山と自然の雑学ノート

山歩き&散歩道で出会った植物などの記録

ゲンノショウコ(現の証拠)

2012-08-31 18:05:01 | 双子葉離弁花

猛暑が続いた8月も今日で終わりですが、今日の京都、最高気温が京都市で36.3度、

城陽市や京田辺市など、南部が35.5度と相変わらずの猛暑が続いています。

これで、8月の京都の最高気温は、1日として30度を下回る日がなかったことになります。

因みに最も最高気温が低かったのは8月14日の30.4度、この日は前日の夜から京都府

南部は観測開始以来の最大値と言われる猛烈な雨となり、我が城陽市や宇治市に多大な

水害をもたらした日です。

何しろ、1ヶ月の降雨量が一晩に降りましたからその影響も全く想像を超えたものでした。

あまり想いだしたくもないですが、こんな事もあるのかなぁ・・・という防災意識は必要ですね。

逆に最も高かったのは8月17日で37.1度を記録しています。正に地球温暖化の影響を

肌身で感じてしまう1ヶ月になりました。


さて、暦の上では明日から長月(9月)に入ります。長月の意味は諸説あるようですが、

俗に言うところの秋の夜長。つまり「夜が長くなる月」ということらしいです。

久しぶりに夜は気に入った作家の小説を読むもよし、ヘッドホンで独り静かにショパンを聞く

もよし、それぞれ工夫しながら贅沢な夜を過ごしてみてはいかがでしょうか?

画像は咲き始めた秋の花、ゲンノショウコです。

ゲンノショウコ <フウロソウ科 フウロソウ属> 多年草

下痢止めの民間薬として有名な草です。噛むとすぐに効き目が現れるという意味で

この名が付けられています。花の色は白~濃紅色と変異が見られます。

ゲンノショウコ

 












 


ゲンノショウコ















ゲンノショウコ

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ビナンカズラの花

2012-08-29 18:46:23 | 被子植物離弁花

先週の木曜日が、暦で言うところの「処暑」、一応この日で暑さが終わる日だったようです。

それから1週間が過ぎて、明後日で8月も終わり、さすがに居た堪れない猛暑というものは

陰を潜めた感がありますが、まだまだ涼しいとまではいかないようです。

しかし、自然界のほうでは、少しづつ秋が忍びよっているのか、今も窓の外ではコオロギや

カネタタキの鳴く声が聞こえています。

画像は8月の終わりに咲くビナンカズラの花です。

花の咲く期間が少し短いことから、花の状態で見るのを逃してしまった年もありましたが、

近くの水主神社の森に咲いていました。

花弁と萼は共に淡黄色で、6~15個とかなり個体差があります。

花床が球状に膨らんでいるのが見えますが、これは雌花で、球状の部分はこのまま

直径3㌢位まで大きくなり、鮮やかな赤色の果実となります。

ビナンカズラの名は、常緑性でありながら初冬に葉が紅葉することからだそうです。

また果実も赤くて美しいことから、サネカズラ(実葛)の別名があります。

<モクレン科 サネカズラ属 常緑つる植物>


ビナンカズラ















ビナンカズラ

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山頭火

2012-08-22 22:51:30 | Weblog

漂泊の自由律俳人、山頭火の句碑は全国に500基以上あると言われています。

その一つが、宇治市内の小さなお寺「皆演寺」にもありました。














花いばら ここの土とならうよ(なろうよ) 

 

山頭火は防府市の大地主の家に生まれ、11歳の時に母が投身自殺、父は放蕩三昧・・・

と悲惨な少年時代を過ごしました。

その後、中学を主席で卒業し、早稲田大学文学部へと進みますが、在学中から運命の糸に

引きずられるように酒に溺れ、神経衰弱のため二年で中退、故郷へと戻ります。

結婚して一児をもうけますが、働いていた実家の作り酒屋が倒産、その後も職業を転々と

しますが、何事もうまくいかず、とうとう出家、43歳の時に妻子を捨てて行乞流転の旅に出る

ことになります。

人生の前半を見る限り、かなりの秀才であった彼が、小利口に世間と折り合っていれば

それなりの成功と幸福を得られたであろうはず?

しかし、そうした生き方ができず、酒に溺れ、どうしょうもない人生を送ってしまった彼には

母の自殺に始まる”生”そのものへの深刻な懐疑が根底にあったのではないでしょうか?

「風の中おのれを責めつつ歩く」「どうしようもないわたしがあるいている」

よく「何ものにも束縛されず、足の向くまま、気の向くままに歩いた山頭火は… 」と書かれること

の多い山頭火ですが、私にはどうも、この「どうしようもないわたし」を背負い、苦悩しながら

放浪する山頭火の姿しか浮かんできません。

彼はこの旅について後に「行乞記」を書くにあたって、冒頭の一節でこの様に述べています。

私はまた旅に出た━

所詮、乞食坊主以外の何物でもない私だつた、愚かな旅人として一生流転せずにはゐられない私だつた、

浮草のやうに、あの岸からこの岸へ、みじめなやすらかさを享楽してゐる私をあはれみ且つよろこぶ。

水は流れる、雲は動いて止まない、風が吹けば木の葉が散る、魚ゆいて魚の如く、鳥とんで鳥に似たり、

それでは、二本の足よ、歩けるだけ歩け、行けるところまで行け。

旅のあけくれ、かれに触れこれに触れて、うつりゆく心の影をありのまゝに写さう。

私の生涯の記録としてこの行乞記を作る。

 

 

 

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十二の滝(和束町湯船)

2012-08-20 22:48:00 | Weblog

趣味に関しての話ですが、最近「○○に懲る」という言い方はあまりされないようです。

同じ意味の現代用語では「○○に嵌まる」がよく使われているようで

「最近、何かに嵌まってる?」・・・と、まあこんな感じですかね。

私の場合、ここ1ケ月ほど少し興味を示しているのが滝巡り・・・

懲るとか嵌まるとかのレベルではありませんが、熱い夏の里山歩きで滝の近くは

やはり涼しくて爽快、 それに健康に良いとされるマイナス・イオンが多いのも魅力です。

話を元に戻しますが、この「嵌まる」という語句の意味を広辞苑で拾ってみると

以下のようになります。

①穴や深みなどに落ち込む

②よくない状態に入り込んで身動きがとれなくなる。

③計略にひっかかる。だまされる

④女色に溺れる。惑う

・・・以下云々

何ともネガティブな意味の説明がずらりと並びました。

一旦、熱中してしまうと容易にそこから抜け出せないというニュアンスでは使い方として

問題はなさそうです。

しかし、こと滝となると話は別・・・

「最近、滝に嵌まってますよ」なんて言うと少しまずいのでは?

「へ~え滝壺に落っこちたの?」と聞き返されてしまいそうです。

さて、懲ってないとか嵌まってないとか言いつつ、今日もまた滝を一つUPしました。

この滝は和束町の「湯船森林公園」の上にある十二の滝(じゅうにのたき)です。

森林公園の家族連れで賑わう親水公園を通り越して山道を登ること30分 、途中に

小滝が幾つかありますが、それらをパスして登り進むとこの滝が見えてきます。

この日は水量が少なかったようですが、何段も重なるように流れる水の流れが綺麗です。

名前の由来はよく分かりません。 

十二の滝















十二の滝















十二の滝















十二の滝

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ヤマノイモの仲間~葉による見分け方

2012-08-16 22:42:04 | 単子葉類

ここ1ケ月ほどは、毎朝聞かされてきたクマゼミの大合唱も、お盆休みウィークに入って

少し陰を潜めた感があります。

替わって登場したのがアブラゼミで、この後、もう少し涼しくなるとツクツクボウシが鳴き出す筈・・・

連日の猛暑にも拘わらず、昆虫の世界では確実に秋に向かって主役の交代が進んでいるようです。

暦の上では来週の木曜日8月23日は、二十四節季のひとつ「処暑」。

一応、この日で暑さが終わる?と言う意味なんだそうですが、一体どうなんでしょうね。

さて、今日のテーマは里山で見られるヤマノイモの仲間です。

この仲間には良く似たものが5種類ほどありますが、その内の代表的な3種の違いを

葉の形から比べてみようと思います。

ヤマノイモ(山の芋)
別名ジネンジョ(自然薯)と呼ばれ、地中には食用になる円柱形の多肉根(芋)があります。
葉は対生し、縦長のハート型で先端は鋭く尖り、葉の腋に珠芽(ムカゴ)を付けます。

雌雄異株で、雄花は直立し雌花は下垂しますが、圧倒的に雄花が多いようです。
但し、繁殖の主たるものは珠芽(ムカゴ)なので、雌花は無くても繁殖の上では全く問題はありません。
一応、食用になるのはこの種類だけで、ポイントとしては、葉が対生することと、ムカゴを付けるという
2条件を満たしていれば本種である可能性が大です。 

ヤマノイモ














此方はヤマノイモの栽培種が野生化したものと考えられます。
ムカゴの付く時期は野生種より早く、この時期には既に出来ています。ヤマノイモ














オニドコロ(鬼野老)
葉は互生し、縦長ではなく普通のハー、大きい葉であることから、オニドコロと呼ばれます。
ヤマノイモと同じく雌雄異株、雄花は直立し雌花は下垂します。

8月下旬から下垂する穂状雌花序の先端から結実します。この種類は珠芽(ムカゴ)を作りません
地中の多肉根は有毒で、食べると嘔吐や麻痺、胃腸炎などを起こします。
ヤマノイモと混生することが多く、多肉根(芋)を採取する時は特に気を付ける必要があります。オニドコロ














オニドコロの果実
オニドコロ











 


 

ニガカシュウ(苦何首烏)

葉の形は普通のハート型で互生します。オニドコロと非常に似ていますが、大きさはヤマノイモ科では
最大で、大きなものでは15cm位もあります。
雌雄異株ですが、雌花を見ることは稀だそうです。繁殖は主に珠芽(ムカゴ)に依存します。
地中の多肉根を乾燥させたものが薬用に用いられますが、珠芽(ムカゴ)、多肉根(芋)共に
苦みは強く食用としては不向きです。
ニガカシュウ














葉脈に規則正しく横に走る側脈があるのもニガカシュウの特徴ですニガカシュウ














ニガカシュウの葉柄の基部と上端には独特の襞があります。
ニガカシュウ

 

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自宅前道路冠水

2012-08-14 09:56:25 | Weblog

さて、ここ2~3日はお盆休みが近付くにしたがって、暑さは峠を越しつつあるようです。

庭の植木に毎日水をやるのも暑くて大変だし、ひと雨欲しいなぁ~と思っていたところですが・・・

今朝はとんでもないことになっていますねぇ~   ひと雨どころじゃありません。

夜半から京都府南部に降り始めた激しい雷雨は、城陽市でも推定100㍉を越え気象庁の

言葉を借りると「記録的短時間集中豪雨」だそうです。

朝起きて、新聞を取りに表に出ると自宅前は、まるで川のような状態・・・

魚が泳いでいたって不思議ではなさそうです。

しかし、このところの異常気象、因果関係は専門家によると

地球温暖化⇒太平洋上チリ沖の冷水域の消滅(エルニーニョ現象)⇒偏西風の蛇行

という一連の流れがあるらしい。

しかし、そこまでの事が判っていながら・・・う~ん・・どうにか出来ないんでしょうかねぇ

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山背古道の秘滝「良弁の滝」

2012-08-11 16:11:25 | Weblog

山背古道(やましろこどう)は京都と奈良の中間、南山城の東の山裾を北は城陽市から南は

木津川市まで延びる一本の小径です。

「古道」と名付けられていますが、実際は平成7年に城陽市、井手町、山城町、木津川市の

4市町の交流を深め、其々の町づくりに活かす目的で設立された「山背古道推進協議会」に

よって決定されたハイキングコースで、全体としては旧大和街道そのものではありません。

飛鳥時代以前使われていた実際の古道の大部分は、恐らくは地中に埋もれているものと思われます。

しかしながら、コースの所々には、往時の街道の一部であったろうと思われるような場所が

随所に見られるのも、このコースの面白いところです。

画像の「良弁の滝」もその一つで、「山背古道」のパンフレット等には記載がありませんが

才田川沿いのこの区間を昔の「大和街道」の一部だと考える郷土史研究家もいます。

「良弁」は東大寺を建立した高僧で、伝承によると赤ん坊の頃に坂東(関東)で鷲に連れ去られ

山城多賀のあたりに落とされ、里人によって育てられたそうです。

多賀と井手の村界に位置するこの滝が、何時から「良弁の滝」と名付けられ、また誰によって

名付けられたかは不明ですが、良弁僧正の徳をしのんで名付けられたことには間違いなさそうです。 

良弁の滝

 












 


良弁の滝のある多賀~井手の町道には立派な石標がありますが、左の多賀方面から車で来る人には、

ガードレールに遮られて全く見えません。

滝はこの下を流れる才田川にありますが、前方の竹薮を掻き分けて見なければならないのも、この滝が

一般に知られない原因の一つでしょう。

しかし滝の現状を維持するには、このほうが良いのかも知れません。

































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ナツフジ(夏藤)

2012-08-07 18:44:54 | 双子葉離弁花

まあ立秋といっても名ばかりで、少しでも暑さが和らぐのかなぁ~と淡い期待がありましたが

とんでもない話で、京都府南部の昨日の最高気温は、またもや36.6℃を記録しています。

そして今日が34℃・・・

先週に2日続きの37℃越えを経験した身には、今日の気温は涼しいとまではいきませんが

微妙に暑さが和らいだように感じるのが不思議です。

やはり、体温調節機能の発達した人間の気温に対する順応性は大したものです。

その点、汗をかく機能を持たない鳥類などは、日中は涼しい場所でじっとしているのか

あまり活発な動きを見せてくれません。

さて、今日の画像ですが、この時期の里山で地味ながら清楚で涼しげな花を咲かして

頑張っているナツフジです。花期は名前が示すように7~8月で、夏の土用に咲くことから

別名をドヨウフジとも呼ばれます。

初夏に立派な紫色の花を咲かせるフジに比べると花穂は短く、せいぜい20㌢程度で

蔓は太くならず、ほとんどは冬には枯れてしまいます。

当年生の蔓の太さは直径約2㍉で、低木に絡みついて生え、花の色はご覧のように

クリーム色に近い白色をしています。

 ナツフジ <マメ科 ナツフジ属>

ナツフジ

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樹液酒場

2012-08-05 23:19:06 | 昆虫

久しぶりに酒場通りをのぞいてみたくなりました。

とは言っても、昆虫たちが樹液に集まる「樹液酒場」のことです。

虫好きの子供が多かった昔は、こんな時間帯(午後2時過ぎ)にきてカブトムシに出会える

ことは先ずありませんでしたが、今ではミヤマクワガタやカブトムシが普通に見られます。

一般的に昆虫相が貧相になってきた中で、これは面白い現象だと思います。

昔は夏休みと言えば、薮蚊の餌食になりながらも樹液酒場を巡り歩く子供達の姿が見られた

ものです。

その頃は、プロの業者による乱獲もあったようですが、今の業者はもっぱら養殖で昆虫を

大量生産?するのが主流、効率の悪い昆虫採集なんてやりません。

何れにしても里山に本来の自然が戻りつつあるのは喜ばしいことです。

しかし、それにしても昆虫少年はおらんなぁ~(私のつぶやきです)

樹液酒場を訪れるのは、虫網ならぬデジカメをもった元昆虫少年のオジサンばかり・・・

まあ、そう言う私もそんな中の一人ですがね(笑)

















































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虚空蔵さんの滝

2012-08-04 18:15:05 | Weblog

先週に引き続き、近辺の里山にある小さな滝を紹介します。

この滝は、私の住んでいる城陽市から、木津川を挟んで対岸の京田辺市にあります。

市内の大住ケ丘団地、生協横の急な坂を登ると幼稚園があり、そのすぐ横に「虚空蔵さん」

のちいさな標識があり、坂道を下っていくと虚空蔵菩薩のちいさなお堂があります。

 ここをさらに下りきると虚空蔵谷の河原に降り立ち、浅い川を飛び石伝いに5分ほど

上流に向かって歩くと、この滝が目の前に現れます。

落差6メートルほどを霧のように2条の水が落下している滝ですが、どんなに日照りが続いても

決して涸れることがないそうです。

こんな滝が、市街地からそれほど離れていないところで見られるのも驚きですが、意外と

この滝の存在は地元の人にも知られていないようです。

虚空蔵さんの滝















虚空蔵さんの滝

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ジュズダマ(数珠玉)

2012-08-03 22:15:01 | 単子葉類

ジュズダマは東南アジア原産のイネ科植物で、かつては田園都市の小川のある道路脇などで

よく見られたものですが、道路がアスファルト舗装になり、小川がコンクリートのU字溝で固め

られるなど、都市化がすすむ場所ではしだいに姿を消しつつあるあるようです。

画像の鱗状に垂れ下っている部分は雄花穂で、その基部にある”玉”の部分が苞鞘と呼ばれ

この中に糸状の雌花穂が入ってます。

苞鞘は葉鞘が変化したもので、熟すると固くなり、白、灰色、黒などに変化に富んだ艶のある

実になります。

和名の「数珠玉」は、子供たちが、これに糸を通して数珠を作って遊んだことによります。

ジュズダマ

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オニユリ(鬼百合)

2012-08-01 22:14:40 | 単子葉類

真夏の太陽を体現したような濃いオレンジ色

どうなんでしょうかね~  皆さんはこの花お好きでしょうか?

まあ確かに美しいと言えば美しい花ですけど・・・何か、暑さが増幅されてしまいそうな雰囲気です。

この酷暑の中では、あまりじっと眺めていたくない花?

最近は車で走っていると良く見る「路面温度計」と言うんでしょうか?

午前7時前だというのに、もう「28℃」などという標示が出ているやつです。

どうも、あれを見ている感じがします。

オニユリ <ユリ科 ユリ属>  多年草

河川敷や田の畔など、比較的人里近くに半野生状態で生えていますが、鱗茎を食糧や

漢方の生薬として利用する目的で栽培されていた名残りだと思います。

古い時代に中国大陸から渡来したという説がありますが、あまり確かではありません。

日本で自生するユリの中では比較的大きい花を咲かせる種類ですが、3倍体植物(3n)の

ため、減数分裂によって生殖に必要な配偶子(1n)を造ることが出来ず、種もできません。 

オニユリ















葉の腋には黒紫色の鱗片からなる珠芽(むかご)が付き、増殖はもっぱら、これに依存しています。

良く似たユリに、コオニユリがありますが、コオニユリには珠芽が出来ないので、見分ける上での

大きなポイントとなっています。

コオニユリ

 

 

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