山と自然の雑学ノート

山歩き&散歩道で出会った植物などの記録

オオフタバムグラ(大双葉葎)

2014-06-29 22:46:20 | 双子葉合弁花

アカネ科の1年草で、第2次世界大戦後、各地の海岸や河川敷などの砂地に広がった

北米原産の帰化植物です。

6~9月頃、節ごとに4花弁の小さな花を咲かせ、花の色は僅かながらピンク色を帯びています。

在来種のフタバムグラの花が2㍉程度の微小花であるのに対して本種の花は4~5㍉と大きい

ところからオオフタバムグラと名付けられたようです。

オオフタバムグラ <アカネ科 オオフタバムグラ属> 1年草 帰化植物

フタバムグラ

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ヤブコウジ(薮柑子)

2014-06-29 10:50:18 | 被子植物合弁花

うす暗い林下に生える高さ10cmほどの常緑低木。

踏んづけてしまいそうな状況で、その上、下向きに咲いている径7㍉ほどの花となると

注目度はかなり低い花じゃないでしょうか。

撮影者の立場から言うと、藪蚊の猛攻に耐えてまで

長時間その場所に留まるほど魅力的でもありません。

10月頃に赤く熟す果実の可憐さには定評があり、盆栽などにも使われています。

ヤブコウジ <ヤブコウジ科 ヤブコウジ属>  常緑低木

ヤブコウジ

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カワラナデシコ(河原撫子)

2014-06-22 18:00:16 | 双子葉離弁花

撫子の名は頭を撫でたくなるような可愛い子のことだそうだ。

その名のとおり生い茂る夏草の中に見られる淡紅色の小さな花は実に可憐で微笑ましい。

頻繁に草刈り作業が行われる河川堤防の土手などでもよく咲いているが、刈り込みには

強い性質を備えているようだ。

秋の七草にも数えられるが最盛期は6~7月だと思う。

なお、大和撫子(やまとなでしこ)はこの花の別名で、古来、繊細だが芯の強い日本女性の

理想像をこの花に喩えたものだそうだ。

しかしながら、現代の女性からみればこれは男性にとって都合のよい女性観を露骨に示した

ものであるかもしれない。

カワラナデシコ <ナデシコ科 ナデシコ属> 多年草

カワラナデシコ















カワラナデシコ











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ナツツバキ(夏椿)

2014-06-20 12:14:18 | 被子植物離弁花

6~7月に花を咲かせる椿の仲間です。

別名はシャラノキと呼び、日本ではこれがお釈迦様が亡くなられた時に傍らに咲いていたという

沙羅双樹だと信じられていたようです。

本物の沙羅双樹は世界の熱帯に自生するフタバガキ科の高木でこれとは似ても似つかない

全く別の植物。

さて、では何故沙羅双樹ではないこの植物が沙羅双樹と呼ばれるようになったかというと

話はこうです。

昔、ある僧侶が釈迦入滅に由来するこの花は、きっと日本の山にも咲いているはず

と意を決し、沙羅双樹探索の旅に出ました。

数年後とある山中でこの花を見付け、これこそが長年探し続けた沙羅双樹に相違ないと

確信し世に出したのがそもそものきっかけ・・・

これが、美しい誤解だか故意による捏造?だかは別にして後々まで伝わったようです。

ナツツバキ <ツバキ科 ナツツバキ属>  落葉高木 

ナツツバキ

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キバナニワゼキショウ(黄花庭石菖)

2014-06-04 23:40:59 | 単子葉類

公園の芝生などに生えるアヤメ科ニワゼキショウ属の帰化植物。

原産地は北アメリカ南部で、日本国内への侵入は比較的新しく、1980年代の後半に

京阪神地方~山陽の各地で見られるようになり、現在では日本国内のほとんどの地域で

見られるようになっています。

従来の淡青色や淡紅色係のニワゼキショウが園芸種として輸入されたのを起源とするのに

対して、こちらは輸入された洋芝の種子の一部に混入して各地に広がったと思われます。

従来のニワゼキショウが比較的、場所を選ばず生えるのに対して、本種はほとんど洋芝の

植えられている環境のみに育ちます。

いわゆる半日花で、咲いているのは午前中のみ。

朝の散歩がてら、お近くの公園の芝生で、こんな黄色いニワゼキショウが咲いていないか

探されてみてはどうでしょうか。

キバナニワゼキショウ















キバナニワゼキショウ

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ホシミスジ(星三條)

2014-06-02 22:17:12 | 昆虫

木津川河川敷で見かけたミスジチョウの仲間です。

この仲間の蝶は滑空と羽ばたきを繰り返す独特の飛び方をすることで知られています。

山地に多い近縁種のミスジチョウやコミスジチョウによく似ていますが、3本の白線の内、上翅の一本が

すっきりとした一文字型ではなく、白色紋列になっている点が他の2種と見分けるポイントになります。

ホシミスジ

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