によく植えられたり、

またお正月の縁起物として、「難を転じて福となす」ということで福寿草との寄せ植えが

売られているのもよく目にします。


ナンテン

 

 

 

 

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サネカズラ(実葛)~美男と呼ばれる訳は?

2011-12-26 23:27:41 | 植物(木本)

今年はもう見られないだろうなと思っていましたが分からんものですねぇ~

近くの水主神社裏の薮でサネカズラの実が残っているのを見つけました。

毎年、今頃は既に終わっているんですがねぇ

冬将軍様がゆっくりお越しになったせいでしょうか?

ところで、このサネカズラは別名をビナンカズラと呼んでいますが、「美男」とは

この実のことを指すのではないようです。

この時期になると常緑樹であるにも拘わらず、葉の一部が美しく紅葉すること

が「美男」と呼ばれる所以とか、他にも常緑樹で紅葉するものにはクスノキや

テイカカズラなどがあります。

サネカズラ <モクレン科 サネカズラ属> 常緑蔓性サネカズラ

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コサギ(小鷺)

2011-12-23 21:26:41 | Weblog

コサギはシラサギの中でも最も普通に見られる種類ですが

名前でも判るように、シラサギの中では一番小型のシラサギです。

然しながら、均整のとれた体形は我国で見られるサギ科の鳥で最も美しい

部類に属するのでは?  「普通種だって馬鹿にしないでほしい」

そんな声が聞こえてきそうです

コサギ <コウノトリ目 サギ科>  留鳥または漂鳥

 

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TWINKLE JOYO 2011

2011-12-21 22:37:39 | Weblog

55万球のLEDが彩る光のページェント

毎年、年末になると各地で催されるイルミネーションも今年は電力会社などからの

節電要請などもあってか、やや自粛気味です。

そんな中で我が城陽市では予定通り恒例の「TWINKLE JOYO 2011」が開催されました。

このイルミネーションが各地で行われているものと少し違っている点は、市街地の道路等

ではなく、鴻巣山の斜面を切り開いて作られた城陽市総合運動公園のレクレーションゾーン

で開催されていることです。言ってみれば山の斜面に展開するイルミネーションです。

主催は城陽市観光協会となっていますが、企画から制作、設営までの全てを、市内の企業や

学校、各種市民団体で構成された実行委員会によって運営されているのも一つの特徴です。

発行体は全てLEDが使用されていて、その数は何と55万球!

デザインの専門家によって制作された神戸ルミナリエなどには到底及びませんが、市民が

手作りでこの祭典を盛り上げようと作った作品にはほのぼのとした温かさを感じさせられます。 

 

 

 

 

 












































































































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カンムリカイツブリ

2011-12-18 18:30:29 | Weblog

宇治の木幡池にカンムリカイツブリ が現れました。

カイツブリの仲間では国内最大で、長く白い首が特徴、潜水して主に魚やカエル

などを食べますが、昆虫や水草なども食べています。

潜水時間は長く、一度潜ると約1分ほどは浮上してきません。

撮影距離は70~80mと遠かったので、フィールドスコープで狙ってみましたが、今回

使ったものが廉価なものであった性か、カメラ用レンズに比べ、解像度や操作性はかなり

落ちるようです。

とてもフルスクリーンでお見せできるような画像では撮れません。

撮影用としてではなく、眼視観察用としてなら充分な機能を備えていると思います。 

 カンムリカイツブリ <カイツブリ目 カイツブリ科> 冬鳥カンムリカイツブリ
















カンムリカイツブリ
















カンムリカイツブリ


 

 







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ダイサギ(大鷺)の飛翔

2011-12-16 22:37:47 | Weblog

初冬の今頃は午後4時ともなると辺りは薄暗くて、鳥の撮影は ちょっと難しいのですが

ダイサギの優雅な飛翔が見られたので、試しにカメラを向けてみました。

ISO1600  1/800秒で撮っていますから、 多少画質が落ちるのは致し方がありませんが、

この程度なら個体識別用としてなら何とか使えそうです。

ダイサギ
















ダイサギ
















ダイサギ











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キタテハ(秋型)

2011-12-14 22:45:01 | 昆虫

先日、木津川の河川敷で撮った一枚ですが、キタテハの秋型と呼ばれるものです。

キタテハには夏型と秋型があって、夏型は初夏~夏にかけて活動するグループで

名前の通り、地色は黄色い色をしています。一方、この秋型は秋に成虫になって、そのまま

越冬するグループで、画像のように地色は濃いオレンジ色をしていて、冬でも小春日和には

飛び回っているのをよく見かけます。

幼虫の食草はこの河原に豊富に生えているカナムグラです。

キタテハ秋型

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ヤマトシジミ?

2011-12-14 22:18:38 | 昆虫

今朝はかなり冷え込みましたが、畔道に咲き残ったアレチハナガサにシジミチョウが

一頭止まっているのを見つけました。

多分ヤマトシジミだと思いますが、越冬体は幼虫のはず?図鑑にはそう書いていますが

温暖な地域では成虫で越冬するのもいるんでしょうかね。 

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マユミ&ツルウメモドキ

2011-12-10 23:30:37 | 被子植物離弁花

花よりも実が美しいことで知られるニシキギ科の植物の中で 、特に美しいマユミと

ツルウメモドキです。どちらも花弁のように見えているのは果皮で、熟して弾けると

中から赤い仮種皮に包まれた種子が現れます。

マユミ(真弓) <ニシキギ科 ニシキギ属> 落葉低木

普通は3~5㍍位の低木ですが、中には15㍍に達する高木もあるそうです。材が緻密で

狂いが少ないことから、弓の材料として用いられたことから「真弓」の名がありますが、

現在では主として、果実の美しさから庭木として植えられることが多いようです。マユミ



 

 

 

 



 

ツルウメモドキ(蔓梅擬) <ニシキギ科 ツルウメモドキ属> 落葉つる性

実は野鳥の好物ですが、黄色い果皮と仮種皮の赤とのコントラストが美しいことから

生け花などによく使われます。

樹林帯に生えるものは他の樹木に軽く絡みながら伸びますが、他のつる性植物の

ように「絡みつく」という感じではなく、少し絡んでから上の枝へジャンプアップする感じです。

木津川河川敷では、樹木の生えていない砂礫地にも見られますが、そういった場所では

何株かが寄り添う形で生え、蔓はあまり長くなりません。
ツルウメモドキ

 

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スズメ(雀)

2011-12-07 22:06:21 | Weblog

私達にとって、もっとも身近な野鳥と言えば、やはりこの鳥でしょう。

極端に言えば「人と暮らす鳥」で、例えば、山間の過疎の村で人が住まなくなると

やがてこのスズメも姿を消すという話を聞いたことがあります。

群れで暮らし、主にイネ科植物などの種を主食にしますが、繁殖期には昆虫なども

食べます。つがいで巣の周囲に小さな縄張りをもちますが、非繁殖期の晩秋から

冬にかけては、春~夏に生まれた個体も加わり大きな群れを作ります。

画像のような光景は以前ならこの季節、何処ででも見られましたが、近年、極端な

個体数の減少傾向で、特に都会地ではスズメは徐々に姿を消しつつあります。

一部の研究家の話では1990年に約1800万羽いた日本のスズメは現在では当時の

50%~20%にまで減ったとか・・・

しかし、全国のスズメの数なんて誰がどうして数えるんでしょうね???

スヅメ
















スズメ
















スズメ

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ニホンイタチ(日本鼬)~予期せぬ出会い

2011-12-04 20:10:35 | Weblog

木津川河川敷は、この時期、散歩がてらツグミやジョウビタキなどの冬鳥の撮影に

よく出かけます。ところが今日は鳥さんではない予期せぬ珍客に出会い、こんな画像を

拾うことができました。

イタチの仲間ですが、3枚目の写真に見られるように、鼻の両脇にある白い斑紋から、

ニホンイタチであることが判ります。

夜行性のニホンイタチが昼間に現れるのは珍しいことではありません。また比較的

住宅街などにも現れる身近な野生動物なのですが、撮影となると、短時間に唐突に

現れる被写体というのは中々厄介な存在です。

今回は鳥を撮影するために、たまたまカメラをスタンバイしていたのが幸いしました。

 ニホンイタチ <ネコ目 ネコ亜目 イタチ科 イタチ属>

日本固有種のイタチで、国内では近似種に外来種で体の一回り大きい

チョウセンイタチが棲息しています。

共に食肉性で、ネズミや鳥の他、ザリガニやカエルなども食べますが

桑やヤマブドウの果実などの植物質も食べます。

手足の指の間には水掻きがあり、泳ぎは得意です。

寿命はこの種の哺乳動物としては意外に短命で、約1年半、冬眠はしません。

ニホンイタチ
















ニホンイタチ
















ニホンイタチ













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五領池

2011-12-03 16:58:31 | Weblog

昨夜の天気予報だと、今日は1日中雨が降ったり止んだりのはず ?

ところが、朝になって目を覚ましてみると雨が降っている気配もありません。

多少薄日もさしているじゃありませんか

朝食を早々に済ませて、京都と奈良の境目にある農業用水池「五領池」へ鳥見に出かけました。

この五領池の最寄りの駅JR平城山(ならやま)は奈良県になりますが、池自体の住所は

京都府木津川市市坂なので、一応京都府内の池ということになります。

この季節の五領池には、夏でも見られるカルガモやカワウに北の国から渡ってくる

冬鳥のキンクロハジロやコガモなどが加わって、かなり賑やかになってきます。

 コガモ <カモ目 カモ科>  冬鳥

日本で見られる最小の淡水カモです。♂は頭部が茶褐色で眼の周りから首の後ろに

かけて緑色の帯があります(画像は♂)

♀は他種と似た褐色ですが、♂のエクリプスは同色なので見分けが付きにくいです。コガモ














同上
コガモ















キンクロハジロ <カモ目 カモ科>  冬鳥

分類学的には海ガモだそうですが、湖沼、池、河などでも見られます。

雑食性で、水草も食べますが、小魚や貝など動物質を多く食べています。

画像は手前が♂で向こうが♀のペア
キンクロハジロ













同上
人の恋路を邪魔する奴?ペアの間に割り込んでいるのはカルガモさんです
キンクロハジロ














カルガモ <カモ目 カモ科>  留鳥または冬鳥(北海道では夏鳥)

住む地方に依って渡りをしたりしなかったり、適応性が高く、北海道を除き水のある所なら

全国何処でも1年中見られるカモです。

近畿では冬になると個体数が急に増えてくるところを見ると、かなりの数が冬鳥として

渡りを行っているのかもしれません。雌雄は同色で交尾する時以外、見分けは困難です。
カルガモ













 

カワウ <ペリカン目 ウ科> 留鳥

潜水して魚を捕えて食べます。足には水かきがあり、長めの尾で舵をとりながら巧みに

泳ぐことができますが、翼には油脂成分が少ないため、泳いだ後は必ず翼を広げて乾かして

います。長良川の鵜飼に使われているのは本種ではなく、ウミウ(海鵜)です。
カワウ



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ヤブラン(薮蘭)未熟の果実

2011-12-01 23:15:30 | 単子葉類

山地の木陰に生える多年草、ヤブランの果実です。

名前に「蘭」が付きますがユリ科の植物で、葉が蘭によく似ていることからの命名だそうです。

この果実は種子が露出したもので、熟すると美しい艶のある紫黒色になりますが、

少し色づきかけた未熟の果実には、この時期にしか見られない独特の趣があります。

ヤブラン <ユリ科 ヤブラン属>  多年草ヤブラン

 

 

 

 

 

 

 

 

この緑と紫黒の微妙な色合い”渋さ”は何とも魅力的です。 ヤブラン

 

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